NOISEMAKER「この景色は絶対忘れない」満員asiaで灼熱ワンマン

NOISEMAKERが昨日5月15日に東京・clubasiaにてワンマンツアー「NEO TOUR 2015」の最終公演を行った。

このツアーはNOISEMAKERが3月にメジャーデビュー作「NEO」をリリースしたことを記念して東名阪で行った、バンドにとって初のワンマンツアー。ソールドアウトとなったこの日、彼らは灼熱の会場で約90分の熱演を繰り広げた。

バンドはAG（Vo）のシャウトを合図に、オーディエンスの盛大なシンガロングから始まる「Heads and Tails」でライブをスタートさせる。続けてバンドがパンキッシュな「Her Diamond」を投下すると、ファンはモッシュやクラウドサーフを繰り返し、場内はあっという間に熱気に包まれた。

AGは激しいシャウトとメロディアスなボーカル、リズミカルなラップを器用に使い分け、バラエティ豊かな楽曲を自在に操っていく。またステージの最前に立って、飛んでくるクラウドサーファー1人ひとりと拳を突き合わせたり、自身がフロアへダイブし、ファンに支えられながら歌唱したりと、オーディエンスとの距離の近いパフォーマンスを見せた。

HIDE（G）の歪んだギターリフが印象的な「Oblivion」ではミラーボールが場内を照らし、YU-KI（B）のタッピングに続いて投下された「Face the Storm」では赤と青の照明が怪しげにステージを染める。MCではAGがバンドをやるために地元である北海道・苫小牧から札幌へ、そして東京へ出てきたことなどを回想。そしてこの日のチケットがソールドアウトしたことを感慨深く語り、その喜びとファンへの感謝を何度も口にした。また最新作「NEO」について、タイトルは「新しい次の入り口を手に入れる」という言葉の頭文字であることを明かし、A-Sketchへ移籍した自分たちのことでもあり、リスナーへのメッセージでもあると説明した。

中盤には「OBEY YOUR VOICE」「Horizon」といったミディアムチューンを挟み、場内をクールダウンさせる。AGは両手を大きく広げたり、胸を叩いたりしながら、丁寧に歌を届けていった。UTA（Dr）の細かいドラミングに乗せて、バンドが轟音を叩き込んだ「KNOW YOUR BRIDGE」に続き、本編ラストに投下されたのはダンスナンバー「DRIFTING CLOUDS」。すでに汗だくのメンバーとオーディエンスは、最後まで轟音にあわせてくたくたになるまで踊り続けた。

アンコールで再びステージに登場したAGは「俺らはこれからも1歩1歩進んでいこうと思う」と発言。そして「この先どんなにでっかくなっても、どんなにめまぐるしいスピードで進んでいっても、お前らのこと、この景色は絶対忘れない」とファンに告げる。そしてYU-KIが「お前らの聴きたい曲、知ってるよ」と挑発し、バンドは「CONTACT」をドロップ。YU-KIが華麗なタッピングで会場を盛り上げ、HIDEは速弾きでファンを魅了した。勢いそのままにバンドは最後に「Platinum shoes」をプレイ。熱狂のうちにライブを終えた。

なおNOISEMAKERはこのツアーの追加公演「NEO TOUR 2015 Plus」を5月25日より実施。広島、香川、福岡、宮城公演は対バンライブ、ツアーファイナルの北海道公演はワンマンライブとなる。