あの曲も！新曲も！BIGMAMA、盛りだくさんの母の日ライブ

BIGMAMAが5月10日に東京・Zepp Tokyoにて母の日恒例のワンマンライブ「The BestMAMA's Day 2015」を開催した。

彼らが母の日に単独公演を行うのは4年連続4度目のことサッカー日本代表の本田圭佑選手に扮したお笑い芸人・じゅんいちダビッドソンによる前説を経て、金井政人（Vo, G）、柿沼広也（G, Vo）、リアド偉武（Dr）、安井英人（B）、東出真緒（Violin）がステージに登場。SEがフェードアウトする間もなく金井が「the cookie crumbles」を歌い出すと、フロアは一瞬にして沸騰し会場中から歓喜の声が上がった。

彼らは「#DIV/0!」や「Paper-craft」などの人気ナンバーを惜しみなく序盤から投下していく。金井はこの日が母の日であることについて触れてから、「我々BIGMAMAが1年のうちで一番大騒ぎする日でございます。今日は我々史上もっとも具だくさん……具？ ボリュームたっぷりで用意しております。よろしくお願いします」とニヤリ。中盤にはメンバーが1曲ずつ選曲したブロックも設けられ、5人は演奏前に各々がチョイスした楽曲のヒントを明かしながら「春は風のように」（金井）、「俯瞰show」（東出）、「MISSION 481」（柿沼）、「Lovescape」（安井）、「『それはきっと天使が長く勤まらない理由』」（リアド）という、普段はあまり演奏されないナンバーを組み込んだセットリストでライブを展開してオーディエンスを狂喜乱舞させた。

後半は彼らが現在最新アルバム「The Vanishing Bride」を引っさげて行っている全国ツアー「The Vanishing Bride Tour 2015 ～消えた花嫁を探せ！～」の公演を凝縮した内容に。バンドはアルバムの収録曲を中心に次々と楽曲を披露していき、観客もシンガロングしたり、クラップしたりとBIGMAMAとともにライブを作り上げていく。「A KITE」では“赤い糸”を模した赤いレーザーが会場中に張り巡らされ、楽曲の世界観がZepp Tokyo全体を使って表現されていた。

ラスト1曲を残し、金井は「今日この場所に集まってくれた1人ひとりのことを、家族や友達と同じようにすごく大切に思います。毎年どうかどうか、母の日だけは来年も再来年も空けておいてくれませんか？」と口にする。そして「僕たちの音楽には不幸を遠ざける力があると信じています」と言葉に力を込め、観客1人ひとりに届くようにステージを大きく移動しながら「Sweet Dreams」を熱唱。会場が大合唱に包まれる中、ライブ本編は幕引きとなった。

アンコールでは金井がバンド名について語る場面も。「『BIGMAMA』って強そうでしょ？ もっとも強い愛って母性愛なんじゃないかなと思って。僕は生まれ変わっても両親の子供に生まれたいし、バンド名はBIGMAMAがいいと思っています」と話してから、この日にぴったりなナンバー「母に贈る歌」を演奏する。会場が温かな雰囲気に包まれたところで、バンドはキラーチューン「CPX」をパフォーマンス。さらに彼らにとっては新機軸となるダンサブルな新曲を初披露し、会場を大きく揺らした。そして「until the blouse is buttoned up」をじゅんいちダビッドソンを交えて披露し、ハッピーな余韻を残して「The BestMAMA's Day 2015」を終了させた。