大原櫻子「大切なステップ」初ツアーでピアノ弾き語り解禁、秋に2ndツアー

大原櫻子が5月7日に東京・TSUTAYA O-EASTにて全国ツアー「大原櫻子 1st TOUR 2015 SPRING～CHERRYYYY BLOSSOOOOM!!!～」のファイナル公演を開催した。

4月20日から福岡、愛知、大阪、そして東京の4カ所を巡った今回のツアーのチケットは、全公演完売。満員のO-EASTが暗転し、暗闇の中バンドと大原がスタンバイすると、場内に大歓声と拍手がこだました。彼女は1stアルバム「HAPPY」でも1曲目を飾る「Over The Rainbow」の歌い出しから一気にスポットライトを浴び、ファンと一緒にタオルを回す「頑張ったっていいんじゃない」に続けるなど、アグレッシブなパフォーマンスを展開していく。

「あっという間に今日のファイナルを迎えることができました。皆さんがハッピーになってくれることを目指して一所懸命がんばりたいと思います！」と挨拶したあとは、「無敵のガールフレンド」でキュートな魅力を振りまいたり、「オレンジのハッピーハロウィン」で観客とのコール＆レスポンスを楽しんだり、自身が作詞に参加した「瞳」をじっくり聴かせたりと、多種多様な顔を見せる。前半ラストの「ワンダフル・ワールド」では、女優ならではの豊かな表現力を発揮してエモーショナルな歌唱で観る者を圧倒した。

白いカジュアルスタイルからカラフルな配色の変形ドレスに着替え、後半がスタート。ここからはキャリアの出発点となった「明日も」をはじめ、「アルバムのほっこりソング」と話す「のり巻きおにぎり」、ロック色の強い「卒業」などを披露。フジテレビ系「めざましどようび」のテーマソングとなっている新曲「Glorious morning」の初披露、「READY GO!」でのエレキギタープレイなど、初めて見せる一面もありファンを喜ばせた。さらにアンコールではキーボードが登場し、ピアノ弾き語りという姿も。大原は「ピアノは5歳から15歳までやってたんですけど、発表会では手が震えてしまうほどほどもっとも苦手としてきた楽器」と言うが、信頼するバンドメンバーと丁寧に音を合わせながら渾身の1曲「ちっぽけな愛のうた」を歌と演奏で届けた。

初のツアーを走り切り、大原は「私にとってとても大切なステップでした。デビューから1年半後にツアーができることが本当にうれしくて」「皆さん、ハッピーになってもらえました？ 私も皆さんのおかげで本当にハッピーな時間を過ごすことができました。1日1日はもう二度と来ないですけど、一生忘れられない日になりました」としみじみ話す。そしてこの場にいる観客と支えてくれているスタッフに感謝を込め、「サンキュー。」をプレゼント。最後までキュートな笑顔を絶やさなかった大原は、フロアに投げキッスを残して1stツアーのステージを降りた。

なおアンコールでは、秋に2ndツアーを開催することを発表。ツアータイトル、日程、会場などの詳細は後日アナウンスされるのでファンは楽しみにしておこう。