yes, mama ok?、オリジナルメンバーで盛大に20周年ライブ

yes, mama ok?が4月21日、東京・渋谷Star Loungeにて活動20周年記念ライブ「GREATEST HITS」を開催した。

1995年の4月21日にシングル「コーヒーカップでランデヴーって最高よ」でCDデビューを果たしたイエママ。それからちょうど20年という記念すべき日に行われた昨日のライブには、1997年3月発表のメジャー2ndアルバム「Q&A 65000」を最後にバンドを脱退した紅一点ボーカルの仲澤真萠もスペシャルゲストとして登場し、20周年に華を添えた。

金剛地武志（Vo, G）のDJを経て、まずはオープニングアクトのスカートがステージへ。スカートの澤部渡は中学生の頃からの熱狂的なイエママファンで、現在ではサポートメンバーとしてベースやドラムを担当している。澤部はイエママからいかに影響を受けたかなどを語りつつ、「おばけのピアノ」「夜のめじるし」「シリウス」など9曲をパフォーマンス。「このあとドラムを叩かなくちゃいけないから」という理由で、いつもとは一味違うスローな楽曲中心のセットリストを披露した。

イエママ登場までの幕間は、ユニットOur Hourでイエママとともに初期のLD&K Recordsを支えた松村祐治（東京ブルースブレイカーズ）がDJとトークで盛り上げる。さらにLD&K Recordsのボス・トニー大谷こと大谷秀政代表取締役もDJブースに上がり、メガホン片手に祝辞を述べつつ「yes, mama ok?の最初のファンは俺だから！」と主張した。そして大谷社長がイエママを呼び込むと、20周年ライブはナードなロックンロールナンバー「Q&A call 65000」で開幕。ステージにはおよそ18年ぶりに仲澤、金剛地、高橋晃（Saxほか）の3人が並んだ。

ライブは澤部が選曲したベストアルバム「Greatest Hits」の曲順を軸に進行。ドラムの澤部をはじめ、仲澤脱退後のイエママを支えるレギュラーメンバーのYOKO（Cho）、松村と同じくLD&K同窓生のSYLVIA 55・にしのちなみ（Key）、イエママの楽曲をバンド名にしたthree-weeks-old lovesick puppyのタニモトタク（B）がサポートメンバーとして演奏をバックアップする。高橋はサックスやタンバリン、テルミン、ハーモニカなどの楽器を必要に応じて鳴らしたり、「最高のblues」では本物のハーレーを持ち込み“演奏”したりと大活躍。笑いの絶えないステージながら、終盤には「The Charm of English Muffin」「modern living」「最終定理 -post modern living-」と胸を打つ楽曲が立て続けに歌われ、場内は感動的なムードに包まれた。

アンコールでは金剛地が澤部とタニモトのみを従えてワルツバラード「days of heliotrope」を熱唱。これを客席最前列で観ていた高橋は「ちょっとグッときたよね。今ので終わったほうがいいんじゃない？」と渋るも、金剛地と2人で「Charley on the ranch」を披露することに。グダグダな展開で失笑に包まれる中、金剛地は再び全メンバーをステージに呼び込む。そして最後はデビュー曲「コーヒーカップでランデヴーって最高よ」でにぎやかに締めくくった。

昨日4月22日にはyes, mama ok?のベストアルバム「Greatest Hits」がリリース。5月7日には東京・HMVエソラ池袋、5月17日には京都・タワーレコード京都店でベストアルバム発売を記念したインストアイベントが行われる。