今回のツアーで彼女たちはSCANDAL史上最大規模である全31公演を実施。東京国際フォーラム ホールAでの2DAYSとファイナルの沖縄公演を残すのみとなったこの日、会場には満員のファンが集まった。
ステージには「HELLO WORLD」という名のレンガ造りのパブを模したセットが組まれ、会場の扉を開けたファンをこれから始まるショーの世界へと招き入れる。このセットはThe Beatlesがライブを行っていたことで知られるイギリス・リバプールのThe Cavern Clubをイメージしたもの。向かって右手に設けられたバーカウンターに常駐する“マスター”がレコードに針を落とすと店のネオンサインが点灯し、SCANDALの4人が姿を見せた。
HARUNA(Vo, G)の「ハロー、 東京!」というシャウトとともにライブは「love in action」で幕開け。2曲目の「OVER DRIVE」ではフロントの3人が軽快なステップを踏んでファンを楽しませる。続く「DOLL」では恒例のタオル回しで会場が一気にヒートアップした。
MCで彼女たちは「どう? このお店、いい感じだと思わない?」とステージセットを紹介。HARUNAは「このお店はイングランド風パブ。早い話が酒場です。だけどこの店は、特別に未成年も入店オッケー! 集まってくれたみんなで、最高の夜にしようね!」と笑顔を見せた。
ライブの定番曲「SCANDAL BABY」ではMAMI(G, Vo)とTOMOMI(B, Vo)がステージ前方でオーディエンスのジャンプを煽る。疾走感あふれるロックチューン「お願いナビゲーション」ではHARUNA、MAMI、TOMOMIの息の合ったボーカルがファンを魅了した。HARUNAの「まだ新しいアルバムの曲、2曲しかやってないよね?」という言葉を合図に始まったブロックでは、彼女たちは最新アルバム「HELLO WORLD」の収録曲を次々とプレイ。「本を読む」ではMAMIが、「缶ビール」ではTOMOMIがメインボーカルを取り、それぞれに伸びやかな歌声を響かせる。続く「おやすみ」ではRINA(Dr, Vo)がステージ中央へ歩み出て、打ち込みのリズムに乗せてギターの弾き語りを披露。メンバー4人が横1列になって演奏するレアな光景に、ファンは大きな歓声を上げた。
この曲を歌い終えるとRINAはバーカウンターに腰かけ「マスター! いつもの烏龍茶ロック!」と注文。ステージ向かって左側に設けられたラウンジのソファに座ったTOMOMIは「私は水のお湯割り! 梅干し入れてな」とマスターに声をかけ、HARUNAやMAMIから「まあ、お白湯やな」とツッコミを受ける。ここからは彼女たちのファンサイト「CLUB SCANDAL」で募った東京のご当地トリビアが披露されるコーナーに。HARUNAは「もう東京に来て5、6年経つし、今日も自分の家からここへ来たし、あんまりしゃべるネタもないですよね」と語り、TOMOMIも「ご当地っぽい話ってあんまりないよね」と続いたが、ファンが寄せた「早口言葉の定番『東京特許許可局』は存在しない」「両国国技館の地下には焼き鳥工場がある」というトリビアには目を丸くして「へえー!」とコメント。中でも「東京はゴジラに28回襲われている」という投稿にはRINAが大興奮で「うらやましい! ゴジラめっちゃかっこいいやん、私もゴジラから逃げてみたい!」と語っていた。
ライブの後半は「Winter story」の落ち着いた演奏でスタート。「Departure」ではステージ後方のスクリーンに行き交う人々のシルエットが映し出され、ドラマチックな雰囲気が会場を包み込んだ。すると彼女たちはしっとりとしたムードを一変させるように「会わないつもりの、元気でね」をプレイ。RINAは長い髪を振り乱しながらパワフルなドラミングを披露してファンの熱狂を誘った。HARUNAは「みんなもっと盛り上がって行くよ!」とオーディエンスを煽り、バンドは「Hello! Hello!」「夜明けの流星群」とさわやかなポップチューンを立て続けに披露してショーのクライマックスを駆け抜ける。「Your song」ではHARUNAがステージを駆け回り、MAMIとTOMOMIは体を寄せてじゃれ合いながら軽快にプレイするシーンも。4人の賑やかなステージングに、オーディエンスは大きなコール&レスポンスで一体となった。本編最後の楽曲は「Image」。4人は力強いバンドサウンドを鳴らし、「ありがとうございました、SCANDALでした!」と挨拶してライブ本編を終えた。
大きなアンコールの声に迎えられ、ステージに戻った4人は「STANDARD」でライブを再開させる。歌い終えたHARUNAは「今日は土曜日、大切な休みの日なのに、こんなに集まってくれてありがとう」とファンに感謝した。4人は4月25日のフランス・パリ公演を皮切りに海外8カ国10都市を巡るワールドツアーに旅立つ。このツアーを前に、HARUNAは「今日みんなに会えた喜びを胸に、海外でもがんばって来たいなと思ってます!」と決意表明した。
次に披露されたのは今回のツアー中に制作されたという新曲。そしてステージの最後は「EVERYBODY SAY YEAH!」で締めくくられた。MAMIはエモーショナルなギターソロを響かせ、HARUNAとTOMOMIは笑顔で飛び跳ねて演奏を楽しむ。ファンが踏むステップで会場の床が揺れるほどの大きな熱狂を生んだ4人は「Tokyo City, 楽しかった! またライブで会いましょう!」と大きく手を振って、パブ「HELLO WORLD」を後にした。
SCANDAL WORLD TOUR 2015「HELLO WORLD」
2015年4月11日 東京国際フォーラム ホールA セットリスト
2015年4月11日 東京国際フォーラム ホールA セットリスト
01. love in action
02. OVER DRIVE
03. DOLL
04. 瞬間センチメンタル
05. SCANDAL BABY
06. お願いナビゲーション
07. 下弦の月
08. Graduation
09. 本を読む
10. 缶ビール
11. おやすみ
12. Winter story
13. Departure
14. 会わないつもりの、元気でね
15. サティスファクション
16. Hello! Hello!
17. 夜明けの流星群
18. Your song
19. Image
<アンコール>
20. STANDARD
21. 新曲(タイトル未定)
22. EVERYBODY SAY YEAH!
関連商品
リンク
- SCANDAL Official website
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
♡scandal looove♡ @lovescandalbot
【NEWS★拡散してね】→SCANDALツアー東京公演、パブ“HELLO WORLD”から「喜びを胸に」海外へ http://t.co/ze8qBqGB9Q