「またどこかで!」The SALOVERS活動休止前ラスト公演、完遂

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The SALOVERSが3月25日に東京・渋谷CLUB QUATTROにてワンマンライブ「青春の象徴 恋のすべて」を実施。この公演をもって無期限の活動休止に入った。

The SALOVERS 活動休止ラストライブ「青春の象徴 恋のすべて」東京・渋谷CLUB QUATTRO公演の様子。(撮影:古溪一道)

The SALOVERS 活動休止ラストライブ「青春の象徴 恋のすべて」東京・渋谷CLUB QUATTRO公演の様子。(撮影:古溪一道)

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古舘佑太郎(Vo, G)(撮影:古溪一道)

古舘佑太郎(Vo, G)(撮影:古溪一道)[拡大]

小林亮平(B)(撮影:古溪一道)

小林亮平(B)(撮影:古溪一道)[拡大]

3月16日に最新アルバム「青春の象徴 恋のすべて」をリリースした彼ら。この日は古舘佑太郎(Vo, G)の「無期限活動休止というのが前面に出ちゃうけど、僕らとしてはアルバムができたってことがうれしい」という言葉からもうかがえる通り、悲壮感を漂わせることなくアルバム収録曲を中心に計26曲を熱演し、会場に駆けつけた多くのファンの前で活動休止前ラストのライブを完遂した。

藤川雄太(Dr)(撮影:古溪一道)

藤川雄太(Dr)(撮影:古溪一道)[拡大]

藤井清也(G)(撮影:古溪一道)

藤井清也(G)(撮影:古溪一道)[拡大]

4人は大歓声に迎えられステージに登場すると、古舘がギターをかき鳴らした1曲目「China」でライブの幕を開けた。手を挙げたり、体を揺らしたりするファンの熱気に押されるようにして、4人は次々とパンキッシュなナンバーを連投していく。小林亮平(B)はアンプに登ったり、髪の毛を振り乱したりとアグレッシブにプレイ。藤川雄太(Dr)のダイナミックなドラミングに乗せて古舘は前のめりに歌い、藤井清也(G)はときおりひざまずくなど、それぞれエモーショナルに演奏した。

MCでは楽屋でのエピソードが和やかに話される。そのムードを引き継ぐように、4人はアコースティック編成でのパフォーマンスへ。「4人で歌います」と前置きされた「ニーチェに聞く」では、サビで4人が2本のマイクに集まる。会場にはファンの温かな手拍子に乗せて4人のユニゾンが響き渡った。定位置に戻り演奏された「夏の夜」では薄暗い照明の中、古舘が憂いを帯びたボーカルを聴かせる。それまでのにぎやかなムードから一転、場内には幻想的な空間が広がった。続く「セイタカアワダチソウ」ではシンプルな演奏に乗せた古舘の力強いボーカルがファンの心を揺さぶった。

“盛り上げ隊長”藤川の煽りから、ライブは後半戦へ。「文学のススメ」「HOT HOT HOT!」といったキラーチューンが並び、バンドの演奏も一層激しくなる。「千客万来」では藤川がシャウトでライブの勢いに拍車をかけた。続く「ディタラトゥエンティ」では藤井がイントロで印象的なギターフレーズを奏で、藤川が迫力あるドラムで魅せる。古舘が「またいつか俺とQUATTROで会おう!」と歌詞を変えてファンを喜ばせた「オールド台湾」では、ファンから息の合った「台湾」コールが上がった。

「床には君のカーディガン」ではメンバーの後方から強い光が差し込み、熱気の満ちたステージに4人のシルエットが浮かび上がる。その中で藤川、藤井、小林によるハミング、古舘によるハーモニカの音色が広がり、場内は感動的なムードに包まれた。そして本編最後を飾ったのは「喉が嗄れるまで」。古舘はまさに“喉が嗄れ”そうなほど声を張り上げて本編を締めくくった。

The SALOVERS 活動休止ラストライブ「青春の象徴 恋のすべて」東京・渋谷CLUB QUATTRO公演の様子。(撮影:古溪一道)

The SALOVERS 活動休止ラストライブ「青春の象徴 恋のすべて」東京・渋谷CLUB QUATTRO公演の様子。(撮影:古溪一道)[拡大]

アンコールで再びステージに姿を現した4人は、矢継ぎ早に「バンドを始めた頃」、くるり「東京」のカバーを投下。古舘が「今日は本当にありがとうございました」と言い、4人は「Disaster of Youth」をクールに演奏した。

みたびステージに登場したバンドは古舘がかき鳴らす高速のギターから「サリンジャー」を披露する。古舘はマイクを握りしめて熱唱。演奏を終えたメンバーはさっそうとステージを去り、ファンからは感謝やいたわりの言葉が飛び交った。

客電が点灯するとフロアの横に用意されたスクリーンに、メンバーの写真が次々と映し出される。最後にバンドのロゴが現れると、ファンからは惜しみない拍手が贈られた。しかしファンからメンバーを呼ぶ声が止まず、4人はまたもやステージに。4人は「本当にラスト1曲だけ」と言い、優しい表情で「Dub Song」を届ける。最後に古舘が「ありがとう、またどこかで!」と言い残し、The SALOVERSの4人は活動休止前最後のライブを終えた。

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The SALOVERS 活動休止ラストライブ「青春の象徴 恋のすべて」
2015年3月25日 渋谷CLUB QUATTRO セットリスト

01. China
02. フランシスコサンセット
03. シンセサイザー
04. SAD GIRL
05. Hey My Sister
06. パーカーの子
07. さらさら
08. アンデスの街で
09. ニーチェに聞く
10. 夏の夜
11. セイタカアワダチソウ
12. 文学のススメ
13. チンギスハンとヘップバーン
14. 仏教ソング
15. HOT HOT HOT!
16. 千客万来
17. ディタラトゥエンティ
18. オールド台湾
19. 床には君のカーディガン
20. 愛しておくれ
21. 喉が嗄れるまで
<アンコール>
22. バンドを始めた頃
23. 東京(※くるりカバー)
24. Disaster of Youth
<ダブルアンコール>
25. サリンジャー
26. Dub Song

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toron* @toron0503

サラバーズ…(。´Д⊂)
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