3月13日に東京・シアタークリエにて、
このライブは2部構成となっており、第1部では斉藤の最新アルバム「ETERNITY」の収録曲を中心にしたステージが展開された。「Stardust」や「Lovin' You」といった楽曲をしっとりと歌い上げる斉藤は曲の合間に朗読を挟み、観客たちを歌と物語の世界に引き込んでいった。第1部を終え、MCに入ると斉藤は「30周年だけど何もやらなくてもいいんじゃないかなあって黙ってたんです。でもデビュー当時のマネージャーが何かやろうよって。そのときは困っちゃったなあ」と奔放なトークを展開。さらに彼女は「でもね、私の周りのスタッフは30年間変わらなくて、だからこそ成り立ったコンサートなんです」と笑顔で語り、観客のみならず周囲を固めてくれるスタッフにも感謝の言葉を述べる。またMCでは「今回のコンサート、全部来る人はいるの? 来る人、挙手!」など、オーディエンスとのコミュニケーションを楽しむ一面も見られた。
第2部に入ると斉藤は「卒業」をはじめとする往年のヒットナンバーを立て続けに披露した。「初戀」ではステージ上を左右にゆっくりと歩きながら歌唱。またデビュー曲「卒業」について彼女は「私の力というよりも、楽曲が素晴らしいからです。松本隆さんの詩と筒美京平さんの曲の素晴らしさ、武部聡志さんの独特なピアノアレンジが出会い、彼らの才能が響き合って作られた素晴らしいこの曲を歌えたことに感謝しています」と、感慨深そうに語る。また、この日の昼間に長女の卒業式に出席してきたという斉藤は「(今日の)卒業式では、いきものがかりさんの『ありがとう』が流れてましたよ」と話して観客の笑いを誘った。最後に彼女は「デビューから30年経って、今の私にしかできない表現もあると思うので、そういったニュアンスも大切にして歌ったつもりです」と、この日のコンサートを振り返り、歓声と拍手に包まれる中、ステージを去った。
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