昼公演「ザ・対バン」はタイトル通り、毎回異なるゲストアーティストを迎えての対バン形式。Vol.1はSuG、Vol.2はLIFriendsと男性バンドとの対バンが続いたが、最終公演となった「ザ・対バン Vol.3」には初の女性ゲストとして姉妹ユニット、
開演時間を少し過ぎた頃、場内が暗転すると突然「ピッ、ピッ、ピッ、ピーン!」と明らかに人の声による時報が鳴り、「時刻は14時30分をとっくに回りました。『ザ・女子流チャンネル』2時間特番、しかも生放送!」と、チャラン・ポ・ランタンによる謎の番組が暗闇の中で進行した。もも(Vo)と小春(Accordion)はどうやら女子流の楽屋に潜入しているらしく、ライブを控えた5人の様子をレポート。“楽屋生中継”を終えた2人は、バンド「愉快なカンカンバルカン」を引き連れ総勢7人で舞台に上がると、「71億ピースのパズルゲーム」で華々しくライブをスタートさせた。ももはステージを駆け回り、ときには観客やメンバーをいじりながら場内を盛り上げていく。そして「今日は女ばかりじゃない。このステージに上がる女が12人もいるんですよ? 12人ということはアレが24個もあるんだよ? みんなが普段言えないあの言葉を私たちが言ってあげよう!」と「Oppai Boogie」をなまめかしく熱唱した。続く「ムスタファ」には、チャラン・ポ・ランタンのオフィシャルグッズである赤いベレー帽をかぶった女子流の5人も合流し、ステージをぐるぐると駆け回ったりラインダンスしたりと大盛り上がり。観客に写真撮影の許可を出して歌われたラストナンバー「愛の讃歌」では、ももがステージを降りて観客席をねり歩き、強烈な余韻を残した。
後攻の女子流は「鼓動の秘密」「Count Three」「キラリ☆」など新旧織り交ぜたセットリストで、初めて彼女たちのパフォーマンスを観るチャラン・ポ・ランタンのファンにもその存在をアピールした。最終回にして初の女性ゲストとの対バンに「逆に緊張する」という5人だったが、新井ひとみはチャラン・ポ・ランタンが主題歌を歌うバラエティ番組「幸せ!ボンビーガール」をきっかけに2人が気になっていたとのことで、中江友梨は「私たち子供だから、2人はすごく大人だなあって感じてたんですけど、実際に会ってみたらすごく面白くて愛くるしい」と印象を語った。そして終盤には、女子流が2013年の東京・日本武道館公演「TOKYO GIRLS' STYLE LIVE AT BUDOKAN 2013」で着用した衣装に身を包んだももと小春がフラリと舞台上へ。2人の乱入に乗じて、山邊未夢と小西彩乃は「ちょっと待ってちょっと待ってお姉さん」と8.6秒バズーカーの人気ネタ「ラッスンゴレライ」をコピーするも微妙な仕上がり。場内は奇妙なムードに支配されたが、最後は小春のアコーディオンに乗せて、女子流のワルツ曲「月の気まぐれ」を全員で合唱した。
夜の部「ザ・単ドク」は女子流による単独公演で、彼女たちは毎回約1時間のノンストップライブに挑戦した。バリエーションに富んだ選曲で魅せたVol.1、“恋愛”をテーマにしたVol.2に続き、今回は「旅立ち」をテーマにした選曲のノンストップライブを展開。「恋愛エチュード」「A New Departure」といったオリジナルソングに加え、中盤には相川七瀬「Sweet Emotion」、TRF「Overnight Sensation ~時代はあなたに委ねてる~」、SPEED「Wake Me Up!」、Folder5「Believe」、アニメ「ONE PIECE」のオープニングテーマ「ウィーアー!」といったカバー曲も歌われた。さらに今回では、3月11日にシングルの発売を控える新曲「Stay with me」の初披露も。この曲は山邊が初めて作詞を手がけた楽曲で、新井のメインボーカルに4人がコーラスを乗せるというこれまでにないスタイルが試されている。昨年末に“アーティスト東京女子流”を宣言し、結成時からの指標である“ガールズダンス&ボーカルグループ”としてのさらなる進化を目指す5人が、大きな挑戦の意味を込めて作られた楽曲だ。
リーダー庄司芽生は今回のセットリストについて、「明るめでフレッシュな曲で、この春卒業する方やお別れがある方に向けて、前向きにがんばってもらえたらなという思いを込めて選曲しました」とコメント。小西は「今回はCDデビューする前に歌ってたカバー曲を歌わせてもらいましたけど、こういう機会がなかったらできなかったと思う」と、柔軟な発想でさまざまな挑戦が盛り込めた「ザ・単ドク」シリーズを振り返った。
アンコールでは、女子流のメンバーのみならず彼女たちのマネージャーも大ファンだというテレビ東京の“バナナ社員”ナナナもステージへ。女子流は「ナナナのナナナたいそう」をナナナと一緒に踊ると、ナナナがBSジャパンの“兼務社員”に任命されたことを受け、今春BSジャパンにてオンエアされる主演ドラマ「東京女子流 神様からの宿題」にナナナも出演するよう呼びかけた。なお「東京女子流 神様からの宿題」はクラウドファンディングサイト「Makuake」を通じてクライマックスシーン撮影に併せたプロジェクトが実施されており、3月13日の撮影日には東京・品川教会グローリア・チャペルでドラマの収録とは別に「教会だからこそできる、今回しかできないLIVE」が行われる。またテレビ東京のYouTube公式チャンネルには女子流メンバー5人が踊る「ナナナのナナナたいそう」のムービーがアップされているのでぜひチェックしておこう。
東京女子流は3月11日にニューシングル「Stay with me」を発表し、デビュー5周年記念日となる5月5日には初のベストアルバム「1st BEST ALBUM キラリ☆」をリリースする。
※動画は現在非公開です。
東京女子流 / チャラン・ポ・ランタン「ザ・対バン Vol.3」
2015年3月1日 Zepp Tokyo セットリスト
チャラン・ポ・ランタン
01. 71億ピースのパズルゲーム
02. サーカス・サーカス
03. 最後の晩餐
04. Oppai Boogie
05. ムスタファ with
06. 愛の讃歌
東京女子流
01. 鼓動の秘密
02. 十字架 ~映画「学校の怪談 -呪いの言霊-」 Ver.~
03. Count Three
04. 眩暈
05. キラリ☆
06. 約束
07. Partition Love
08. ふたりきり
09. 月の気まぐれ with
東京女子流「ザ・単ドク Vol.3」
2015年3月1日 Zepp Tokyo セットリスト
01. キラリ☆
02. ずっと 忘れない。
03. 恋愛エチュード
04. A New Departure
05. Sweet Emotion(オリジナル:相川七瀬)
06. Overnight Sensation ~時代はあなたに委ねてる~(オリジナル:TRF)
07. Wake Me Up!(オリジナル:SPEED)
08. Believe(オリジナル:Folder5)
09. ウィーアー!(オリジナル:きただにひろし / 東方神起)
10. Get The Star
11. ヒマワリと星屑
12. Stay with me
<アンコール>
13. ナナナのナナナたいそう with ナナナ
関連商品
東京女子流「Stay with me(Type-D)」
[CD] 2015年3月11日発売 / avex trax / AVC1-83188
リンク
- 東京女子流*(TOKYO GIRLS' STYLE)オフィシャルサイト
- チャラン・ポ・ランタン オフィシャルサイト
- 「ナナナのナナナたいそう」を踊ってみた。|ナナナのサイト。:テレビ東京
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女子流シリーズライブで新曲披露&チャランポと“24個”の女子コラボ - 音楽ナタリー http://t.co/WCD7qz3Myt