菅原卓郎(
2月11日の神奈川・club Lizard YOKOHAMAを皮切りに全5会場で行われたこのツアー。最終公演の舞台となった渋谷La.mamaのフロアには椅子が並べられ、9mm Parabellum Bulletのステージとは異なる落ち着いた雰囲気の中でアコースティックライブが行われた。開演時間を少し過ぎた頃、ステージに姿を現した菅原は、「こんばんは。今日はリラックスして楽しんでください」とファンに呼びかけてから「黒い森の旅人」を披露。曲間には積極的にMCに興じ、観客とのコミュニケーションを楽しんだ。
続けて菅原は「The Revolutionary」でハーモニカを吹きつつ、カントリーテイストの弾むようなバッキングを奏でる。さらに「Discommunication」では足元にセットされたループ系エフェクターを駆使してギターのボディを叩く音、タンバリンの音をその場で重ねてビートを生み出してから楽曲を演奏するなど、多彩なサウンドアプローチで観客を魅了した。
また「Psychopolis」の披露後には、菅原が同曲のコード進行が似ていたことにリハーサル中に気付いたというRed Hot Chili Peppersの「Dani California」をワンコーラス届ける一幕も見られた。その後菅原は「弾き語りができる9mmの新曲を作りました」と話してから、ツアーTシャツのデザインからタイトルを取った「I Want To Hold Your Heart」と題した新曲をファンにいち早くプレゼント。続けて「今日は渋谷La.mamaでのライブということで」と前置きしてから渋谷La.mamaを活動拠点にしていたTHE YELLOW MONKEYの「SO YOUNG」をカバー。観客はエモーショナルな歌声に引き込まれるように菅原のパフォーマンスを見つめていた。
「カモメ」の歌唱後、中森明菜「飾りじゃないのよ涙は」のカバーを届けた菅原。「Black Market Blues」では、オリジナルで滝善充(G / 9mm Parabellum Bullet)が奏でるリードパートを観客に合唱させ、会場の空気を1つにまとめ上げる。菅原はライブ終盤のMCで「1人で歌ってきた弾き語りツアーを通して、うちのバンドメンバーはとんだ荒くれ者ばかりだなということがわかりました(笑)。1人だと歌いやすかったもん」と冗談交じりに語り、観客を笑わせた。さらに「ソロでやることはバンドにとっていいフィードバックしかないんで、またやりたいです。もしまたソロで歌っている姿を観たら、『あいつは今、1人で歌って楽しんでるんだな』って思ってやってください」とコメント。最後に「The World」を届けてステージをあとにした。
アンコールで菅原は6月19日に9mm Parabellum Bulletの自主企画「カオスの百年 vol.11」を大阪・Zepp Nambaにて開催することを発表したのちに、「Keyword」を披露。さらにラスト1曲と宣言して「新しい光」を歌い始めようとするも難しいということで、「もう1曲歌ったあとにラストの曲をやります!」と話し、山本リンダ「どうにもとまらない」のカバーを届けた。間髪入れずにギターにカポタストを装着してから最後に「新しい光」を力強く歌い上げ、鮮やかに弾き語りツアーを締めくくった。
菅原卓郎 弾き語りツアー 2015
2015年2月25日 渋谷La.mama セットリスト
01. 黒い森の旅人
02. The Revolutionary
03. Discommunication
04. Psychopolis
05. I Want To Hold Your Heart
06. SO YOUNG(THE YELLOW MONKEYカバー)
07. カモメ
08. 飾りじゃないのよ涙は(中森明菜カバー)
09. Black Market Blues
10. キャンドルの灯を
11. The World
※ライブ本編のセットリストのみ掲載
9mm Parabellum Bullet presents「カオスの百年 vol.11」
2015年6月19日(金)大阪府 Zepp Namba
リンク
- 9mm Parabellum Bullet official site
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菅原卓郎、9mm新曲やカバーも披露した初弾き語りツアー完結 - 音楽ナタリー http://t.co/eNWwjswO5X