堂島孝平、20周年記念公演は計5時間!憧れの佐野元春も祝福

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堂島孝平のデビュー20周年記念ライブ「堂島孝平 活動20周年記念公演 オールスター大感謝祭!」が、デビュー記念日翌日にして堂島の39歳の誕生日となった2月22日に、東京・中野サンプラザホールにて開催された。

花束を抱えた堂島孝平。

花束を抱えた堂島孝平。

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1995年2月21日にシングル「俺はどこへ行く」でデビューした堂島。今回のライブには、彼が20年の音楽活動の中で出会ったゆかりのアーティストが多数詰めかけ、およそ5時間にわたって盛大なステージを繰り広げた。

「こども店長」風の衣装で元子役説、「あっぱれ出身」説を否定した堂島孝平。

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開演を知らせるブザーが鳴り大きな緞帳が開くと、まずは堂島が1人だけでステージへ。真っ赤なブレザーを羽織った堂島は自身のギターに乗せて、最新アルバム「フィクション」のラストナンバー「いとしの第三惑星」をおもむろに歌い始める。2コーラス目からは小松シゲル(Dr / NONA REEVES)、鹿島達也(B)、奥田健介(G / NONA REEVES)、渡辺シュンスケ(Key / Schroeder-Headz)からなる「A.C.E. バンド」も合流し、続けてデビュー曲「俺はどこへ行く」を演奏した。盛大な拍手を送られた堂島は「こども店長」を思わせる衣装に自らツッコミを入れつつも「20年、いつも見たことないものを見せたいと思ってやってきましたが……今日は先に言っときますけど、やりすぎました。だいぶすごい。今日は体のすみずみから感謝のみを込めてライブをやろうと思います。最高に特別で、最高にとっておきで、最高にとんでもない夜にしたいと思います!」と、このあと起こるスペシャルな出来事の連続を予告した。

「堂島孝平 活動20周年記念公演 オールスター大感謝祭!」の様子。

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堂島は4曲を歌い終えたところで、ヒックスヴィルの3人をステージに呼び込む。そして自身の名が世に広まるきっかけとなった「葛飾ラプソディー」をともに演奏し、さらにはヒックスヴィルの代表曲「バイバイ・ブルース」を披露した。続いては盟友NONA REEVESを迎え、自身の楽曲「6AM」とノーナの「I LOVE YOUR SOUL」でコラボレーション。そして数少ない同学年の仲間である和田唱(TRICERATOPS)とはTRICERATOPSの「Raspberry」をバンド演奏とともに、自身の楽曲「Remember」を弾き語りでデュエットした。豪華ゲストの連続に場内が沸き立つ中、今度は2000年代前半のアグレッシブな作品をともに作り上げてきたGO-GO KING RECORDERSの面々がステージへ。加納尚樹(G)、會田茂一(G)、LA-PPISCHのtatsu(B)、東京スカパラダイスオーケストラの沖祐市(Key)、大森はじめ(Per)、茂木欣一(Dr)がステージに揃うと、「夜間飛行」「メロディアス」「25才」「ルーザー」と一気に4曲を畳み掛けて観客を圧倒した。

ここで第1部が終了となり、5分間の休憩時間が挟まれることを女性アナウンスの音声が告げる。この声の持ち主は堂島やゲストたちとも親交の深い土岐麻子で、土岐はちゃっかりと自分の宣伝も挟み込んだ。休憩時間が終わる頃には、おぼつかない口ぶりの男性アナウンスが。この声はのちに第2部終了を知らせるアナウンスによりバカリズムだということが判明した。第2部のステージは、ニッシ寺・尾アキラ(NONA REEVES 西寺郷太)、こぅ・くん田正輝(堂島)、タッチ・ひろし(藤井隆)からなる3人組アイドルユニット・Small Boysの出番。3人は“アイドルの聖地”中野サンプラザホールで「Selfish girl」を熱唱した。さらに新メンバーのタッチは「2人が歌う演歌を聴きたい」と「兄弟湾」をリクエスト。2人が朗々とオリジナル演歌を歌い上げる中、サビになると「だめだ我慢できない」とタッチが割り込む、コントのようなステージが展開された。

奥田民生による休憩終了のアナウンスを経て幕を開けた第3部は、まず堂島が1人で壇上へ。堂島は巨大なスクリーンを使ったスライド上映で、5月からソロツアーを開催すること、秋にニューアルバム「DJKH」をリリースすること、2016年にはアルバムを携えてのバンドツアーを行うことを発表し、「このサンプラザででっかい花火を打ち上げさせてもらっていますが、その花火をさらに高く見栄えのいいものにするために、全国回って精力的にやってまいります!」と、このにぎやかな20周年公演がアニバーサリーイヤーの幕開けにすぎなかったことを明かした。さらに自身がたびたび“監督”として出演しているフジテレビ系「オモクリ監督 ~O-Creator's TV show~」で発表した短編映像作品がパッケージ化されることを報告。そして「オモクリ」作品から生まれた新曲「No goodbye」で第3部本編をスタートさせた。

「堂島孝平 活動20周年記念公演 オールスター大感謝祭!」の様子。

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第3部には堂島がツアーのバンマスを務める後輩・住岡梨奈をはじめ、UNISON SQUARE GARDEN、東京スカパラダイスオーケストラ、レキシ真心ブラザーズのYO-KING&桜井秀俊といった多彩なゲストが次々と登場。さらに過去の堂島のライブをともに作り上げたバンド・Hi-Tension Please!(八橋義幸、tatsu、渡辺シュンスケ、小松シゲル)や堂島孝平楽団もステージに色を添えた。この日限りのコラボレーション、スペシャルなアレンジの連続に場内は大盛り上がり。ついトークとアドリブが長くなりがちなレキシはステージ袖のスタッフから何度も“巻き”の指示を受けながらも、わずか2曲で約30分におよぶパフォーマンスを繰り広げた。そして終盤、堂島は「この人の背中を追いかけてきたと言っても過言ではないシンガーソングライターの大先輩、自分が持っているプライドもこの人から教わった上で築き上げてこられたものかなと思います。今日は特別に来てくれました。愛を込めて紹介します!」と、シークレットゲストの佐野元春を呼び込む。佐野は「堂島くん、20周年おめでとう」と堂島への祝辞とともに「今日は素晴らしい新しい世代のミュージシャンがたくさん集まっています。彼らの音楽と育った皆さんにも僕からおめでとうが言いたいです」と、この空間に集まったすべての音楽好きにメッセージを送り、大ヒット曲「SOMEDAY」をプレゼントした。

佐野の言葉と熱い歌声で胸いっぱいの堂島は、佐野が残した熱気を引き継ぐように自身の楽曲「き、ぜ、つ、し、ちゃ、う」「サンキューミュージック」をパフォーマンス。「20周年を振り返って何か言えることがあるかなって考えたんですけど、正直言ってそんなことを考える余裕もなく今日のことに精一杯で。でも、そういうことだなと。目の前のことに精一杯取り組んで、今日に至る。その中で、ちゃんと自分の作った音楽を受け止めてくれた人たち。その感触を大切に持って僕はやってきたし、これからも精一杯、今日のことだけを考えながらやっていきたいと思います。今日は本当にありがとうございました」とメッセージを残してステージを去った。

「堂島孝平 活動20周年記念公演 オールスター大感謝祭!」アンコールの様子。

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この時点でライブは4時間をゆうに超えていたが、アンコールの声は鳴り止まない。再度登場する堂島を、観客は客席一面を黄色い風船で染め上げるサプライズで迎え入れた。堂島は「最後はもう盛大にやりたいと思ってますんで、全員でやります!」とこの日の出演者全員を、多数の楽器とアンプが並んだステージへと呼び込む。そしてドラム3人にベース4人、そのほか多数の楽器が鳴らされる中で「LUCKY SAD」を歌い上げた。さらに観客と舞台上の仲間たちが見守る中、最新アルバム「フィクション」の冒頭を飾る「俺は、ゆく」を1人で熱唱し、エンディングは多数の楽器演奏も交えてフィニッシュ。全39曲、およそ5時間におよんだ“20周年の幕開け”をにぎやかに締めくくった。終演のアナウンスを担当したのは、堂島の両親。2人はなぜか堂島の所属事務所SMAが4月1日に行うフリーライブイベント「SMA40th ファイナル『みんなとうた』」の開催決定をアナウンスし、「SMA、そして我が息子、堂島孝平を何卒よろしくお願いします」「明るくて優しいよい子です。よろしくお願いします」と挨拶した。

※記事初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

この記事の画像(全10件)

堂島孝平 活動20周年記念公演 オールスター大感謝祭!
2015年2月22日 中野サンプラザホール セットリスト

<第1部>
01. いとしの第三惑星
02. 俺はどこへ行く
03. あのコ猫かいな
04. 涙をとめろ
05. 葛飾ラプソディー / 堂島孝平×ヒックスヴィル
06. バイバイ・ブルース / ヒックスヴィル×堂島孝平
07. 6AM / 堂島孝平×NONA REEVES
08. I LOVE YOUR SOUL / NONA REEVES×堂島孝平
09. Raspberry / 和田唱(TRICERATOPS)×堂島孝平
10. Remember / 堂島孝平×和田唱(TRICERATOPS)
11. 夜間飛行 / 堂島孝平×GO-GO KING RECORDERS
12. メロディアス / 堂島孝平×GO-GO KING RECORDERS
13. 25才 / 堂島孝平×GO-GO KING RECORDERS
14. ルーザー / 堂島孝平×GO-GO KING RECORDERS

<第2部>
15. Selfish girl / Small Boys
16. 兄弟湾 / Small Boys

<第3部>
17. No goodbye
18. 25の瞳 / 住岡梨奈×堂島孝平
19. New Freedom / 堂島孝平×Hi-Tension Please!
20. スマイリー、月へ行く / 堂島孝平×Hi-Tension Please!
21. MR. アンディ -party style- / UNISON SQUARE GARDEN×堂島孝平
22. Short cutter / 堂島孝平×UNISON SQUARE GARDEN
23. オリオンをなぞる / UNISON SQUARE GARDEN×堂島孝平
24. 銀河と迷路 / 東京スカパラダイスオーケストラ×堂島孝平
25. So she, so I / 堂島孝平×東京スカパラダイスオーケストラ
26. ジャングルブギ / 東京スカパラダイスオーケストラ×堂島孝平
27. 妹子なぅ / レキシ×マウス小僧JIROKICHI(堂島孝平)
28. 狩りから稲作へ / レキシ×マウス小僧JIROKICHI(堂島孝平)
29. セピア / 堂島孝平楽団×ヒックスヴィル×八橋義幸×桜井秀俊(真心ブラザーズ
30. センチメンタル・シティ・ロマンス / 堂島孝平楽団×ヒックスヴィル×八橋義幸×桜井秀俊(真心ブラザーズ)
31. スマイリン ブギ / 堂島孝平楽団×ヒックスヴィル×八橋義幸×桜井秀俊(真心ブラザーズ)
32. KING & PRINCEのテーマ / KING & PRINCE(YO-KING×堂島孝平)
33. Hey!みんな元気かい? / KING & PRINCE
34. 旅人のうた / KING & PRINCE
35. SOMEDAY / 佐野元春×堂島孝平
36. き、ぜ、つ、し、ちゃ、う
37. サンキューミュージック

<アンコール>
38. LUCKY SAD
39. 俺は、ゆく

SMA40th ファイナル「みんなとうた」

2015年4月1日(水)東京都 代々木公園イベント広場野外ステージ
<出演者>
堂島孝平とSMAネクストジェネレーションズ(仮)
メンバー:堂島孝平 / 澤竜次(黒猫チェルシー) / 沙田瑞紀(ねごと) / 岡部晴彦 / 鈴木貴雄(UNISON SQUARE GARDEN) / 渡辺シュンスケ / 金沢ダイスケ(フジファブリック) / チャラン・ポ・ランタン / and more

【DJKH 20th】堂島孝平×SOLO TOUR「俺が、ゆく」~旅行2015~

2015年5月5日(火・祝)福岡県 LIV LABO
2015年5月6日(水・祝)熊本県 熊本TSUTAYA Music Cafe Morricone
2015年5月9日(土)岡山県 岡山城下公会堂
2015年5月15日(金)京都府 SOLE CAFE
2015年5月16日(土)京都府 SOLE CAFE
2015年5月31日(日)東京都 風知空知
2015年7月10日(金)兵庫県 神戸フィッシュ
2015年7月11日(土)広島県 広島ヲルガン座
2015年7月18日(土)大阪府 JANUS DINING
2015年7月19日(日)愛知県 K.D ハポン
2015年7月20日(月・祝)茨城県 取手DAndelion Cafe
2015年9月5日(土)石川県 もっきりや
2015年9月6日(日)神奈川県 横浜パラダイスカフェ
2015年9月12日(土)大阪府 JANUS DINING
2015年9月20日(日)宮城県 Shop&WineBar ファシュタ
2015年9月22日(火・祝)北海道 札幌MUSICA hall cafe
2015年9月24日(木)東京都 Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE

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読者の反応

いとう @_110

これ >さらに新メンバーのタッチは「2人が歌う演歌を聴きたい」と「兄弟湾」をリクエスト。2人が朗々とオリジナル演歌を歌い上げる中、サビになると「だめだ我慢できない」とタッチが割り込む、コントのようなステージが展開された。 http://t.co/vi6kgviBd6

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