昨年11月末から始まった全国ツアーも終盤戦に突入。各地での公演によってバンドのアンサンブルは練り上げられ、ライブの中心となっている最新アルバム「MUSIC LIFE」の楽曲はもちろん、各ブロックで挟み込まれる過去の楽曲もより深みを増して響きわたった。
TERU(Vo)が「楽しんでいこうぜ! 横浜!」と高らかに叫ぶと、それに応えるようにステージを囲む1万4000人のファンの歓声が沸き、サポートメンバーを含むステージ上の6人のプレイを後押しする。ライブの序盤で早速花道に飛び出したメンバーは、笑顔を浮かべながらパフォーマンスを展開。バックステージやスタンド席後方の観客への気遣いを忘れることなく、全方位にGLAYサウンドを届けていった。「MUSIC LIFE」の楽曲もオーディエンスに浸透しているようで、随所で盛大なシンガロングが発生。中でも「百花繚乱」は、普段以上に激しいTERUのシャウトにあわせて「YAVAI! YAVAI!」の大合唱が会場に響く。曲の途中でTERUは「“YAVAI”日本を変えていくぞ!」と叫び、会場の熱狂を加速させた。
アンコールの冒頭では、TERUがこれまでは広い会場のライブで後方まで楽しませられているか心配していたと明かし、「デビューして20年経って初めて気付いたことがあるんですが、ステージ上が楽しければみんな楽しいってことがわかったんですよ」と語る。またこの日はメンバーの気持ちが前のめりだったためか随所でミスが起きていたことがTERUから暴露され、サポートメンバーの永井利光(Dr)や永井誠一郎(Key, Sax)が猛省する一幕も。これを受けてJIRO(B)は「SEIさんに失敗談を語ってもらいましたけど、『SEIさん失敗したからこっちでカバーしなきゃ』って思って盛り上がるんだよね。そこがバンドだなって思って」とGLAYの絆の深さを伺わせつつ、自らのミスも自己申告してオーディエンスを笑わせる。
HISASHI(G)は「男子! 女子! そうでない人!」というレーベルメイトであるaikoのライブでおなじみのコール&レスポンスをリスペクトを込めて行い、「見た目は大人、頭脳は中2。港区からやってきましたHISASHIでございます」という自己紹介や彼らしいトークを展開。TAKURO(G)はアリーナツアー終了後に、「Miracle Music Hunt」ツアーの名演やいい仕事をまとめた「GLAYアカデミー賞」と、チケット代に見合わないプレイをしたメンバーのプレイを暴露する「GLAYラジー賞」の設立を宣言するなど、この日限りのトークで会場を盛り上げた。そしてTERUは「これからも音楽と真面目に向き合いながら、真摯に活動していきたいと思います」「ホントに幸せ者です。ありがとう!」と感謝の思いをファンに伝えて大きな拍手を浴びていた。
なお「GLAY ARENA TOUR 2014-2015 Miracle Music Hunt」は残すところ2月12日に長崎・長崎ブリックホール、2月14日に宮崎・都城市総合文化ホールMJ 大ホールで行われる追加公演と、2月21日と22日に宮城・セキスイハイムスーパーアリーナで行われるファイナル公演の計4公演。またGLAYは5月30、31日に東京・東京ドームで単独公演を開催する。
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GLAY「MUSIC LIFE(2CD豪華盤 / BALLADE BEST☆MEMORIES)」
[CD2枚組] 2014年11月5日発売 / loversoul music & associates / LSCD-00018
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