バクホン、ノベンバ、オーラルらBLITZでそれぞれのロック提示

HOT STUFF主催のライブイベント「HOT STUFF presents ダイスをころがせ 2」が1月26日に東京・赤坂BLITZで開催され、THE BACK HORNらロックバンド4組がそれぞれライブを行った。

セプテンバーミーはオープニングアクトにふさわしいハイテンションなパフォーマンスで会場の熱気を上げる。 彼らは15分という持ち時間の中でテンポよく3曲を繰り出し、オーディエンスも手拍子やコール&レスポンスで彼らのパフォーマンスに応えていった。

「さあ赤坂BLITZ！ 行きましょうかー！」という山中拓也（Vo, G）の掛け声とともに「Mr.ファントム」でスタートしたTHE ORAL CIGARETTES。彼らはトリッキーなギターの旋律や強靭なグルーヴで観客を刺激していく。山中はMCで、今日のステージに立てたよろこびを語りながら「中学生のときにTHE BACK HORNをずっと聴いてて、オーラル始めたときはTHE NOVEMBERSめっちゃ聴いてた。そういう音楽を聴いて育った人間が今どんな音楽やってるのか、しっかり見届けてください」と呼びかけ、緩急の付いたビートのダンスロックナンバーを届けた。

THE NOVEMBERSは前半2組とは異なり、静かにオープニングナンバーの「ガムシロップ」を演奏してスタート。背面に照明の光を受けながら歪んだギターの音を会場に響かせ、観客たちを圧倒する。バンドは叙情的なナンバーからダイナミックな楽曲へと展開させるなど、セットリストでもオーディエンスを魅了。そして小林祐介（Vo, G）は「また今日みたいな素敵な時間が明日以降も続いて暮らしを豊かにしていくんだと思いながら、この曲を歌います」と言ってラストナンバー「GIFT」を披露。サイケデリックなサウンドに合わせて丁寧に楽曲を歌い上げた。

この日のトリを務めるTHE BACK HORNがステージに現れると、観客は前に押しかけて手拍子で彼らの登場を歓迎する。そんな中で山田将司（Vo）らメンバーも全身を使って躍動的なパフォーマンスを繰り出していった。疾走感のあるロックチューン「声」、変則的なリズムに乗せて歌う「シリウス」を届けたあと、松田晋二（Dr）は今回のイベント出演について「ロックを盛り上げていくというこのイベントのトリをやれて光栄です。今日は全力で音楽に向かって行きたいと思います！」と語る。そして彼らは勢いを保ったまま次々と楽曲を放ち、それを受け止める観客は終盤「コバルトブルー」の演奏時に合唱や拍手だけでなくクラウドサーフにも乗り出した。

「シンフォニア」で本編を終わらせたあと、アンコールの声に応じて現れたメンバー。山田は今回の競演アーティストにちなんで「フロントの3人が10月生まれでマツが5月だから“オクトーバーメイ”です！」と話してファンを笑わせたあと、じっくりと観客を見据えながら「冬のミルク」を届けた。

次回の「ダイスをころがせ」は5月28日に東京・LIQUIDROOMで開催される。出演者はアルカラ、ヒトリエ、QOOLANDの3組。イベントオフィシャルサイトでは2月5日23:00までチケットの先行予約申し込みを受け付けている。

※記事初出時、本文およびセットリストで曲名の誤りがありました。訂正してお詫びいたします。