忘れらんねえよ梅津、復活!キングコングと「ツレ伝」締めくくり

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忘れらんねえよが1月25日に東京・赤坂BLITZにて対バンツアー「ツレ伝ツアーファイナル ~そして伝説へ~」の最終公演を行った。

忘れらんねえよ「ツレ伝ツアーファイナル ~そして伝説へ~」東京・赤坂BLITZ公演のアンコールの様子。(撮影:岩佐篤樹)

忘れらんねえよ「ツレ伝ツアーファイナル ~そして伝説へ~」東京・赤坂BLITZ公演のアンコールの様子。(撮影:岩佐篤樹)

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「ツレ伝ツアー」は忘れらんねえよが昨年の3月から開催してきたもの。ツアーの各公演には忘れらんねえよと親交の深いバンド“ツレ”がゲストとして出演した。最終公演となったこの日はオープニングアクトとして変人変態女子二人が、そして“ツレ”にはお笑いコンビ・キングコングが登場。異ジャンルながら互いへのリスペクトの感じられる、大盛り上がりのツアー最終日となった。

開場中にパフォーマンスをした変人変態女子二人は マシモ(Dr, Vo)と愛(G, Vo)の2人で、「女子トイレのうた」「ハタチ」といった個性的な楽曲をプレイしていく。忘れらんねえよの楽曲「忘れらんねえよ」をフィーチャーした楽曲の前には愛が「一番忘れらんねえことは私たちが『ツレ伝ツアー』のオープニングアクトに選ばれたことです!」と喜びを語った。最後に彼女たちは観客に向かって「みんな優しすぎる! みんなこの先すごいいいことあると思います」と感謝を伝え、ステージをあとにした。

キングコング(撮影:岩佐篤樹)

キングコング(撮影:岩佐篤樹)[拡大]

この日の“ツレ”であるキングコングは約25分間にわたり漫才を繰り広げる。最初に西野亮廣が「対バンするから漫才してくれと言われまして……」と今回の“対バン”の経緯を説明すれば、梶原雄太が「どの曲から行く?」とボケる一幕も。2人は音楽ライブの会場ということで、ラップやサンバに乗せたネタや、童謡「森のくまさん」をモチーフにしたネタなど、音楽にまつわる漫才を展開。梶原がステージ袖で忘れらんねえよメンバーがネタを観ていることに驚いたりしながら、2人は“ツレ”として会場を大いに沸かした。

柴田隆浩(Vo, G)(撮影:岩佐篤樹)

柴田隆浩(Vo, G)(撮影:岩佐篤樹)[拡大]

梅津拓也(B)(撮影:岩佐篤樹)

梅津拓也(B)(撮影:岩佐篤樹)[拡大]

酒田耕慈(Dr)(撮影:岩佐篤樹)

酒田耕慈(Dr)(撮影:岩佐篤樹)[拡大]

ステージ上方のスクリーンに「ツレ伝 NO OWARI」と表示されると、梅津拓也(B)と酒田耕慈(Dr)がステージに登場。場内にはSEKAI NO OWARI「RPG」が流れ、フロア後方のPAブースにセカオワのDJ LOVEの扮装をした柴田隆浩(Vo, G)が現れる。柴田はファンに支えられながらステージまで到着すると「僕DJ LOVEから1つだけみんなに言わなくちゃいけないことがあって。僕、DJ LOVEじゃありません!」と言いながらカツラとお面を外し、「改めてまして、忘れらんねえよです!」と宣言。観客からは大きな歓声が上がる。さらに柴田は9月から腰痛のため休養していた梅津がこの日復活したことを、観客との「梅津くん! おかえり!」というコール&レスポンスで祝福。会場に一体感が生まれたところでバンドは「僕らチェンジザワールド」からライブをスタートさせた。

「改めましてKis-My-Ft2です」と柴田がキメ顔を見せて始まったMCでは、梅津が「やっと復帰できました」とコメント。続けて「立って演奏するのがこんなに楽しいとは思わなかったよ。この3人でやるのも改めて楽しいと思いました」とうれしそうに笑顔を見せた。その言葉通り、梅津は大きくジャンプするなど久しぶりのステージを全身で楽しむ。酒田はパワフルなビートで楽曲を支え、柴田は熱い歌声で観客の感情を揺さぶった。

左から忘れらんねえよの梅津拓也(B)、おとぎ話の有馬和樹(Vo, G)。(撮影:岩佐篤樹)

左から忘れらんねえよの梅津拓也(B)、おとぎ話の有馬和樹(Vo, G)。(撮影:岩佐篤樹)[拡大]

ダンスナンバー「体内ラブ」の間奏では柴田がゲストにおとぎ話の有馬和樹(Vo, G)を呼び込む。4人は続けて2月4日発売のシングル表題曲「ばかもののすべて」、映画「日々ロック」の劇中歌「今夜いますぐに」と新曲をプレイ。有馬は柴田の歌声にコーラスを添えたり、梅津と背中合わせで演奏したり、メンバーと交流しながら演奏し「超気持ちよかった!」と感想を口にした。

中盤には柴田が、ツアーファイナルの“ツレ”としてキングコングを招いた理由を語り始める。数年前、まだ忘れらんねえよのライブの動員が100人にも満たないころにキングコングのマネージャーから、彼らのライブツアーの出囃子として忘れらんねえよの楽曲を使用したいとTwitterを通じて連絡が来たことが2組の出会いであると告白。そしてそのツアーの最終公演の会場・赤坂BLITZにキングコングのライブを観に来た柴田は、「僕らチェンジザワールド」のデモ音源が使用されていることに感銘を受け、「いつか赤坂BLITZでライブができるようになったら出てもらう」と西野と話したという。柴田はここまで説明すると「それが今日ですよ。ヤバイね!」と興奮した様子で言い、「しかもここにいるのがあなたたちっていうのがいいですね!」とファンに言葉を送り、ライブを再開。勢いをさらに加速させた3人は「この街には君がいない」「僕らパンクロックで生きていくんだ」とアップチューンを畳みかける。また柴田の大好きなチャットモンチーの「シャングリラ」のカバーを挟み投下された「忘れらんねえよ」では柴田がフロアに突入し、ファンと肩を組みながら歌唱。続く「北極星」では会場の電気をすべて消灯し、酒田のドラムを合図に点灯させファンを踊らせるなど、バンドはファンを巻き込みながら場内の温度をさらに引き上げていく。

「ばかばっか」では曲中に柴田がキングコングの西野を召集。観客を“柴田チーム”“西野チーム”の2つに分け、“「Choo Choo TRAIN」対決”を実施することに。ファンはサビにあわせて、EXILEさながらのダンスを見せ楽曲を盛り上げた。柴田は興奮冷めやらぬフロアからステージに戻ってくると、「最高だー!」とシャウト。「ツレ伝ツアー」の思い出を語り「なんか続いていく感じだな。こんなの1つの通過点でしかなくて、笑顔がキラキラしたみんなともっともっと面白いことをしていきたいです」と真摯な思いを述べた。

忘れらんねえよ「ツレ伝ツアーファイナル ~そして伝説へ~」東京・赤坂BLITZ公演の様子。(撮影:岩佐篤樹)

忘れらんねえよ「ツレ伝ツアーファイナル ~そして伝説へ~」東京・赤坂BLITZ公演の様子。(撮影:岩佐篤樹)[拡大]

アンコールでバンドは再び有馬を呼び込み、有馬がプロデュースを手がけた新曲「ここじゃないけどいまなんだ」をプレイ。薄青い照明に染められたステージで4人は感傷的に新曲を奏で、ファンは息を飲むようにじっと聴き入った。しっとりとした会場の空気を替えるように柴田は「1曲目でやったけど、弾いたら西野さん歌ってくれるんじゃないかなと思って」と言い、有馬を含めた4人はこの日2回目となる「僕らチェンジザワールド」をドロップ。すると西野がステージに登場し同曲を堂々と歌い上げる。柴田はそんな西野の隣でジャンプをしたりうれしそうに演奏をした。柴田は歌唱後、この日のチケットがソールドアウトしなかったことを悔しがり「次はソールドさせよう。よろしく」と意気込む。そしてバンドは「夜間飛行」でフィニッシュ。メンバーはハンドクラップが発生したフロアを見渡し笑顔を見せ、約10カ月に及んだ「ツレ伝ツアー」を大団円のうちに締めくくった。

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忘れらんねえよ「ツレ伝ツアーファイナル ~そして伝説へ~」
2015年1月25日 赤坂BLITZ セットリスト

01. 僕らチェンジザワールド
02. 戦う時はひとりだ
03. CからはじまるABC
04. ドストエフスキーを読んだと嘘をついた
05. 中年かまってちゃん
06. この高鳴りをなんと呼ぶ
07. 体内ラブ
08. ばかもののすべて
09. 今夜いますぐに
10. そんなに大きな声で泣いてなんだか僕も悲しいじゃないか
11. タイトルコールを見ていた
12. この街には君がいない
13. 僕らパンクロックで生きていくんだ
14. バンドワゴン
15. シャングリラ(※チャットモンチー カバー)
16. 忘れらんねえよ
17. 北極星
18. ばかばっか
19. バンドやろうぜ
<アンコール>
20. ここじゃないけどいまなんだ
21. 僕らチェンジザワールド
22. 夜間飛行

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読者の反応

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ナンナン @NannanKyoto

この人たちの歌は「夜間飛行」だけ知っている。はじめの一歩アニメ版の主題歌になっていたからな。

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