このイベントは、やくしまるえつこがサウンドプロデュースのみならずアートディレクションやビデオクリップの監督まですべてのクリエイティブディレクションを手がけた最新シングル「こきゅうとす」の発売を記念して、やくしまるが書き下ろした「こきゅうとす」収録曲に加え、やくしまるや
ステージに登場した花澤は最初にシングル収録曲「こきゅうとす」「アブラカタブラ片思い」を歌い上げると、まずは「皆さん、明けましておめでとうございます」と少し遅めの新年の挨拶。そして「今日は私の大好きなやくしまるさんの曲を歌いまくります。みんなの耳を支配してやるぞ!っていう。帰ってからも私の声を思い出して『はあああっ』ってなるぐらいにさせてやるんだからね!」と宣言すると、やくしまるのソロ曲「ヴィーナスとジーサス」「ルル」を披露した。この2曲はいずれも新房昭之監督によるアニメ作品のテーマソングで、「ヴィーナスとジーサス」は「荒川アンダー ザ ブリッジ」のオープニングテーマ、「ルル」は花澤が声優として参加した「電波女と青春男」のエンディングテーマだ。
MCでは昨年12月25日に放送された日本テレビ系「スッキリ!!」ゲスト出演時の話題に。番組で「こきゅうとす」を生披露した花澤は「震えた! いろんな人に『なんであんなに緊張してたの』って言われました(笑)」と当日の様子を振り返りつつ、「でも放送の直前にやくしまるさんからお言葉をいただいたんです。『困ったときは呼吸するだけでOKだよ』って。袖でずっとスーハー、スーハーってやってました」と舞台裏のエピソードを告白した。
このあと相対性理論の「YOU & IDOL」、やくしまるの「X次元へようこそ」を歌いライブは終了となったが、一旦ステージ袖へと戻った花澤はリモコンを持って再び登場。花澤が「なんと、やくしまるさんから謎のビデオが届いています!」とリモコンの再生ボタンを押すと、ステージ背面のスクリーンには大きく「Y」の文字が浮かび、「はろー、みなさん、こんにちわ。やくしまるえつこです。花澤さん、げんき? あのチョコの挟まった固いパン、固いくせにおいしかったよ、ありがとう」と場内にやくしまるの声が流れ出す。やくしまるは「今日は花澤さんとアフレコごっこで遊ぼうと思います。じゃあもういっかな、はじめるよー」と、やくしまる自身が作・絵・語りを務めるオリジナルアニメーション「花太郎 in こきゅうとす」を一方的にスタートさせた。花澤はどんどん進む物語に「これはアフレコ……ごっこ? というかアフレコだよね?」と戸惑いつつも、画面の隅に声優が声を当てる「ボールド」の表示が出るとすぐさま反応し、アドリブでセリフを当てていく。ほんのりホラーがかった物語は花澤のアドリブにより不条理さを増し、奇妙な後味を残したままエンディングを迎えた。
花澤は最後に、シングルのカップリングとして収められていた「こきゅうとす」「アブラカタブラ片思い」のリミックスバージョンを披露。歌い終えると「これで終わってしまうのはさみしいから……ほら、新年だし、めでたく」と、観客とともに一本締めを行い、約800人が一斉に打つ豪快な拍手でイベントを締めくくった。また終演後には「こきゅうとす」のビデオクリップ未公開バーション「『こきゅうとす』MV another ver.」が上映されるといううれしいサービスも用意されていた。
今年は東京・日本武道館ワンマンライブの開催も決定している花澤。武道館公演の詳細は追ってアナウンスされるので、続報を楽しみにしておこう。
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