FoZZtone半年にわたる再現ライブ企画完結、最後は“2次会”でもてなす

FoZZtoneが12月23日、東京・下北沢GARDENにてワンマンライブ「追加公演！ vol.6 大忘年会 ～1次会～」を行った。

7月より毎月下北沢GARDENを舞台に繰り広げられた、各オリジナルアルバムのレコ発ツアーを再現する企画「追加公演！」もいよいよ最終回。この日は渡會将士（Vo, G）がMCで「『追加公演！』の追加公演」と話した通り、過去5回の公演で披露された楽曲を中心としたセットリストが組まれた。

本編では初作品「boat4」から最新アルバム「Return to Earth」までの収録曲が順を追って演奏される。「黒点」「音楽」「ワンダーラスト」とシングル曲が場内を沸かせる中、バンドは突如「tempestoso」の一部を投下。その後も「tempestoso」を要所に挟んでフロアをかき乱した。「Hey! Mr.Backpacker!」では、普段はコーラスを担当する竹尾典明（G）が渡會と掛け合いのボーカルを披露し、いつもとはひと味違ったステージでファンを魅了した。

「FoZZtoneが11年も続けてこれたのは素晴らしいバンド仲間がいたからで。10年目のFoZZtoneを支えてくれた素晴らしいバンドの曲をやります」という渡會の言葉から始まったのは、セカイイチとの合体バンド・セカイイチとFoZZtoneの楽曲「リトルダンサー」。4人は笑顔を見せながら楽しそうに音を合わせ、そのピースフルなムードを客席にも伝播させていった。最後はゲストコーラスとして星羅が参加している「Fortune kiss」を、星羅不在のため女性客の助けを借りてパフォーマンスする。渡會は「半年間の『追加公演！』、皆さん本当にありがとう……っていうかお疲れさまでした！（笑）」と観客をねぎらった。

アンコールはいまだかつてライブで演奏したことがないという「window to window」からスタート。“思いのほかクリスマスっぽい曲”と紹介された「Gloria」では、「荒野の果てに」の一節を挟むという遊び心も見られた。ダブルアンコールを求める拍手に導かれて舞台に戻ってきたバンドは、フィナーレを飾るナンバーに「LOVE」を選ぶ。フロアから起こる盛大なシンガロングに支えられながら、6カ月にわたるマンスリー企画を締めくくった。

また終演後は同会場にて「追加公演！ vol.6 大忘年会 ～2次会～」と題したイベントが実施された。イスやテーブルが並べられた会場内にはフードが用意されており、竹尾はバーテンダーとしてスタンバイ。ファンは飲食をしながら菅野信昭（B）によるDJや渡會による弾き語りライブを楽しんだ。後半は簡易ステージにてバンドセットでのライブも行われ、“2次会”は終始親密な空気感が漂うイベントとなった。