ライブ開催から1カ月後の1月14日に、アルバム「silver lining」でA-Sketchからメジャーデビューを果たすLAMP IN TERREN。会場にはインディーズ最後の単独公演を見届けるべく多くのファンが集まり、フロアはすし詰め状態となった。ステージに登場したメンバーはまず、満員の会場を見渡しうれしそうな表情を浮かべる。そして川口大喜(Dr)のスティックカウントから新曲「林檎の理」でライブをスタートさせた。序盤は疾走感のあるナンバーを披露した3人だが、中盤は「クライベイベ」や「雨中のきらめき」などミディアムチューンで観客を深い世界へと誘っていく。スローテンポの新曲「イツカの日記」では音数を減らしたアレンジの上に、松本大(Vo, G)の穏やかな声が重なり柔らかな空気が紡ぎ出された。
この日は中原健仁(B)が、22歳の誕生日を迎えたことを受けて抱負を語る場面も。「22歳はLAMP IN TERRENをやっていきたいです。23歳、24歳、25歳もずっとLAMP IN TERRENやっていきたいです。ついてきてください」と観客に呼びかける。そんなトークを経て始まった後半戦は、アグレッシブなモードにシフト。「ランデヴーしようぜ!」という松本のシャウトから勢いよく奏でられた「ランデヴー」、観客のシンガロングが起きた「multiverse」と明るいムードの楽曲が続いた。
本編最後のMCでは、松本がメジャーデビューを控えた現在の心境を明かす。「メジャーデビューをして遠くなってしまうと感じる人もいるかもしれない」と言葉を選びながら述べ、「でも僕らはここにいるみんなとライブを作ってるんだ。だから遠くにはいきません。すぐ傍にいるよ」と観客に語りかけた。そしてメンバーはステージの中央で向かい合うと「緑閃光」を奏で始めた。川口のバスドラを軸に、中原と松本が音を重ね、さらに松本が情感のこもった声で歌い上げる。アウトロではまばゆい光がステージを包み、幻想的なムードが漂った。
アンコールではなぜか中原が1人で登場。彼が観客に向かって話していると、松本と川口がケーキを手に「Happy Birthday to You」を歌いながら現れる。何も知らされてなかった中原はサプライズに驚きながらも、笑顔でケーキに立てられたロウソクの火を勢いよく吹き消した。「もう1回最初からやりてー」と名残惜しそうに叫ぶ松本だが、終わりの時間は刻一刻と近付いてくる。3人は朗らかなメロが光る「ブリキ」を最後に披露すると、「どうもありがとうございました。LAMP IN TERRENでした。またお会いしましょう」という言葉をもってライブの幕を下ろした。
なおLAMP IN TERRENは3月にHOWL BE QUIET、SHE'Sとの対バンツアー「One-Two-Three, For!! TOUR 2015」を東名阪で開催。ツアーは3月9日に大阪・梅田Zeela、10日に愛知・ell.SIZE、12日に東京・TSUTAYA O-nestで行われる。
LAMP IN TERREN「BLUESYARD'14」
2014年12月14日 下北沢CLUB251 セットリスト
01. 林檎の理
02. L-R
03. Sleep Heroism
04. send me
05. クライベイベ
06. 雨中のきらめき
07. イツカの日記
08. リメンバー
09. portrait
10. ランデヴー
11. multiverse
12. メトロポリス
13. 緑閃光
<アンコール>
14. ゴールド・ルーズ
15. ブリキ
One-Two-Three, For!! TOUR 2015
2015年3月9日(月)大阪府 梅田Zeela
<出演者>
2015年3月10日(火)愛知県 ell.SIZE
<出演者>
LAMP IN TERREN / HOWL BE QUIET / SHE'S
2015年3月12日(木)東京都 TSUTAYA O-nest
<出演者>
LAMP IN TERREN / HOWL BE QUIET / SHE'S
リンク
- LAMP IN TERREN
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藤井 @fujii798
LAMP IN TERREN、ベース中原の誕生日も祝った充実ワンマン http://t.co/A0KLxjObMh