この公演に向けてふくろうずは、事前に演奏曲のリクエストを募集。懐かしい楽曲から未音源化の新曲までを贅沢に盛り込んだセットリストでライブを行った。
白を基調とした衣装に身を包んだ内田万里(Vo, Key)、石井竜太(G)、安西卓丸(B, Vo)、サポートメンバーの尾田遼平(Dr)の4名はステージに現れると、石井の鳴らす特徴的なイントロから「砂漠の流刑地」でライブをスタートさせる。「ふくろうずの大忘年会へ、みんなようこそ!」と意気揚々と叫んだ内田はそのまま「もんしろ」を歌い出し、4人が奏でる疾走感のあるロックチューンに、フロアから歓声が沸き上がった。
心地よいリズムにアンニュイなボーカルが乗るヒップホップ調の新曲「ハートビート」、センチメンタルなラブソング「37.3」を経て、ライブは安西によるMCコーナーに突入。安西は今年のクリスマスイブに“1人ハーフマラソン”に挑戦しようとしていることを明かし、「みんなの幸せの裏で俺ががんばることで、みんなの笑顔が浮かぶというか……」「みんなはクリスマスに大切な人とケーキを食べたりデートをしたりすると思うんだけど、そのときにふと『あの人今頃走ってるかな』って、ちょっとでも思い出してくれたらうれしいですね」と語っていた。
中盤では「夜明け前」「マイアミ」など1stアルバム「ループする」に収録されているナンバーや、内田がいつも“大切な曲”と紹介するミドルチューン「ユアソング」などバンドが得意とする切ないメロディの楽曲が届けられた。終盤、内田は「今日はすごく楽しかった。今、曲を作るのがすごく楽しいから、(これからは)たくさん新曲を作ってどんどんライブでやっていくバンドになりたいです。来年はよかったら新曲を聴きに来てね」と話す。そして「優しい人」と「ごめんね」の2曲で本編を締めくくると、4人はステージをあとにした。
アンコールでは“大忘年会”というイベントタイトルにちなみ、安西による隠し芸の披露も。安西はスーツに巨大な蝶ネクタイという“いかにも”な姿で登場し、テーブルクロス引きに挑戦した。「今日のために1回も練習せずにとっておきました」と不敵な笑みを浮かべた安西だったが、テーブルクロス引きは2回中2回失敗。なんとも言えない空気になってしまったフロアを前に内田は「安西卓丸はだめな人ー!!」と絶叫し、この日最後の演奏曲「だめな人」のタイトルコールへと巧みにつなげる。バンドは荒々しい演奏で同曲を届け、内田による「よいお年を!」という一言をもって、ふくろうずの“大忘年会”はお開きとなった。
ふくろうずは1月17日に東京・下北沢SHELTERにて“大新年会”も開催。こちらのチケットはソールドアウトしている。
ふくろうずの大忘年会~今年東京であんまりライブしなくてごめんねワンマン~
2014年12月8日 UNIT セットリスト
01. 砂漠の流刑地
02. もんしろ
03. テレフォン No.1
04. カシオペア
05. イージーカム・イージーゴー
06. ハートビート
07. 37.3
08. 夜明け前
09. 灰になる
10. シャトー(仮)
11. ユアソング
12. ループする
13. サタデーナイト
14. マイアミ
15. 海(仮)
16. 街はいつも雨のよう
17. トゥーファー
18. S・O・S・O・S
19. 優しい人
20. ごめんね
<アンコール>
21. だめな人
ふくろうずの大新年会~今年いっぱいライブするからオマエら覚悟しとけよワンマン~
2015年1月17日(土)東京都 下北沢SHELTER
OPEN 18:30 / START 19:00
※チケットソールドアウト
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ニュース ふくろうず、新旧楽曲披露の“大忘年会”で卓丸の隠し芸も (ナタリー) ふくろうずが昨日12月8日に東京・UNITにてワンマンライブ「ふくろうずの大忘年会〜今年東 http://t.co/KF9V6d687Q