全5回にわたってオンエアされる「NEXT WORLD 私たちの未来」はビジネス、医療、娯楽などの分野で日々出現する新たなテクノロジーを紹介し、それが人間の未来をどのように変えていくのかを探っていくというシリーズ。毎回、世界の科学者などへの取材映像と、その研究を裏付けとした近未来ドラマで構成される。ナビゲーターは神木隆之介が務め、テクニカル演出をライゾマティクスの真鍋大度、衣装デザインをアンリアレイジのデザイナー・森永邦彦が手がける。サカナクションは今回、番組のオープニングテーマとして「グッドバイ」のリミックスバージョンを提供している。
山口一郎(Vo, G)は、会見で「音楽というものはテクノロジーで進化していったジャンルとも言えます。僕たちの考える未来の音楽がどんなものになるのか、自分たちなりに考えるいいきっかけをいただけたことに感謝したいと思います」と番組に参加できる喜びを述べ、「テーマが『30年後の音楽を作ってください』ということだったので、30年後がどうなっているのかイメージして取り組んでいったんですが、果たして歌というものが未来に存在するのか、音という概念がどうなっていくのか。そういったことをイメージしながら作りました。この番組を観て、何かしら感じてもらえるものがあったらうれしいなと思います」と述べた。また神木は「この作品に携わることができてうれしいというのがあります。すごく勉強になりましたし、未来のことについて考えることができる番組だなと思います」と述べ、真鍋や森永も未来への思いや、番組を通して伝えたいことをそれぞれの見解から明かした。
全5回のうち気になる回について山口は、永遠の命をテーマにした第2回の「寿命はどこまで延びるのか」と回答。「音楽というものは繰り返していって、古きよきものが新しい音楽を作り、新しい音楽が古きよきものになっていく。そのサイクルが永遠の命を得ることで変貌していくのかなと。音楽というものがどうなっていくのかなと思いましたね」と未来へ思いを馳せていた。また2045年をテーマにした「グッドバイ」のリミックスについては、「未来になっても音楽っていうのが心を伝えるものとして残ってるだろうなと思った。そういった点で歌が残っていくんだろうなと。サウンドがデジタル化して人間が作ったものじゃなかったとしても、人間が歌うというのは残るだろうなと思って、今回はデジタル的なサウンドの中に生っぽい歌を残そうかなと。そういう点で未来を表現したつもりです」と述べた。
なおサカナクションは、1月3日(土)の初回放送では日本科学未来館を舞台に、オープニングテーマを披露するライブショー「NEXT WORLD LIVE」を行う。このライブには真鍋が演出で、森永が衣装で参加するので楽しみにしておこう。なお山口は「30年後の未来というものを音楽だけじゃなく、ビジュアルを含め視覚化していく。現代の僕たちがイメージする未来のアートがテレビに映し出されるのではないかなと。視聴者とのエンタテインメントの関わり方にも注目して観ていただけたらと思います」と当日のパフォーマンスについて説明した。
さらに番組のサイトでは、視聴者参加型企画も12月中旬よりスタート予定。ライゾマティクスが開発した人工知能「SYMPHONY」がアンリアレイジのデザインを採用したアバターのスタイリングを提案するほか、ユーザーの好みを推測し「グッドバイ」のリミックスをするなど番組と連動した試みが行われる。また「SYMPHONY」を通じて生まれたアバターは、「NEXT WORLD LIVE」内にCGで登場する予定だ。
NHK総合「NEXT WORLD 私たちの未来」
第1回 未来はどこまで予測できるのか
2015年1月3日(土)19:30~20:43
第2回 寿命はどこまで延びるのか
2015年1月4日(日)21:15~22:04
第3回 人間のパワーはどこまで高められるのか
2015年1月24日(土)21:00~21:49
第4回 人生はどこまで楽しくなるのか
2015年1月25日(日)21:00~21:49
第5回 人間のフロンティアはどこまで広がるのか
2015年2月1日(日)21:00~21:49
リンク
- NHKスペシャル|NEXT WORLD 私たちの未来
- サカナクション Official Site
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ただのカメラの人⊿P @NichijyouK_M
ライゾマでるよー
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