11月28日に東京・新宿LOFTで「スペースシャワー列伝」100巻記念公演シリーズの「124巻 みんなの宴」が開催された。
シリーズの最終公演となったこの日は
メインステージに最初に登場したREAD ALOUDはファンクやラテンのビートを取り入れたサウンドで、ストレートな歌詞を艶やかに届けていく。「聴く人にとって薬になる音楽でありたい」という言葉から披露された「風が吹くから」で伸びやかなサウンドを届け、イベントの始まりを華やかに飾った。繊細でエモーショナルなアンサンブルを響かせたのは、北海道恵庭市在住のFOLKS。彼らはシンセサイザーやパーカッションを交えたサウンドで場内の高揚感を高めた。ドラマチックアラスカは高速ビートと鋭いギターで観客の焦燥感を煽っていく。バンドは「リダイヤル」「東京ワンダー」といった代表曲を畳み掛け、イベントの前半を終えた。
この日はメインステージと交互に、バーステージでもライブが実施された。バーステージに最初に登場した戸渡陽太は、クラシックギターの奏法を取り入れた躍動感あふれるパフォーマンスを見せる。続くHAPPYはみずみずしいライブを展開。MCではAlec(Vo, G)が本公演が100巻記念公演であることにちなんで、「100ってカッコいい数字やな。好きやわ」と言うと、Ric(Vo, Syn)が「小学生の数字やな」とツッコミを入れるなど、和やかな雰囲気で会場を包んだ。水曜日のカンパネラはSEの「キン肉マン音頭」にあわせて、キン肉マンのマスクをかぶって登場。観客にコール&レスポンスや揃いの振り付けを煽り、乱打戦のようなパフォーマンスを繰り広げた。
続いてメインステージには名古屋発の04 Limited Sazabysが姿を現す。彼らはキャッチーなメロディやキレのよいビートでファンを狂喜乱舞させた。そんなパンクキッズたちの興奮が冷めやらぬうちにバーステージで行われたのはWANIMAのアクト。バンドは「こっち来んね」と熊本弁でオーディエンスを呼び込み、パワフルかつピースフルなライブを展開する。最後には祖父に捧げた「1106」を熱演。歌い終わるとメンバーは肉声で何度も「ありがとう」と繰り返し、この日のバーステージを感動的に締めくくった。
フレデリックは序盤から「スキマにはいれば怖くない」「ディスコプール」「プロレスごっこのフラフープ」とアグレッシブなナンバーを連発する。バンドは自己紹介を挟み、最後の「オドループ」までハイテンションでファンを踊らせた。トリを務めたBrian the Sunの白山治輝(B, Cho)は「俺たち、中学生のときからスペシャの『モンスターロック』で新しいバンドを知ってきたんです。念願の列伝です」と興奮気味で熱弁する。そして4人は激しく熱量のあるアンサンブルに乗せ、日々の中で感じるささいな感情や疑問を歌い、オーディエンスの心を掴んだ。
アンコールで再びステージに姿を表したBrian the Sunは「こんなスペシャルなイベントで僕らだけアンコールをやるなんてありえない」と言い、この日出演した全組のボーカリストを呼び込む。彼らは全員でスペースシャワーTVの開局時、最初に放映されたタイマーズ「デイ・ドリーム・ビリーバー」をカバーし、にぎやかにイベントの幕を閉じた。
この日の公演の模様はスペースシャワーTVにて12月26日(金)23:00からオンエアされる。
スペースシャワーTV「スペースシャワー列伝100 Vol.3」
2014年12月26日(金)23:00~24:30
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中尾 邦彦 @kunychan
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