山口冨士夫、浅草KURAWOODにドキュメンタリー映画で再臨

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山口冨士夫のドキュメンタリー映画「山口冨士夫 / 皆殺しのバラード」が12月15日と16日に東京・浅草KURAWOODにて上映される。

映画「山口冨士夫 / 皆殺しのバラード」浅草KURAWOOD上映会のフライヤー。

映画「山口冨士夫 / 皆殺しのバラード」浅草KURAWOOD上映会のフライヤー。

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本作は晩年の山口の姿を追ったドキュメンタリー作品。2013年8月14日に逝去した山口の1周忌にあわせ、今年8月より全国各地で公開されていた。今回上映される東京・浅草KURAWOODは2011年10月13日に山口がライブを行った会場で、この日の模様は映画内でも使用されている。当日はステージにスクリーンを用意し、大音量で上映を行う。チケットの予約は浅草KURAWOODD店頭や電話、メールにて受け付けている。

なお「山口冨士夫 / 皆殺しのバラード」の浅草KURAWOODでの上映にあたり、KING BROTHERSの松尾ケイゾウがコメントを発表している。

この記事の画像・動画(全9件)

KING BROTHERS 松尾ケイゾウ コメント

当時十代だった俺がロックを歌う事を心に決めた理由、
それは村八分のレコードと出会ってしまったから、
そのバンドの超ヤバいギタリストだった冨士夫さん、
噂で聴く伝説も相当ヤバい物ばかりだった、
十数年後、俺は友人に連れられて小さなカフェで本物の冨士夫さんのプレイを見た、
彼は適当な薬の瓶で作ったボトルネックを指にはめて、借り物のギターでいきなりスライドをキメた、
瞬間脳天に雷が落ち、俺は鳥肌と興奮からの笑いが止まらなかった、
これは生まれてはじめて目撃する本物のプレイだと瞬時に認識した、
レコードで聴き続けたあのヤバい村八分と同じ空気の振動、
実際に目の前に存在し、繰り出される彼のギターと歌、そしてアジテートに
ずっと転がり続けてきた彼のブルースが炸裂しすぎていた、
一瞬で虜になった、以外は全ての物がデタラメにさえ感じた
ライブが終わり、俺は恐る恐る持っていたヘルメットにサインを求めた
「男のくせにサインなんか求めるんじゃねぇよ」、見事に断られた、チビッた
それから十数年後、俺は浅草で冨士夫さんと同じステージに立つ事になる、
しかも今度は最高のサポートを揃えたバンドで現れた、何もかもが最強だった、
全てに感謝しながらも、なぜこんなに凄い音楽を世の中の誰もが知らないのか無性に腹が立っていた
この一瞬をとじこめておいて欲しいと願い、レコードという発明の意味が理解できた
その時、まさか同じ想いでカメラを回していた映像作家がその場にいた事には
俺は気づいてはいなかった、けれど実はそこに居た人達は皆同じ想いだったのかもしれない、
あの瞬間が記録されていて本当に良かった、もっともっと全てが記録されてされておくべきだった
ロックンロールの本当の意味は冨士夫さんに触れればきっとわかると思う、
俺は直接感じる事が出来たから、次は触れた人達がその装置にならなければならない

あの日の浅草のライブがその同じ場所で上映されると聴きました、
少しでも本物のロックンロールのヤバさを感じてくれるといいなと思う

山口冨士夫 / 皆殺しのバラード

2014年12月15日(月)~16日(火)東京都 浅草KURAWOOD
[1回目]OPEN 18:00 / START 18:30
[2回目]OPEN 20:30 / START 21:00
配給:アイランドフィルムズ

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