さかいゆう、5周年ワンマンで見せた未来へと向かうストーリー

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今年メジャーデビュー5周年を迎えたさかいゆうが、11月22日に東京・中野サンプラザホールにて5周年記念ワンマンライブ「さかいゆう 5th Anniversary SPECIAL LIVE」を開催した。

「さかいゆう 5th Anniversary SPECIAL LIVE」の様子。

「さかいゆう 5th Anniversary SPECIAL LIVE」の様子。

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2009年10月にシングル「ストーリー」を携え、颯爽とメジャーシーンに登場したさかいゆう。「あれから5年……」のナレーションでスタートした今回のワンマンライブは、デビューから現在までの“ストーリー”を楽曲でたどるように、デビュー曲から未発表の新曲まで幅広いセレクトで19曲が歌われた。「ストーリー」のAOR風インストに乗せてバンドメンバーが姿を現し、最後にさかいがSteinway & Sonsのグランドピアノ前にスタンバイ。ライブは1stアルバム「Yes!!」の冒頭を飾る短いナンバー「N.A.M.E.」で幕を開けた。

「さかいゆう 5th Anniversary SPECIAL LIVE」の様子。

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種子田健(B)、石成正人(G)、村上広樹(Dr)のスリーピースに植松陽介(Cho、Key)、高橋あず美(Cho)、吉岡悠歩(Cho)の3声コーラスを加えた強力な布陣をバックに、さかいは横向きに置かれたグランドピアノと、ピアノの横に配したキーボードを行き来しながら、次々と軽やかに歌を届けていく。そして一気に6曲を歌い終えたところで「いきなりスタンディングですね。座りましょうか」と、冒頭から立ち上がって盛り上がる観客を落ち着かせつつ「まずは本当に心の底から、ありがとうございます」と挨拶。「今日はまんべんなく……あの曲も聴きたかったなあということもあるかもしれませんけど、できるだけまんべんなくやっていきたいと思います」と宣言すると、続いては1stアルバム「Yes!!」以来「難しいから!」という理由で演奏することのなかったバラードナンバー「Room」を熱唱した。

「さかいゆう 5th Anniversary SPECIAL LIVE」の様子。

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ライブ中盤はバンドメンバーが一旦ステージを離れ、さかい1人によるピアノの弾き語りのコーナーへ。ここでは彼がソングライターとしてほかのアーティストに提供した2曲がチョイスされた。まずは彼がメジャーデビュー前、2008年に土岐麻子に提供したジャズテイストのバラード「How Beautiful」。さかいは情感たっぷりに歌い上げると、続いて小泉今日子が2012年10月に発表したアルバム「Koizumi Chansonnier」に収録された「100%」で美しいファルセットを披露した。さかいは改めてメンバーを呼び込むと、コーラスリーダーの悠歩をスルーするなどの小ネタを挟みつつ、1人ひとりを丁寧に紹介。そしてCDでは“秦きゅん”こと秦基博とデュエットしている「ピエロチック」を歌うにあたり、男女の三角関係をリアルに表現するべく、秦のパートを男性コーラスのどちらが歌うかを決めることに。植松と悠歩によるじゃんけんの結果、11月20日の大阪公演と同じく悠歩がその権利を勝ち取ったが、悠歩は「ここは関東出身の植松くんに……」と権利を譲渡。本番では植松が一部パートを悠歩に譲り、架空の女性を取り合う“四角関係”が繰り広げられた。

「さかいゆう 5th Anniversary SPECIAL LIVE」の様子。

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「ピエロチック」のアウトロから間髪入れず鳴らされる村上のキックに乗せてさかいが「みんなの声が聴きたいぜー!」と叫び、そこから2010年2月リリースの2ndシングル「まなざし☆デイドリーム」になだれ込むと、場内の盛り上がりは最高潮に。さかいは熱狂する観客を落ち着かせると、自身を音楽人生に導いた今は亡き高校時代の親友について語り始める。「僕は彼のおかげで今ここに立っています。彼が亡くならなかったら、僕は歌と出会っていません。大好きなバンドのみんなとも出会ってないし、聴いてくれる皆さんとも出会ってません。感謝の意味を込めて、僕は彼に向かって歌いますので、どうか皆さんは大切な人を思う時間にしていただけたらと思います」とメッセージを残すと、亡き親友に捧げたバラード「君と僕との挽歌」を熱唱し、ステージを締めくくった。

アンコールを受けて再度登場したさかいは、ここで観客をバックに記念撮影を実施した。この写真は2015年2月4日にリリースされる彼のニューアルバム「さかいゆうといっしょ」を当日会場で予約した人へのプレゼントとして撮影されたもの。このアルバムは彼がこれまでに発表してきたコラボレーション楽曲を収めた作品で、さらに録り下ろしの新曲も収録される。写真撮影のあとは、このアルバム用の新曲で“feat. ファン”を実現させるべく、観客が一斉に鳴らす手拍子をレコーディング。一本締めのようにきれいに決まった拍手の音は、実際に楽曲の中で使用される予定だ。

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「さかいゆう 5th Anniversary SPECIAL LIVE」の様子。

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さかいはもう一度バンドメンバーを呼び込むと、アンコール曲として新曲「闇夜のホタル」を披露した。大きな拍手を受けながらさかいは「どうもありがとう! ……終わると見せかけて終わらないんだー! 立ち上がる元気はあるかー!」と観客を煽ると、さらに「サマーアゲイン」をパフォーマンスし、さらに「まだ歌ってない曲があるんだー! この曲から俺のストーリーは始まった!」とデビュー曲「ストーリー」を熱唱。最後はサビのフレーズを「始めよう さかいゆうの10周年に向けたストーリー」と変えて、この先も歌い続けていくことを高らかに宣言した。なおこの日のステージの模様は、来年1月18日にWOWOWで放送予定。また3月にはさかいが企画する対バンライブ「さかいの湯」の開催も予定しているとのことなので、ファンは楽しみにしておこう。

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さかいゆう 5th Anniversary SPECIAL LIVE
2014年11月22日 中野サンプラザホール セットリスト

01. N.A.M.E.
02. AHEAD
03. Jammin'
04. 僕たちの不確かな前途
05. Lalalai
06. It's YOU
07. Room
08. 時季(とき)は巡る
09. train
10. How Beautiful
11. 100%
12. 薔薇とローズ
13. Headphone Girl
14. ピエロチック
15. まなざし☆デイドリーム
16. 君と僕との挽歌
17. 闇夜のホタル
18. サマーアゲイン
19. ストーリー

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