“NHKフェス”で4組が白熱競演、BS「NiPPoN RockS」公開収録

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NHK BSプレミアムの音楽番組「NiPPoN RockS」(ニッポンロック)の公開収録が11月14日に東京・Zepp DiverCity TOKYOにて実施された。

「Ato-Ichinen」で共演したKEMURIとSEBASTIAN X。

「Ato-Ichinen」で共演したKEMURIとSEBASTIAN X。

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「NiPPoN RockS」はロックシーンの最前線を走るアーティストたちがオーディエンスを前にパフォーマンスを披露する“フェス型ライブ番組”。今回の公開収録にはKEYTALKSEBASTIAN XtricotKEMURIの4組が参加しそれぞれに熱演を繰り広げた。

KEYTALK

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一番手としてステージに登場したのはKEYTALK。寺中友将(Vo, G)が「KEYTALKです、よろしく!」と叫んだのを合図に「太陽系リフレイン」でライブの口火を切ると、「fiction escape」や「エンドロール」といったダンスチューンを畳みかけて一気に会場をヒートアップさせる。「パラレル」では小野武正(G, Cho)がステージを縦横無尽に駆け巡り収録用のカメラに向かってアピールする場面も。続くMCでは小野が「このライブの様子が放送されるということで、親が楽しみにしてます! 巨匠(寺中)の親も楽しみにしてるんじゃない? あれ、緊張してる?」と寺中に話しかけ、寺中が「親、楽しみにしてる。だから緊張を隠しきれない(笑)」と答えるなど、公開収録ならではのやりとりを繰り広げた。その後、八木優樹(Dr, Cho)の「ニッポンロック、かかってこいやー!」という雄叫びから披露された「MONSTER DANCE」ではオーディエンスが息の合ったダンスを踊り、熱狂は最高潮に。彼らはラストに「トラベリング」を届け、さっそうとステージを後にした。

SEBASTIAN X

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続くSEBASTIAN XはThe Temptations「My Girl」をSEにゆったりとした歩みでファンの前へ姿を見せた。手拍子でバンドを迎えたオーディエンスへ向け、黄色いドレスにスニーカー姿の永原真夏(Vo)は「SEBASTIAN Xです、こんばんは。どうぞよろしく!」と丁寧に挨拶。1曲目の「ラブレターフロム地球」でさっそく伸びやかな歌声を響かせる。続けて彼女は「短い時間ですがどうぞよろしく。続いては日本の有名なロックンロールを1曲、歌いたいと思います」とファンに語りかけ「スーダラ節」を元気いっぱいのパフォーマンスで披露。間奏で永原が「オーライ、皆この曲知ってる?」と問いかけるとオーディエンスの歌声も次第に大きくなり、最後には大合唱が巻き起こった。10月22日にミニアルバム「イェーイ」でメジャーデビューを果たした彼女たちはこのニュースを観客に報告し、3曲目にはアルバムの表題曲「イェーイ」をプレイ。永原はピアニカを片手に喜びを歌い上げ、観客も「イェーイ」のコール&レスポンスで彼女の声に呼応する。最後に披露されたのは「DNA」。バンドはドラマチックなこのナンバーを高らかに会場に響かせた。

tricot

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tricotは「POOL」でライブをスタートさせ、続けて「おもてなし」「Break」を演奏、変拍子に乗ったトリッキーなパフォーマンスで会場を一気に自分たちの世界に引きこむ。MCでは中嶋イッキュウ(Vo, G)が「日本のロックは好きですか? 今日は日本のロックを鳴らすためにお台場にやってきました。我々の曲はノリにくいんですが……って、みんなノリにくそうやんな。素直やな(笑)」と笑顔を見せながらコメント。続く「爆裂パニエさん」でバンドは一層激しい演奏を繰り広げ、フロアに大きなモッシュのうねりを起こした。中嶋は「ニッポンロック。どこに行っても何に憧れても、日本の美しさを忘れずに」と観客へ向けメッセージを送る。彼女が「皆さん、今日はどうやらタダで来てるらしいですね? 抽選に当たったらしいですね? おめでたい奴らやな! 全員でかかってこいや!」と挑発し鳴り響かせたラストナンバー「99.974℃」でバンドは息の合ったアンサンブルを轟かせ、激しいプレイを見せた中嶋、キダ モティフォ(G, Cho)、ヒロミ・ヒロヒロ(B, Cho)の3人は最後にフロアに倒れこんだ。

KEMURI

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アクトのアンカーを担ったのはKEMURI。「Ve-Ri-Ha」で軽快にライブをスタートさせた彼らは、伊藤ふみお(Vo)の華麗なジャンプが決まった「shining stars」でフロアの熱気を一気に最高潮へと引き上げる。この曲で伊藤が着用していたパーカーのファスナーを下ろすと彼のTシャツの胸には「NHK」の文字。続く3曲目「ima-sorewo-hikarini-kaete-susume!」のイントロで彼がパーカーを脱ぎ捨て観客に背を向けるとTシャツの背中側には小さく「BS」の2文字が書かれていた。彼のユーモアにオーディエンスは大きな盛り上がりをみせる。バンドはその後も高速ビートの「MADNESS」や「Mr.SMILING」でファンを存分に踊らせた。MCでは「今までのライブ、ずっと観てましたがいい景色だったね。よい感じです!」と競演バンドとオーディエンスへ賛辞を送った伊藤。続く「I am proud」ではますます熱を帯びたボーカルを届け、会場の一体感をさらなるものにした。

「Ato-Ichinen」で共演したKEMURIとSEBASTIAN X。

「Ato-Ichinen」で共演したKEMURIとSEBASTIAN X。[拡大]

バンドが最後に披露したのは「Ato-Ichinen」。この曲の導入部分で伊藤は「世代が“同じ”バンドと競演することは中々ないから。こういった場で腕前を披露できて面白かったです!」とジョークを交えて若手バンドとの競演を喜び「最後に1曲演奏します。もしかしたら競演者が勢い余って出てくるかもしれない。それはみんなの歓声次第だよ!」と観客に期待を抱かせる。田中‘T’幸彦(G)が奏でる裏打ちのリズムに誘われるようにSEBASTIAN Xとtricotのメンバーがステージ袖から飛び出してくると、フロアからは大きな歓声が上がった。KEMURIの演奏に乗せ、ステージ上の出演者は思い思いにスカダンスを踊りオーディエンスと笑顔を共有する。演奏を終えた伊藤は「ありがとう!」と感謝。充実感あふれるラストシーンで収録は締めくくられた。

この日のライブの模様は12月9日(火)23:45からNHK BSプレミアムにてオンエアされる。

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「NiPPoN RockS」
2014年11月14日 Zepp DiverCity TOKYO セットリスト

KEYTALK

01. 太陽系リフレイン
02. fiction escape
03. エンドロール
04. パラレル
05. MABOROSHI SUMMER
06. MONSTER DANCE
07. トラベリング

SEBASTIAN X

01. ラブレターフロム地球
02. スーダラ節
03. イェーイ
04. DNA

tricot

01. pool side~POOL
02. おもてなし
03. Break
04. 爆裂パニエさん
05. 99.974℃

KEMURI

01. Ve-Ri-Ha
02. shining stars
03. ima-sorewo-hikarini-kaete-susume!
04. MADNESS
05. Mr.SMILING
06. I am proud
07. PMA
08. Ato-Ichinen

NHK BSプレミアム「NiPPoN RockS」

2014年12月9日(火)23:45~25:14

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たま@もみねこ堂 @mominekodoh

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