UNCHAIN、全国ツアー完遂で「ありがとうしかない」

UNCHAINが11月13日に東京・LIQUIDROOMにて、全国ツアー「"N.E.W.S." Release One Man Tour～7th News～」のファイナル公演を実施した。

会場にSEが鳴り響くとステージ上にはUNCHAINの4人のほか、ゲストコーラスの真行寺貴秋（BRADIO）とRinda（FAT PROP）が登場。彼らは1曲目「Spin My Head」から厚いコーラスを活かしたサウンドでファンを魅了していく。間髪入れずにバンドは「"NORTH"」「b b . . .」をプレイし、ライブ序盤を勢いよく駆け抜けた。最初のMCで谷川正憲（Vo, G）は、この日のライブは途中で休憩を挟む2部構成で、カバー集「Love & Groove Delivery Vol.2」とフルアルバム「N.E.W.S.」の収録曲を軸にしたものであることを説明。さらに「今日はとんでもない曲数やるんで、覚悟してや」と続けてオーディエンスの期待感を煽っていった。

その後バンドはスピッツ「ロビンソン」、Dreams Come True「決戦は金曜日」、少女時代「Mr.TAXI」と立て続けにカバーを披露。「Mr.TAXI」では、佐藤将文（G, Cho）が少女時代の振り付けをステージ上で再現した。また彼らのオリジナル曲「You Over You」では曲のアウトロで佐藤がバク宙を決めるなど、多彩なパフォーマンスでフロアを沸かせた。

休憩を挟んだ後、メンバーはお揃いのツナギを着て再び登場。「能動的三分間」のカバーから第2部のライブがスタートする。続く「Don't You Worry 'Bout A Thing」では真行寺が谷川と肩を並べてボーカルに参加し、見事な掛け合いを披露した。後半に差し掛かってもライブの勢いは衰えることなく、「The Grounds Of Heaven」「Easy Come, Easy Go」などアッパーな楽曲が次々と投下される。谷川が「まだ行くぞ！」と煽ると客席からは怒号のような歓声が上がり、メンバーはこの日のラストナンバー「Number-One」の演奏を始める。オーディエンスは演奏に合わせて盛大なハンドクラップを鳴らし、彼らの熱演を最後まで楽しんだ。

本編終了後、アンコールを受けてメンバー4人はみたびステージに姿を現す。谷川にコメントを振られた谷浩彰（B, Cho）は、ツアーが無事ファイナルを迎えられたことを受けて「ありがとうしかない」とオーディエンスに感謝の気持ちを述べた。吉田昇吾（Dr）がデザインを手がけたという物販の紹介がステージ上で繰り広げられた後、バンドは最後に「丸の内サディスティック」「Don't Stop The Music」の2曲を観客にプレゼント。無数の拳が付き上がる会場を見渡した谷川は、満足気な表情を浮かべながらステージを後にした。