11月1日から3日間にわたり、下北沢SHELTERを舞台に1日2回公演を行ってきた後藤。弾き語りのほか、打ち込みを導入した“後藤まりこ17歳お寿司大好き”、シーケンストラックを流しながらエレキギターでパフォーマンスする“ストロングスタイル”と、さまざまな形でファンを迎えた。6回目となる3日の夜公演ではAxSxE(G)、仲俣“りぼんちゃん”和宏(B)、マシータ(Dr)、坂井キヨヲシ(Key)、中村圭作(Key)といったメンバーを従え、バンド編成で計13曲を披露した。
「みんな! どこまでも、どこまでも行こう!」という後藤の呼びかけから、「M@HφU☆少女。。」でライブがスタート。彼女はさっそくフロアに乗り出し、前列の観客に支えられながら声を枯らして絶唱する。2曲目の「関東ローム層」でダイブしたあと「みんな元気? 僕、めちゃくちゃしんどい! 3日間で6公演やってんねんで」と疲労していることを明かしたが、その後も出し惜しみのない全力のライブを展開していった。
ウィッグを剥ぎ取りショートヘア姿になった後藤は、バックを支える盤石のアンサンブルに乗せて飛び跳ねながら歌ったり、弦が切れるほどギターを掻き鳴らしたりと、ステージ上で所狭しと動き回る。「とても大好きなアルバムになりました」と紹介した、11月12日リリースの新アルバム「こわれた箱にりなっくす」の収録曲「Re:なくす」では、曲の終盤をアカペラで熱唱。表情をコロコロ変えながら絶叫するように歌い、緊張感漂うムードを作り出した。
「4がつ6日」を終えて、後藤は「みんな天才やね。大好きやで、ほんま」と優しく語りかける。さらに「AXがなかったら新しいCD出せてないし、AXやって噛み締めた、いろいろと」と、5月に行った東京・SHIBUYA-AX公演を振り返った。哀愁漂う「正しい夜の過ごし方」に続けて演奏された「m@u」では、いつの間にか流血していた後藤が観客の頭上を一気に転がり、持っていたマイクをフロアに放り投げた。
アンコールでは「これからももっとムチャクチャしよう!」と言葉を送り、感情を高ぶらせたまま「好き、殺したい、愛してる」を弾き語る。声を振り絞る彼女を観客は無言で見守り、曲が終わると大きな拍手を浴びせた。
後藤は今後11月7日より「後藤まりこと往く、関東近郊りなくすツアー」を千葉・千葉LOOKより開始。なお現在YouTubeでは「こわれた箱にりなっくす」のリードトラック「スナメリ」のビデオクリップがフルサイズで公開されている。
後藤まりこ「お前ら全部りなくすです」
2014年11月3日 下北沢SHELTER 夜公演セットリスト
01. M@HφU☆少女。。
02. 関東ローム層
03. sound of me
04. すばらしい世界。
05. ユートピア
06. Re:なくす
07. スナメリ
08. 4がつ6日
09. 正しい夜の過ごし方
10. m@u
11. あたしの衝動
<アンコール>
12. 好き、殺したい、愛してる
<ダブルアンコール>
13. 関東ローム層
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リンク
- 後藤まりこ|510mariko.com
- 後藤まりこ「スナメリ」MusicVideo - YouTube
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たろまる @Tar0maru
「画像を見る(37件)」
あいかわらず、ナタリーやってくれる…
“@510mariko: 6公演目のライブレポです
ライブ後に「最終日っぽかった?」って内藤さんに聞いたら「ううん、なにかが始まる感じがした」って言ってくれて嬉しかった
http://t.co/5jVHl3QxAK”