「ごはんも!でんきも!自分でつくろう『ひかり照らす森の音楽会』と『エコエネルギーの町 葛巻』まるごと体験ツアー in 岩手県・葛巻」と銘打たれたイベントは、元廃校を生かして作られた「森と風のがっこう」を中心に実施。つじはイベント参加者たちとともに盛岡駅からバスで会場に移動し、まずは昼食として地元の食材を使った石釜ピザを屋外で味わう。その後、「森と風のがっこう」の“校長”である吉成信夫による講義が行われ、施設の成り立ちや目的、太陽光発電をはじめとするクリーンエネルギーのシステムなどが丁寧にレクチャーされた。つじも参加者たちとともに校長の話に耳を傾け、「手間をかけながら生活すること」の面白さや楽しさを学んだ。夕方からはつじのライブを盛り上げるため、参加者が屋外ステージの飾り付けに挑戦。ライブ前には、太陽発電によって生まれた電気を活用した参加者たちによる影絵のパフォーマンスも行われ、ハートウォーミングな空気が漂った。
そして日が暮れかかった頃に、木の枝や葉っぱなどで飾り付けしたライトやロウソクに光が灯り、ウクレレライブがゆったりと開幕する。川のせせらぎが聞こえる中、まずつじは「クローバー」を届け、観客を優しく包み込む。音響施設を使用しないアコースティックスタイルのため、参加者はつじを囲むようにしながらライブを味わった。1曲目が終わった直後には息が白くなるほどの寒さも影響して、ウクレレのチューニングが狂ってしまうハプニングも起きたが、彼女はトークをしながら参加者たちとの距離を縮めていった。無事弦も調整できたところで披露されたのは、観客のコーラスが必須の「しわしわしわわ」。つじのリードで観客は「しわっわー、しわっわー」と歌い上げ、一夜限りのセッションを楽しむ。
「ばっちりです。楽しいですね」とつじは笑い、「風になる」で朗らかな空気を、「花よ花よ」で優しいムードを作り出し、ラストに荒井由実「ルージュの伝言」をカバーした。この曲では彼女と一緒に口ずさむ人も見られ、ほのかな一体感が紡ぎ出された。その後、予定外のアンコールを受けたつじは「どうしよう」と言いながら、もう一度「しわしわしわわ」を歌うことを提案。参加者と音楽を通して交流を深めた。手作り感あふれるライブのあとは、地元のくずまき牛を使った料理が振る舞われ、アットホームな空気の中で夜は更けていった。
なお、2日目もさまざまな形で楽しみながらエコを学ぶ催しが朝から行われた。イベント参加者は「森と風のがっこう」周辺の散策にはじまり、エネルギーの地産地消に取り組む葛巻町の風力発電や太陽光発電施設の訪問や、牧場でのアイスクリーム作りを体験。各地で役場の職員たちの説明を受けながら、“北緯40度ミルクとワインとクリーンエネルギーのまち”というキャッチコピーが付く葛巻町やエコ生活の魅力について学んでいった。
なおイベント全体の模様は、12月5日に発売される「ソトコト」2015年1月号に掲載される。つじのインタビューも掲載されるので、楽しみにしておこう。
つじあやのコメント
■エコツアーに参加してみての感想
森と風のがっこうは驚きでいっぱいでした。太陽の光が本当に電気になるんだ!ということが目に見えて分かった。その電気で明かりがつき、生活が出来る。隣の畑のできたトマトがピザになる。みんなで森に出かけてもってきた木々が火になる。そして私はみんなに見守られながら歌う。シンプルで素晴らしい驚きに満ちたエコツアーでした。
■今後どのような形で環境問題と音楽活動をつなげていきたいか
いろんな生活の延長上に歌うということがある。つながりがないようでつながりがある。そんなことをいつも感じながら歌って行きたいです。
リンク
- Ayano Tsuji Official Website | つじあやののオフィシャルサイト。最新情報、着うた(R)などを掲載。
- ソトコト
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TEKUTEKU @tekutekuman
素敵♪来年2月の東京キネマ倶楽部行きたいなぁ RT @tsujiayanostaff: 岩手県葛巻町で行われたソトコト企画のイベントがナタリーで紹介されました。
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