国際協力訴え豪華面々「ブギー・バック」合唱

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音楽で国際協力を盛り上げるためのイベント「『僕らが世界にできること』音楽篇」が10月17日に東京・ニコファーレで開催された。

多数のゲストが参加した「今夜はブギー・バック」の模様。

多数のゲストが参加した「今夜はブギー・バック」の模様。

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左からROOT FIVE、住岡梨奈、chay、中孝介、Yun*chi、TEMPURA KIDZ、堀潤。

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このイベントは10月3日にニコニコ生放送とTOKYO MXでオンエアされた、日本の外務省が初めて企画した情報バラエティ番組「僕らが世界にできること」の放送中に出演者たちによって企画されたもの。番組に出演していたスチャダラパー中孝介Yun*chiTEMPURA KIDZや、企画に賛同したchay住岡梨奈がライブを繰り広げた。会場の様子はニコニコ生放送で生中継され、視聴者数は番組終了までに10万を突破した。

この日の司会は元NHKアナウンサーの堀潤が務め、さらにイベントの前半はROOT FIVEのkoma'n、蛇足、みーちゃんが進行役を担当。みーちゃんは「青年Twitter協力隊」として会場の様子や舞台裏などの写真をリアルタイムでTwitterにアップした。また城内実外務副大臣も会場に駆けつけ、親しみやすい軽妙なトークで会場を沸かせつつ、国際協力の大切さを訴えていた。

TEMPURA KIDZ

TEMPURA KIDZ[拡大]

トップバッターのTEMPURA KIDZは、アニメ「キテレツ大百科」のテーマ曲としても知られる「すいみん不足」や槇原敬之「どんなときも」をカバーし、さらに彼女たちが番組でフィリピン・マニラの子供たちと一緒に踊った思い出の曲「ストロボ」もパフォーマンス。激しいながらも疲れを一切感じさせない、見ているだけで楽しくなるようなダンスで観客を圧倒した。

Yun*chi

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Yun*chiは360°全面LEDパネルのキラキラした映像に囲まれながら、アニメ「ログ・ホライズン」のエンディングテーマである「Your song*」「Wonderful Wonder World*」などをのびのびと歌唱。世界中の女子たちとコラボレートした、国際協力がテーマのイベントにピッタリな曲「Waon* with IroKokoro Project」を歌い、会場を温かな空気で満たした。

chay

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chayはイベントの趣旨にあわせて、自身のレパートリーの中でも前向きな楽曲を選んでライブを実施。「I am」「Twinkle Days」ではアコギの弾き語りで美しい声を響かせ、「Summer Darling」ではハンドマイクで踊りながら会場に一体感を生み出していた。

住岡梨奈

住岡梨奈[拡大]

住岡梨奈は荒井由実のカバー「ひこうき雲」などを歌い、壁面LEDにはニコ生視聴者からの「感動!」「泣ける!」といったコメントが続々と流れた。彼女は最後に、観客の温かい手拍子に合わせてギターを弾きながら「マイフレンド」を熱唱した。

トークセッションの模様。

トークセッションの模様。[拡大]

ここからはkoma'n、蛇足、みーちゃん、Yun*chi、たかまつなな、春香クリスティーン、そして外務省国際協力局政策課の荒木要企画官がトークセッションを展開。国際協力に関する歴史やデータ、具体的な取り組み内容についてクイズを出しながら、会場に集った観客やニコ生の視聴者と一緒に世界の現状を学んだ。

中孝介

中孝介[拡大]

再び音楽ライブに戻ると、中孝介のステージがスタート。松田聖子の「瑠璃色の地球」などを歌い、聴く人の心に染みこむような美声で会場を包み込んだ。彼はMCで国際協力について「人が人にやれることは限られていると思いますけど、自分なりにできることを精一杯やることは、絶対に人に伝わると感じます。音楽も同じで、誰かの歌を聴いて泣いたり、自分自身が支えられたりすることはたくさんあります。これからもそういうことを音楽を通して伝えていけたらと思います」と自らの考えを示し、ラストに「人が人を支える」というメッセージを込めて「花」を歌った。

スチャダラパー

スチャダラパー[拡大]

5時間半におよんだ長丁場のイベントは、スチャダラパーがトリを飾った。彼らはヒップホップのライブに慣れていない観客もいるだろうという気遣いから「コール&レスポンスをすればラップのライブっぽくなる」と観客に説明。「ライツカメラアクション」を披露し、観客の気持ちを一気に引きつけていく。さらに彼らは20年前を振り返りながら「当時は『30過ぎて音楽やってる奴なんてウソだろ』って思ってたけど、この歳でも全然やってますし、今は3人組の先輩としてTHE ALFEEさんを一番尊敬しております」と語り、当時リリースされた曲である「今夜はブギー・バック」を披露。途中からこの日の出演アーティストである中孝介、Yun*chi、たかまつなな、春香クリスティーン、堀潤、そして「この曲を20年歌い続けてきました」という外務省の荒木要企画官がステージに登場し、スチャダラパーを囲むようにして合唱した。

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堀潤 コメント

今回のイベントや番組が、「何かやってみよう」「自分でもできることはないか」と1人でも多くの方が国際援助について考えるきっかけになったらうれしいです。イベント生放送中の視聴者数も10万人を越えました。1人ひとりが参加者であり、傍観者ではないということが実感できましたね。

Bose(スチャダラパー)コメント

国際協力について今回の番組を通じて初めて見たり知ったりすることが多かった。日本人だからこそできるきめ細やかな支援を、これからもやっていけるといいと思う。

TEMPURA KIDZ コメント

番組ロケでフィリピンを訪れた際に、普段テレビでしか見たことがないような深刻な光景を目にして、衝撃を受けました。学校に通えず、ゴミ拾いをしながら生活を助けている。それなのに笑顔で過ごしている。そんな子供たちを見て、私たちにできることはなんだろうと考えるようになりました。

Yun*chi コメント

番組を通じて「気持ちは伝わるもの」という大事なことに改めて気づかされました。歌にもこれまで以上に「優しさ」を込めてやっていきたいと思うようになりました。

chay コメント

ODAのことは知っていましたが、具体的な取り組み内容は今回初めて知ったことばかりです。人と人とのつながり、ギブアンドテイクの姿勢は非常に大事なことだと改めて感じることができました。

住岡梨奈 コメント

日本もかつては国際協力という形で、他の国から援助を受けていたことを知り驚きました。知らないところで実は多くの人からたくさん助けてもらっているということに感動しました。

中孝介 コメント

普段何気なく使っている新幹線や高速道路が、国際協力によって作られた事実を知って驚きました。人と人との支え合いは本当に大切なことだと思います。今回番組を通じて、恩を直接誰かに返すのではなく、周りに返していけばいずれ自分に返ってくるという、日本人らしい精神というものを改めて実感することができました。

春香クリスティーン コメント

国際協力という言葉の印象が変わりました。これまでは組織で行うもの、大勢で取り組むものと決めつけていましたが、1人でも力になれること、1人でも取り組めることなんだと知り、非常に勉強になりました。

たかまつなな コメント

国際協力というと堅いイメージがありましたが、ここ最近でがらりと変わりました。実際に日本人で援助活動をされている方にお会いして、すごく楽しそうに見えたんです。国際協力は大変なだけでなく、楽しいものでもあると考えるようになりました。

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読者の反応

堀 潤 JUN HORI 💙💛🇯🇵 @8bit_HORIJUN

先日TOKYO MXとニコ生で同時放送した番組「僕らが世界にできること」の音楽編。ニコ生視聴者数が10万人超え。エボラをはじめ国際協力にどう関わるか考えるきっかけになれば。→国際協力訴え豪華面々「ブギー・バック」合唱 -音楽ナタリー http://t.co/tGweKJcj76

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