秦、フミヤ、リップら亀田誠治とルーツ演奏

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10月12日、東京・恵比寿ザ・ガーデンホールにて亀田誠治がホストを務めるライブイベント「J-WAVE『BEHIND THE MELODY』~FM亀の恩返し supported by イープラス」が開催された。

秦基博のライブの様子。

秦基博のライブの様子。

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これは、亀田誠治がパーソナリティを務めているJ-WAVE「BEHIND THE MELODY~FM KAMEDA」をイベント化したもので、ゲストアーティストとして和田唱(TRICERATOPS)、片平里菜RIP SLYME藤井フミヤ、沖仁、秦基博の6組が出演。各ゲストは亀田とともに音楽的ルーツをたどるトークを行い、亀田(B)、小倉博和(G)、河村"カースケ"智康(Dr)、皆川真人(Key) というスペシャルバンドを従えてライブパフォーマンスを展開した。イベントが開幕すると、まずは亀田1人でこのイベントの趣旨を説明し、「今日はここでしか聞けない話ばっかりするから!」と観客の期待を煽った。

和田唱と亀田誠治によるトークの様子。

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1組目は和田唱。各アーティストはトークパートで「○○少年(少女)の音楽事件簿」と題してスクリーンで思い出の写真を公開するという形式の中、和田は自宅で弟とマイケル・ジャクソンのマネをしている中学1年生当時の写真を披露した。彼の最初の音楽的ルーツは、小学生から中学生にかけて大好きだったというマイケル。ライブでは思い入れの強いアルバム「BAD」から、人前では初めて披露するという「Man In The Mirror」のカバーを送った。こうして自身の出自を表したあとは、その後ロックに傾倒していくという変遷をたどるようにTRICERATOPSの1998年発表のロックチューン「FEVER」で場内を総立ちにさせた。

片平里菜のライブの様子。

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次の片平里菜は、“音楽事件簿”として2011年に出場した「閃光ライオット」のステージの写真を提供。ここで「夏の夜」を披露したことが今日の自分に至る原点だと話す。また、曲作りを始めた10代後半、彼女に影響を与えたのはアラニス・モリセットやシェリル・クロウといった海外の女性シンガーソングライター。ライブパートではそれを踏まえてアラニスの「You Learn」を選曲し、さらに亀田がプロデュースした「Oh JANE」も歌唱。みずみずしく力強い歌声をホールに響かせ、拍手喝采を浴びた。

RIP SLYMEと亀田誠治によるトークの様子。

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マニッシュな黒いスーツで登場したRIP SLYMEは、そろいのつなぎでほほ笑むメジャーデビュー時のアーティスト写真を公開。この写真を撮影した2001年にはグループの方向性は固まっていたが、少年時代はバンドブームで、特にBOOWYや布袋寅泰に大きな影響を受けたとのこと。ILMARIは“LAST GIGS”にも足を運んだという。のちに布袋本人との交流が実現し、自宅に招待されたときの緊張ぶりも笑いを交えて明かした。彼らはライブで、布袋の名曲「バンビーナ」をリップ流にアレンジした“BAMBINO MIX”と自らの最新シングル「SLY」をプレイ。DJ FUMIYAのスクラッチとバンドの生演奏にRYO-Z、ILMARI、PES、SUのにぎやかなマイクリレーが乗り、客席は大いに盛り上がった。

藤井フミヤのライブの様子。

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休憩を挟んで後半最初のゲストは藤井フミヤ。中学1年で初めてバンドを組んだというフミヤは、バスの中で本人曰く「イキがったポーズ」を取った中学時代の写真を眺めながらトーク。当時彼は、テレビでキャロルの解散ライブの模様を観て「心をわしづかみにされた」と告白。このライブのオープニング曲だった「二人だけ」をアコースティックアレンジで歌い上げたフミヤは、「私もソロデビューして20年になります。これも始まりの歌なので、私にとってはルーツミュージックです」と代表曲「TRUE LOVE」を熱唱した。

沖仁のライブの様子。

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次の沖仁は、現在フラメンコギタリストとして活躍しているが、もともとロック少年だったと告白。その証拠として、派手にカスタムしたエレキギターを抱えた高校時代の写真を公開する。ロック好きの両親から頭脳警察やRCサクセションなどの楽曲を常に聴かされていたという彼は、この日のライブで「雨あがりの夜空に」をカバー。「イメージがあるから料理しづらい曲」と苦笑いしながらも、随所にフラメンコギターのテクニックを盛り込み、自分流の「雨あがりの夜空に」を披露した。2曲目はゲームソフト「ウイニングイレブン」のCMソングとして制作した「オンセ ONCE」で扇情的なグルーヴを場内に作り上げた。

秦基博と亀田誠治によるトークの様子。

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この日最後のゲストとなったのは秦基博。“秦少年の音楽事件簿”では、高校2年生のときの文化祭でギターを弾きながら熱唱している写真が映し出される。秦がギターが始めたのは12歳の頃で、兄の影響で触り始め、コードを覚えるとすぐに曲を書いていたという。そんなときコードを覚えるためにコピーしたのが井上陽水ら。ライブでは陽水の代表曲の1つ「氷の世界」を選曲し、「“孤独”だったり“冷静”だったり、感じたことないものに触れた」という同曲を、赤と青の照明が灯る中クールに歌い上げた。また、亀田が「2014年を代表する曲」と絶賛する秦の最新シングル「ひまわりの約束」も披露した。

J-WAVEナビゲーターのSaschaと亀田誠治。

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イベントの全工程を終えて、終始ステージでアーティストと対峙していた亀田は感想を吐露。「今日出てくれた皆さんも影響を及ぼし合っていて、ルーツが受け継がれて、それを自分のモノにして表現してるってすごく素敵なことだなと思いました。音楽のバトンってしっかり渡されてるんだなって。ぜひ皆さんも今日出たルーツを聴いてみたらいいかも!」と笑顔を見せ、「またやりたいですね、これ!」と次回への意欲も覗かせた。

なお、この日のトークおよびライブの音源は10月19日(日)22:00~22:54にJ-WAVEにて特別番組としてオンエア。特別番組に入りきらなかった部分も、10月20日(月)から6回分の「BEHIND THE MELODY~FM KAMEDA」にて各日1組ずつ紹介される。

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「J-WAVE『BEHIND THE MELODY』~FM亀の恩返し supported by イープラス」
2014年10月12日 恵比寿ザ・ガーデンホール セットリスト

和田唱

01. Man In The Mirror(オリジナル:マイケル・ジャクソン)
02. FEVER

片平里菜

03. You Learn (オリジナル:アラニス・モリセット)
04. Oh JANE

RIP SLYME

05. バンビーナ(BAMBINO MIX)(オリジナル:布袋寅泰)
06. SLY

藤井フミヤ

07. 二人だけ(オリジナル:キャロル)
08. TRUE LOVE

沖仁

09. 雨あがりの夜空に(オリジナル:RCサクセション)
10. オンセ ONCE

秦基博

11. 氷の世界(オリジナル:井上陽水)
12. ひまわりの約束

J-WAVE「J-WAVE SELECTION "BEHIND THE MELODY~FM亀の恩返し"」

2014年10月19日(日)22:00~22:54

J-WAVE「BEHIND THE MELODY~FM KAMEDA」

2014年10月20日(月)13:00~13:10
2014年10月21日(火)13:00~13:10
2014年10月22日(水)13:00~13:10
2014年10月23日(木)13:00~13:10
2014年10月27日(月)13:00~13:10
2014年10月28日(火)13:00~13:10

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片平里菜情報局 @2Takashi156

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