昨日10月11日、東京・国立代々木競技場第一体育館にてテレビ朝日主催のライブイベント「テレビ朝日ドリームフェスティバル2014」の1日目公演が開催され、
3日間にわたる「ドリフェス」の開幕を飾ったのは、ゆず。北川悠仁と岩沢厚治はバンド編成で1曲目「虹」を始め、「サヨナラバス」で真剣なムードをほぐすとMCへ。北川は「今日僕たちのライブを初めて観るって人いますか!? (初めて観るという人が)多いなー。モノノフ多いなー!」と笑いを取りながらも、「ドリームフェスティバル!」のコール&レスポンスを先導したり「Y」「U」「Z」「U」の体文字をレクチャーしたりと、場内を自分たちのモノにしていく。その極め付けは「夏色」で、ここでは初見のオーディエンスも「もう1回! もう1回!」とせがむ展開へ。北川は「ゆずを観に来てくれた方もそれ以外の方も、みんな一緒になって楽しんでくれて本当に音楽って素晴らしいなと思います。どうか最後まで楽しんでいってください」と話して、伸びやかな歌声で楽しそうにギターを弾く岩沢とともに「ヒカレ」「雨のち晴レルヤ」でアクトを締めくくった。
2番手はスキマスイッチ。常田真太郎(Key)がピアノの前にスタンバイすると、横に立つ大橋卓弥(Vo, G)はジャランとアコギを鳴らし、おもむろに「ガラナ」を歌い始める。そこからオリジナルより鍵盤が引き立つアレンジで「キレイだ」、大橋渾身の熱唱の「ボクノート」まで3曲を続けて送った。大橋は「僕ら、自分のライブでこういうペンライトないんですよ。これちょっとアガるねえ」とアウェイな雰囲気を楽しみつつ「Ah Yeah!!」「全力少年」とアッパーチューンを投下。彼が圧倒的な声量でロングトーンや高いキーを繰り出し曲を歌いこなす様に、観客から惜しみない拍手が送られた。最後に2人は「初めての方もたくさんいてショックを受けましたけど(笑)、こうしてみんなで盛り上がってそれが喜びに変わりました」と笑顔を見せて、11月リリースのニューシングル「パラボラヴァ」を披露した。
次の木村カエラは「“ひとりももクロ”みたいにしてきた」というカラフルなワンピースで登場。まず「Butterfly」をシンプルにピアノ1本で歌い上げ、「リルラ リルハ」「OLE!OH!」でキュートかつポップな魅了を振りまく。後半は10月22日にリリースされる新曲「TODAY IS A NEW DAY」や、メドレー形式で「TREE CLIMBERS」「マスタッシュ」「BEAT」というロックナンバーを畳みかけ、おしまいに「私が一番好きな歌で、みんなの笑顔が見れる歌です」と「Magic Music」をセレクト。自ら飛び跳ねながらジャンプを煽って、終始エネルギッシュなパフォーマンスで観客に元気を与えた。
この日のラインナップで異彩を放っていたBEGINは、「島人ぬ宝」をはじめ自慢の島唄で代々木に琉球の風を吹かせる。比嘉栄昇(Vo, G)、島袋優(G, Cho)、上地等(Key, Cho)に温かい拍手が送られるも、比嘉は「気ぃ遣わんでいいですよ。気恥ずかしさでいっぱいです。あ、前の3人がBEGINです」と謙遜気味。彼は自分たちの曲を知ってもらうべく、「竹富島で会いましょう」は石垣島から少し離れた竹富島を題材にした、「ウルマメロディー」は戦後に食糧難となった沖縄に豚を送ったハワイ県系移民に感謝するため作った、など1曲ずつ演奏前に解説や逸話を挟んでいく。その優しく穏やかなムードに惹き込まれ、5曲目の「オジー自慢のオリオンビール」の頃には場内全員で「カンパーイ!」とコールするように。「かりゆしの夜」でも1万人以上がカチャーシーを踊るという光景が広がった。
SEKAI NO OWARIは演出面でひときわ目立った個性を発揮。真っ暗な状態で1曲目「スターライトパレード」が始まり、トラックが勢い付くタイミングで一気に明転。セカオワ独特の世界観が幕を開けると、「Love the warz」では火柱、「Death Disco」ではレーザー、などこの日初めての特効で観客を驚かせる。後半はFukase(Vo, G)が「世の中にはいろんな人がいて、いろんな苦しいことがあると思うんですけど、相手には相手の正義があって、そんな中で踊り明かそうよという曲を書きました」と前置きしてニューシングル「Dragon Night」を披露。Saori(Piano)はアコーディオンを弾き、Fukaseはトランシーバーを改造した特製マイクを使って新曲を盛り上げた。その後の「RPG」ではステージ前からシャボン玉が吹き上がり、ファンタジックな楽曲に彩りを添えていた。
初日のトリを務めたのはももいろクローバーZ。場内は色とりどりのペンライトが灯り、もはや彼女たちのホーム状態。大きなコールがこだまする中5人が登場し百田夏菜子が「ドリフェスラスト、盛り上がっていくぞー!」と叫ぶと、冒頭の「仮想ディストピア」「CONTRADICTION」「Z女戦争」の3曲連続パフォーマンスからフルの自己紹介へと続く。高城れには「私たちがドリフェスに出させてもらえるのもすべて、テレビ朝日『ももクロChan』のプロデューサーの松瀬さんのおかげなんです!」と話し、近くで黄色のペンライトを振るプロデューサーを見つけると、モノノフにも「松瀬さん、ありがとうー!!」と言わせて感謝を伝えた。
後半は「GOUNN」「黒い週末」「泣いてもいいんだよ」「行くぜっ!怪盗少女」の4曲を立て続けに披露。盛り上がり続けるオーディエンスに対し、玉井詩織は「なんでそんなに元気なの?」と首をかしげる。踊りっぱなしの彼女たちもさらに力を振り絞って「MOON PRIDE」「DNA狂詩曲」と重ねる。ラストは「走れ!」で花道を駆けてセンターステージへ進み、大サビで金銀のテープがアリーナに噴射された。5人は口々に「楽しかった!」と言い、「ちゃんと汗拭くんだよー!」「風邪引かないでねー!」と充実した笑顔でステージをあとにした。
「テレビ朝日ドリームフェスティバル2014」
2014年10月11日 国立代々木競技場第一体育館 セットリスト
ゆず
01. 虹
02. サヨナラバス
03. 少年
04. 夏色
05. ヒカレ
06. 雨のち晴レルヤ
スキマスイッチ
01. ガラナ
02. キレイだ
03. ボクノート
04. Ah Yeah!!
05. 全力少年
06. パラボラヴァ
木村カエラ
01. Butterfly
02. リルラ リルハ
03. OLE!OH!
04. TODAY IS A NEW DAY
05. TREE CLIMBERS
06. マスタッシュ
07. BEAT
08. Magic Music
BEGIN
01. 島人ぬ宝
02. 竹富島で会いましょう
03. ウルマメロディー
04. 三線の花
05. オジー自慢のオリオンビール
06. かりゆしの夜
07. 涙そうそう
SEKAI NO OWARI
01. スターライトパレード
02. ファンタジー
03. Love the warz
04. Death Disco
05. 銀河街の悪夢
06. Dragon Night
07. RPG
ももいろクローバーZ
01. 仮想ディストピア
02. CONTRADICTION
03. Z女戦争
04. GOUNN
05. 黒い週末
06. 泣いてもいいんだよ
07. 行くぜっ!怪盗少女
08. MOON PRIDE
09. DNA狂詩曲
10. 走れ!
リンク
- テレビ朝日ドリームフェスティバル2014|テレビ朝日
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