これまでにリリースしたオリジナルアルバムの各レコ発ツアーを再現するという趣旨のもと月イチで行われている「追加公演!」。3rdフルアルバム「NEW WORLD」を軸としたこの日のライブは渡會将士(Vo, G)の「welcome to the 『NEW WORLD』!」という歓迎の言葉から始まった。バンドはまず重厚な雰囲気の「白鯨」で「NEW WORLD」の世界観を形作っていく。テンポアップしたり4拍子から5拍子に切り替わったりと複雑な展開を持つこの曲で、オープニングからオーディエンスを圧倒する。序盤に「Stone in the black boots」「Sir Isaac!」「4D」とBPMの速いナンバーを立て続けてフロアをヒートアップさせたところで、渡會は笑みを見せながら観客に向けて軽く挨拶した。彼らは跳ねるリズムで「音楽」のサビを軽快に鳴らすと間髪入れずに「レインメイカー」へ。ここではCD音源にはない、2番の途中でフェードアウトしそうなほど音を絞るという遊び心もとり入れられていた。
最初のMCでは渡會が「NEW WORLD」の制作当時を振り返る。彼は「このアルバムはまさにFoZZtoneが崖っぷちのときでですね。メジャーからは切られるわ、こっしー(越川慎介 / Dr)は抜けるって言い出すわ……。それでも生き抜いてやろうと命懸けで作ったアルバムです」「だから今当時のパワーがよみがえってきてすごく元気です」と語り、頼もしさをうかがわせた。その後はやわらかな旋律が切なげに響く「海へ行かないか」、ゆったりと奏でられるラブソング「slow flicker」とドラマチックなナンバーが続く。客席から起こった長い拍手のあとに披露された「口笛男」では観客がサビ部分を合唱し、会場内に一体感が生み出された。
毎公演オリジナルカクテルを用意している竹尾典明(G)によるセールストークを挟み、11月12日にリリースされる6thアルバム「Return to Earth」の話題に。今作ではストリングスを導入しているほか、ゲストコーラスで
竹尾は一時期のすさんでいた頃を回想しつつ、今は観客ときちんと向き合えていると語る。「お前らに育ててもらったみたいなとこあんねんな!」と話してフロアから大きな歓声が上がる中、渡會は「FoZZtoneを覚えていてくれて、知り合ってくれてほんとにありがとう!」と快活に述べた。本編最後の「ロードストーン(south)」で響いた、バンドと観客が一体となったシンガロングはダブルアンコール曲「LOVE」でも起こり、計21曲のライブは大団円のうちに終了となった。
FoZZtone「追加公演! vol.3 ~NEW WORLD~」
2014年9月23日 下北沢GARDEN セットリスト
01. 白鯨
02. Stone in the black boots
03. Sir Isaac!
04. 4D
05. レインメイカー
06. Jaguar in the stream
07. オシュグッド
08. 猿飛
09. 海へ行かないか
10. slow flicker
11. 口笛男
12. Stairway to you
13. missing mass
14. ENEMY
15. Stomp the Earth
16. Strike the sun
17. HELLO,CQD
18. ロードストーン(south)
<アンコール>
19. アウトサイダー
20. Morning Glory
<ダブルアンコール>
21. LOVE
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