9mm×TOTALFAT×KEYTALKカオスな三つ巴

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9mm Parabellum Bulletの自主企画イベント「カオスの百年 vol.10」の2日目が、9月8日に東京・TSUTAYA O-EASTで行われた。

9mm Parabellum Bullet。写真は9月8日に東京・TSUTAYA O-EASTで実施された「カオスの百年 Vol.10」2日目の様子。 (撮影:橋本塁[SOUND SHOOTER])

9mm Parabellum Bullet。写真は9月8日に東京・TSUTAYA O-EASTで実施された「カオスの百年 Vol.10」2日目の様子。 (撮影:橋本塁[SOUND SHOOTER])

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今回は9月7~9日の3日間にわたって開催された「カオスの百年 vol.10」。2日目の公演には9mmにとって後輩にあたるKEYTALKと、同世代バンドのTOTALFATが登場し、“三つ巴”とも言えるライブバトルを展開した。

KEYTALK。写真は9月8日に東京・TSUTAYA O-EASTで実施された「カオスの百年 Vol.10」2日目の様子。 (撮影:橋本塁[SOUND SHOOTER])

KEYTALK。写真は9月8日に東京・TSUTAYA O-EASTで実施された「カオスの百年 Vol.10」2日目の様子。 (撮影:橋本塁[SOUND SHOOTER])[拡大]

先陣を切ったのは出演者の中で最年少のKEYTALK。先輩9mmへのリスペクトをうかがわせるようにメンバーは全員イベントのTシャツを着用してステージに現れた。寺中友将(Vo, G)は「おじゃまします! KEYTALKです」と挨拶をすると、四つ打ちのダンスナンバー「パラレル」でフロアを揺らし、オーディエンスのテンションを高揚させていく。さらに前半のブロックでは鋭いギターのカッティングから幕を開ける「BEAM」や、赤い照明が似合う「太陽系リフレイン」が場内の熱気を上昇させていった。序盤こそ少しおとなしめだったメンバーだが、ライブが進む中でアグレッシブに動き回る。それにつられてフロアの狂騒も加速した。中盤では寺中の「祭りは好きかー!」というシャウトからなだれ込んだ「お祭りセンセーション」、「わっしょい!」のコール&レスポンスが起きた「MABOROSHI SUMMER」などでステージ一帯はお祭りムード全開に。メンバーは先輩へのリスペクトも忘れず、小野武正(G, Cho)がMCで「9mm先輩、10周年おめでとうございます!」と祝いの言葉を述べたほか、終盤では寺中が何着も重ね着していた「カオスの百年」のTシャツを脱ぎまくるというパフォーマンスを披露。「激アツにして先輩たちにつなげたいと思います!」という宣言通り、フロアを十二分に温めて次のアクトへとつなげた。

TOTALFAT。写真は9月8日に東京・TSUTAYA O-EASTで実施された「カオスの百年 Vol.10」2日目の様子。 (撮影:橋本塁[SOUND SHOOTER])

TOTALFAT。写真は9月8日に東京・TSUTAYA O-EASTで実施された「カオスの百年 Vol.10」2日目の様子。 (撮影:橋本塁[SOUND SHOOTER])[拡大]

9mmのメンバー曰く“ダチ公”のTOTALFATは、最新のサマーチューン「夏のトカゲ」からライブの口火を切る。Shun(B)の「『カオスの百年』準備できてますか? 思いっきりかかってきてください!」「9mmの10周年をお祝いしに来ました。おめでとう。『カオスの百年』おおいにけっこう。『パーティの百年』にしようか」という言葉を受けてか、オーディエンスもモッシュやダイブを巻き起こして大暴れ。ステージ上の4人は、夏のムードを取り戻すように「Summer Frequence」を奏でたり、Kuboty(G)のスピーディなタッピングが印象的な「World of Glory」を披露したりとKEYTALKに負けず劣らずのアッパーチューンを次々とプレイし、フロアの温度を引き上げていく。後半戦に突入する前にShunは、互いにまだ無名だった時代に9mmとイベントで出会った頃のエピソードを語り出す。そして当時、Metallicaのカバーをしていたことを覚えていた9mmの中村和彦(B)に「あの頃のTOTALFATが忘れられない」と言われたことを明かし、「Battery」のイントロをプレイ。10周年を迎えた9mmへのお祝いとして激しい演奏を披露した。ラストを飾った「Place to Try」では、フロアにサークルが生まれ、場内には観客の合唱が響きわたる。汗まみれの4人も笑顔を浮かべながら、観客とともに歌い、力強い一体感を生み出していた。

9mm Parabellum Bullet。写真は9月8日に東京・TSUTAYA O-EASTで実施された「カオスの百年 Vol.10」2日目の様子。 (撮影:橋本塁[SOUND SHOOTER])

9mm Parabellum Bullet。写真は9月8日に東京・TSUTAYA O-EASTで実施された「カオスの百年 Vol.10」2日目の様子。 (撮影:橋本塁[SOUND SHOOTER])[拡大]

主役の9mmは、この日一番の歓声に迎えられて登場。1曲目の「Cold Edge」から中村のシャウトも冴えわたり、菅原卓郎(Vo, G)も演奏中にガッツポーズをするなど絶好調であることを観客に印象付ける。3日間にわたる「カオスの百年 vol.10」では、連日異なるセットリストを用意した9mm。この日は「Invitation」「Discommunication」といった過去曲のほか、「みんなうずうずしてるな。俺たちの新曲が聴きたくて」という菅原の言葉から新曲「生命のワルツ」を披露するなど、サービス精神旺盛な一面を見せる。序盤ですでに場内の温度と湿度が高まり、フロアとステージがもやがかかったようになる瞬間もあった。

MCで菅原は「KEYTALKとTOTALFATがライブしてたのを観てたんだけど、まるでワンマンのようだったね」と競演者2組を絶賛する。そしてTOTALFATに向けて「俺たちもMetallica返しをしなきゃ」と滝善充(G)の高速ギターが炸裂する「Motorbreath」を投下。観客もライブでなじみのあるカバーに歓喜し、拳を突き上げながらおおいに盛り上がっていた。幻想的な空気を醸し出した「黒い森の旅人」で一端フロアの空気を落ち着かせたあと、菅原は「カオスの百年」が決して1年1回開催するイベントではないことを明言。「『9mmの日』は永久に残り続ける。でも『カオスの百年』はよくわからない(笑)」と語って観客を笑わせていた。ライブの後半は「新しい光」「Vampiregirl」といったライブの定番曲の応酬に。かみじょうちひろ(Dr)は汗を飛び散らしながら激しいリズムを刻みバンドを支え、フロントの3人もステージをくまなく動き回りながらパフォーマンス。終盤では滝がステージ上手のスピーカーによじ上りオーディエンスを煽動するなど、場内の熱狂をピークに導いていった。ほのかにギターノイズが残る中で、菅原は最後に「みんなありがとう。これからもよろしく!」とオーディエンスに感謝の思いを叫ぶ。そして「カオスの百年 vol.10」の2日目は、熱気が渦巻く中で終幕を迎えた。

「カオスの百年 vol.10」2日目
2014年9月8日 TSUTAYA O-EAST セットリスト

KEYTALK

01. パラレル
02. BEAM
03. 太陽系リフレイン
04. お祭りセンセーション
05. fiction escape
06. MABOROSHI SUMMER
07. MURASAKI
08. zero
09. 夕映えの街、今

TOTALFAT

01. 夏のトカゲ
02. Highway Mark4
03. Summer Frequence
04. Room45
05. World of Glory
06. PARTY PARTY
07. Place to Try

9mm Parabellum Bullet

01. Cold Edge
02. Invitation
03. Discommunication
04. 生命のワルツ
05. Motorbreath
06. 黒い森の旅人
07. Scenes
08. Supernova
09. 新しい光
10. ハートに火をつけて
11. Vampiregirl
12. The Revolutionary

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読者の反応

🦀🚢 @az_ldm

TOTALFATのBatteryを受けての9mmのMotorbreathは激アツだった。/ナタリー - 9mm×TOTALFAT×KEYTALKカオスな三つ巴 http://t.co/c9hQz1Q5zC

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