さだまさし、渋谷で箭内道彦に小判を手渡し

明日9月10日にニューアルバム「第二楽章」を発表するさだまさしが、CD店着日となった本日9月9日に東京・タワーレコード渋谷店B1 CUTUP STUDIOにてインストアイベントを実施。アルバム収録曲「君は歌うことが出来る」のビデオクリップを手がけたクリエイティブディレクター箭内道彦を相手に、軽妙洒脱なトークを繰り広げた。

さだがインストアイベントを行うのは2009年以来およそ5年ぶり。タワーレコード渋谷店には倍率200倍の抽選を勝ち抜いた幸運なファンが詰めかけた。またイベントの模様はヤフーライブトークで生配信され、全国のファンがインターネットを通じて貴重なトークを堪能した。

イベントはまず、さだと司会の荘口彰久によるトークからスタート。アルバム「第二楽章」は「誰もが知る“さだまさし”だけでなく、新たな“さだまさし”を表現したい」という思いからロックテイストあふれる作品に仕上がっているが、さだは「還暦、デビュー40周年、4000回コンサートといろんなことをやってきたけど、これまで音楽的に自分のやりたいことがどこまでできたかと。本来登らなきゃいけない階段を登ってないことに気が付いた」と感じ、ここから“第二楽章”を始めるべく意欲的にアルバム制作に取り組んだことを明かした。アルバムジャケットには箭内の発案により、さだではなくメガネをかけた青年の写真が使われているが、さだはこれを「初心に帰れっていう彼（箭内）のエール」と受け取ったという。

高見沢俊彦（THE ALFEE）が作曲を手がけたアルバム収録曲「君は歌うことが出来る」に話がおよぶと、さだは大の松坂慶子ファンである高見沢を松坂との会食に誘ったという裏話を告白。いつものさだとは違う曲調に「やりすぎですか？」と心配する高見沢に、さだが「音楽にやりすぎはない」とゴーサインを出したというエピソードには客席から拍手も起こった。

イベント中盤、司会の荘口は延々続くさだのマシンガントークの隙間をぬって箭内を呼び込む。するとさだは足下の荷物をテーブルに上げ、おもむろに中から包みを取り出した。包みを開くとそこには3つに束ねられた小判の山が。さだは箭内に仕事を依頼する際、持参した小判と同じ75両を実際に“半金”として手渡していたという。これは新幹線の通販で買える本物の小判で、時代劇で使われている小判と同じもの。箭内はさだの粋な遊びに惚れ込み、オファーを快諾したと明かした。

また今回のイベントでは、一部のみが公開されていた「君は歌うことが出来る」のビデオクリップが、初めてフルサイズで公開された。このPVには「歌うことを生業として活動するアーティストが、さだまさしのもとに集まる」という箭内のイメージから、ジャンルやレコ―ド会社の垣根を超えた総勢133組のアーティスト写真が使われている。そこに登場するのは、THE ALFEEや松崎しげるといったベテランから、地方で活躍するインディーズバンドまでさまざま。箭内は「有名な人だけにはしたくなかった」と言い、さだも「それがいいよね」とうなずいた。「さださんは記号になっているんです。日本のほとんどの人が知ってるひらがな5文字でしょ？ でも今のさだまさしは聴いてみないとわからない。インターネットで観たり聴いたりした気になってるのはもったいない」とおだやかな口調で力説した。

イベント終了間際になると、さだは持参した荷物の中からもう1つ紫色の包みを取り出し、悪代官のような口調で「また1つお願いしたいことがございやしてね」と箭内に50両が入った包みを差し出した。すでに舞台裏で新たな仕事の依頼をしていることをさだが明かすと、箭内はこの包みを無言で受け取る。2人が次はどんな刺激的な“悪事”を企てているのか、ファンは楽しみにしておこう。

なお今週末9月13日からは「さだまさし コンサートツアー 2014～2015 第二楽章」がスタートする。

さだまさし「君は歌うことが出来る」ビデオクリップ参加アーティスト

二階堂和美 / LITTLE CEDAR / ナオト・インティライミ / 音速ライン / numa / 藤原さくら / かりゆし58 / Miku / 神聖かまってちゃん / 福島真砂 / SCOOBIE DO / SILVER TREE / 山崎まさよし / 畠山美由紀 / フラワーカンパニーズ / 森山直太朗 / ISOPP / SEAMO / 由紀さおり / green note coaster / 黒猫チェルシー / 坂本美雨 / GREED / 谷村新司 / The Sheep / TOSHI-LOW（BRAHMAN）/ 己龍 / グローバー / 日食なつこ / 三代目 J Soul Brothers / miwa / 因幡晃 / 松千 / ave / Civilian Skunk / TATE & SOYA / 大森靖子 / ジェイク・シマブクロ / モナコ90000 / JOHNSONS MOTORCAR / DIAMANTES / 椎名林檎 / 泉谷しげる / 横道坊主 / 柴田淳 / THE MICETEETH / MONGOL800 / サンサナー / canae / 森山良子 / the pillows / あんべ光俊 / 秦基博 / 清春 / Manami / フリーウェイハイハイ / 槇原敬之 / 片平里菜 / ストレイテナー / マスダトモヒロ / ガガガSP / サンディトリップ / 渡辺俊美 / BEGIN / しゃかり / 9mm Parabellum Bullet / 九州男 / 鈴木雅之 / EGO-WRAPPIN' / ももいろクローバーZ / 高橋優 / NIGHTMARE / BRAIN MARKS THE SPOT / 宮田和弥 / Glean Piece / ケイコ・リー / 大橋トリオ / the mush bob men's / Rake / S.H.E / 富澤タク / 新良幸人 with サンデー / 河村隆一 / SLOWLY BUT SURELY / 曽我部恵一 / Slow Peak Life / PENICILLIN / stormy monday / 戸渡陽太 / HUSKING BEE / ハナレグミ / 岩崎宏美 / 怒髪天 / アンテナ / 松崎しげる / ラフレルノート / 平原綾香 / 南こうせつ / RHYMESTER / アンジェラ・アキ / 中村マサトシ（THE YOUTH）/ 植村花菜 / スチャダラパー / 東行 / よはな徹 / ACIDMAN / 石崎ひゅーい / SIAM SHADE / 古賀涼 / 憂歌兄弟 / KREVA / 柏原芳恵 / 中村雅俊 / ひとりぼっち秀吉BAND / 草野仁 / THE ALFEE / 藤田恵美 / ゆず / レキシ / 雨ニモ負ケズ / RIP SLYME / 若旦那 / GAMISM / THE イナズマ戦隊 / スネオヘアー / 沢田知可子 / OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND / 寺岡呼人 / 奇妙礼太郎 / TILITILI / ET-KING / 林孝行 / KEMURI

※動画は現在非公開です。