9月7、8日の2日間にわたり、
前日の「KREVA~完全1人武道館~」と相反するように、2日目のこの日はKREVAに縁の深いゲストを迎えて「908 FESTIVAL」を実施。KREVA、
まずはKREVAが“クレフェス“の開会を飾るパフォーマンスを展開。柿崎洋一郎(Key)、近田潔人(G)、岡雄三(B)、白根佳尚(Dr)、熊井吾郎(MPC, DJ)からなるハウスバンドを従えて「トランキライザー」を送り、さっそく三浦大知を呼び込んで「全速力」の生コラボで沸かせる。
冒頭からオーディエンスのボルテージがうなぎ登りになる中、大知のアクトがスタート。彼は「今日の『908 FES』、相当スペシャルの連続ですよ皆さん! 楽しんでいきましょう!」と呼びかけてダンサブルな「Right Now」「Blow You Away!」を披露した。さらに一旦静まった場内にアカペラを響かせてから「Anchor」を熱唱。目でも耳でも楽しめるエンタテインメント性あふれるステージで、イベントの勢いに拍車をかけた。続くAKLOは「CHASER」「RED PILL」「NEW DAYS MOVE」と代表曲をつなぎながらスキルフルなラップを繰り出し、KREVAとのコラボ曲「Catch Me If You Can」を本人との共演で魅せた。
AKLOとのコラボを終えたKREVAは、ステージに残り「くればいいのに」を歌い出す。歌のパートは誰か?という場内の期待感が募る中、鈴木雅之が姿を現すと大歓声がこだました。鈴木は「皆さんこんばんは! 私がそう、ラブソングの王様、鈴木雅之です!」と自己紹介して不朽の名曲「夢で逢えたら」をムーディに歌唱。このあと「ラブソングの王様とヒップホップの大魔王のコラボ」と前置きし、KREVAとのコラボ曲「僕らの奇跡」を始めると、ハクション大魔王風のアラビアンな衣装に着替えたKREVAが加わった。
KREVAの「事前に名前がアナウンスされてないアーティストが出てきたっていいだろ?」という言葉から始まったのは、
キックとRHYMESTERの共演に歓喜する武道館。彼らのコラボはこれだけにとどまらず、KREVAは「なんか……俺たちが休んでる間に俺たちの歌やったりしてないすか!? それをまさか合体的な……!?」とけしかけ、RHYMESTERが2010年頃からライブでカバーしているキックの名曲「マルシェ」を6人でパフォーマンスした。場内は「上がってる!」の大コールが巻き起こり、その盛り上がりはのちに残ったRHYMESTERが「俺らのライブとか別にいらなくない!?」と自虐的に話すほどだった。
しかし「いつもの俺らのペースでやらしてもらいます」というRHYMESTERは、バンドを使わずDJ JINによるターンテーブル形式で「ONCE AGAIN」「The Choice Is Yours」をドロップ。宇多丸は「今日クレちゃんに1つ貸しができたということで、その貸しをいつか返してもらうかもしれない」とほのめかしてステージを去った。次に現れたのは久保田利伸。KREVAと「M☆A☆G☆I☆C」を歌い、ファンキーかつソウルフルな歌声でオーディエンスを魅了する。「LA・LA・LA LOVE SONG」は観客へのサプライズとして三浦大知とのデュエットで送り、世代を超えたR&Bシンガーのアドリブ合戦に場内が大きく沸いていた。
トリを務めるKREVAのアクトでは、「俺の相棒」と呼ぶ大知をもう一度ステージに戻して「蜃気楼」、先ほど出番を終えたRHYMESTERのMummy-Dと「中盤戦」を投下。「Na Na Na」で圧巻のコール&レスポンスを起こしたあと、KREVAは「我ながらすげえ『908 FES』だったなと。今日は断言できます。最高です」とイベント全体を振り返った。また、デビュー10周年を迎えたことについても「『10年、長かったですか? 短かかったですか?』っていう質問の答えを考えてるうちに、始まりっていうのを意識するようになりました」と語った上で、ソロとして最初のシングル「希望の炎」を歌う。
本編最後に選ばれたのは、2004年9月8日に発売されたメジャーデビューシングル「音色」。KREVAは「この曲を発表してから1年も欠かさずに歌い続けてきた。その毎回毎回がスペシャルだった。今日はどんな音色になるんだろうね!」と話して、思い出の詰まった「音色」をじっくりと届けた。
アンコールでは、KREVAが単純にこのバンド編成でやりたかった曲として「パーティはIZUKO?」を披露。フィナーレで出演アーティストが再登場し、横1列に並んで礼をした。また、彼らの退場後のスクリーンでは、KREVAが2015年にシングルとアルバムをリリースし「47都道府県+αツアー」を行うことが発表された。武道館で2日間にわたって行われた「908 FESTIVAL 2014」は、こうしてファンにうれしい朗報で幕を閉じた。
※記事初出時、一部アーティスト名の表記に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
KREVA「10th Anniversary Year『908 FESTIVAL 2014』9.08 クレバの日」
2014年9月8日 日本武道館 セットリスト
KREVA
01. 908 FES 新超INTRO
02. トランキライザー
03. 全速力 feat.
三浦大知
04. Right Now
05. Blow You Away!
06. Anchor
AKLO
07. CHASER~RED PILL~NEW DAYS MOVE
08. Catch Me If You Can feat.
鈴木雅之
09. くればいいのに feat.
10. 夢で逢えたら
11. 僕らの奇跡 feat. KREVA
UL
12. La La Like a Love Song
KICK THE CAN CREW
13. イツナロウバ
14. 神輿ロッカーズ feat.
15. マルシェ with RHYMESTER
RHYMESTER
16. ONCE AGAIN
17. The Choice Is Yours
久保田利伸
18. M☆A☆G☆I☆C /
19. LA・LA・LA LOVE SONG with 三浦大知
KREVA
20. 超INTRO
21. イッサイガッサイ
22. 蜃気楼 feat. 三浦大知
23. 中盤戦 feat. Mummy-D
24. Na Na Na
25. 希望の炎
26. 音色
<アンコール>
27. パーティはIZUKO?
リンク
- KREVA
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
ラッキーゲームス @RucKyGAMES
うわぁぁ見たかった。 : キック×ライムス、利伸×大知も実現“908 FES” - 音楽ナタリー http://t.co/kCZQ9S39z7