これは東名阪ツアー「ユレルミューティレーション」の最終公演。ライブでは6月にリリースされた最新ミニアルバム「XENOtransplantations」の収録曲を中心に全20曲が披露された。Ami(G, Vo)、Yuta Sakae(B)、Bauchi(Dr)の3人はステージに姿を現すと、各々楽器を手に向き合い、轟音を鳴らし始める。そしてAmiが「ありがとうございます」と叫び、3人は最新ミニアルバム「XENOtransplantations」の1曲目「クレイジーサマーソルト」へとなだれ込む。続けて「思春期の材料」「そうそう これは想像です」と序盤からアフレッシブなナンバーを次々と投下。Amiが「構えんと好きなように踊りましょうよ。今日は俺らだけの日です」と挨拶すると「夜のキャベツ畑」でさらにバンドの演奏は力強さを増した。
MCでAmiは3人が、活動拠点であった大阪から東京へ2日前に転居してきたことを報告。冗談を交えながら「引っ越しという決心をしたということを来た人たちにちゃんとわかってもらいたくて今日やってます」「“ゆれる from 大阪”から“ゆれる from JAPAN”になって近いうちにヨーロッパツアーに行くんで」と決意を語った。
その後もバンドは言葉少なめに次々と楽曲を投下。シャウトしたかと思えば、息を多く含んだ柔らかなボーカルを聴かせたりと表情を次々と変えるAmiのボーカルに合わせ、バンドの演奏も感情的に変化。AmiとYutaはステージ上を激しく動き回り、Bauchiは強弱を付けた精緻なプレイで観客を魅了していく。
終盤Amiは「好きなものがあってそれに打ち込んでるとき、本当は誰にどうやって見られてるとか気にしちゃいけないはずなのに気にしやすい時代で。そういうときYutaとBauchiは『お前はそれでいいじゃん』って背中を押してくれるんですよ」と胸の内を明かし始める。さらに「やりたいことを叶えるためには、最初に思ったことを信じれば大丈夫だと思います」とゆっくりと語り、「大切なことを箇条書きにした曲を作りました」と言うと「ヒューズヒュー」をプレイ。3人は向き合い息を合った演奏を聴かせ、演奏後にはAmiがピースサインを見せた。
Amiが10代のときに作ったというメランコリックなミディアムナンバー「おはよう」を挟み、バンドの演奏はさらにアグレッシブになっていく。本編ラストナンバーとなった「0.03」ではYutaがBauchiの肩とバスドラの上に立ち速弾きを披露。Amiは盛り上がるフロアを見渡しうれしそうに笑顔を見せ、Bauchiはすがすがしい表情で手数の多いドラミングを快演した。
アンコールで再び登場したAmiはこれからの東京での生活について楽しそうに話す。そしておもむろに「僕は記憶に残ることをしたいです」と始め、「何十年先も聴けるような、何十年後の人の心もわしづかみできるような曲を歌っていきたい」と真摯に語った。そしてバンドは「シーセイド」で爽やかにワンマンライブを締めくくった。
ゆれる「ユレルミューティレーション」
2014年9月7日 下北沢SHELTER セットリスト
01. クレイジーサマーソルト
02. 思春期の材料
03. そうそう これは想像です
04. 夜のキャベツ畑
05. あらゆる憎悪
06. 魚に羊、化ける草
07. カエルの感触
08. 膝を抱えて
09. 赤い破壊
10. SHINONATSU
11. ABZRDRND
12. ヒューズヒュー
13. ヒビ
14. ドーズ
15. 鵺になく
16. フェイクファー
17. おはよう
18. BPM
19. 0.03
<アンコール>
20. シーセイド
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