acid androidが企画するオールナイトイベント「acid android in an alcove vol.7」が、8月21日に神奈川・CLUB CITTA'にて行われた。
ライブアクトとDJが交互に登場し、6時間にわたってパフォーマンスを行った今回の「alcove」。ライブアクトにはacid androidのほか、
セーラーかんな子が、ビートの利いたテクノで観客を出迎える中でイベントは開幕。ほどよくフロアが温まった頃、ライブアクトのトップバッターを務めるacid androidが登場した。この日の編成は、山口大吾(Dr / People In the Box)と小林祐介(G / THE NOVEMBERS)に迎えた3人体制。待ち焦がれた観客の怒号のような歓声と響く中、3人はまず「double dare」を披露した。毎回ライブごとにトラックやアレンジを変えるacid androidだが、「double dare」は重低音を利かせた大胆なアレンジに。バンド感を打ち出したサウンドで曲の新たな一面を提示する。その後、yukihiroはメロディアスな「swallowtail」を歌い上げたり、観客とコミュニケーションを取るようにステージ前方に移動して「violator」を披露していく。なお既存曲に織り交ぜて披露された日本語詞による新曲は、Depeche ModeやHurtsといったイギリスのバンドを想起させるシーケンスを多用したナンバーで、acid androidの新境地を示していた。
セーラーかんな子のDJを挟んだあとは、minus(-)のライブへ。藤井麻輝と
続いて、砂原良徳はハウスミュージックや四つ打ちのダンストラックを中心としたセットで45分にわたってパフォーマンス。この日に登場したDJの中ではもっとも長い時間のプレイだったが、砂原の繰り出すトラックにあわせてオーディエンスは自然と体を動かし、全身でそのパフォーマンスを味わっていた。ライブアクト3番手のWATER FAIは、ノイジーなサウンドの中に、どこかポップでチャーミングなテイストを盛り込んだナンバーを披露し、イベントの後半戦へとつなげた。
そしてagraphは新曲からライブを開始。鮮やかな手つきで機材を操りつつ、ドラマチックなサウンドを紡いでいく。オーディエンスは彼が次から次へと描き出していく音に聴き入り、最後はチルアウトを誘う「lib」でyukihiroにバトンを渡した。この夜3度目の登場となったyukihiroは、Bauhausなど洋楽アーティストのロックチューンを中心に40分のプレイを披露。最後はL'Arc-en-Ciel「metropolis」のリミックスを流し、ライブアクトのトリを務めるTHE NOVEMBERSを紹介した。
静まり返ったフロアに姿を見せたTHE NOVEMBERSの4人は「Flower of life」で幻想的なアンサンブルを紡ぎ、深く穏やかな世界へと誘っていく。しかし小林が「こんばんはTHE NOVEMBERSです。楽しんで帰ってください」と挨拶したあとのブロックでは、「鉄の夢」「dogma」など激しいナンバーが次から次へと繰り出される。吉木諒祐(Dr)がたたき出すタイトなビートの上に、歪んだギターノイズや重厚なベースが絡み、小林の憂いを帯びた歌声がフロアを満たしていく。オーディエンスの眠気を醒ますような壮絶なパフォーマンスが、「acid android in an alcove vol.7」のクライマックスを彩った。
リンク
- tracks on drugs records | acid android
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山口大吾 @godaigochan
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