さくら学院、ニュートリノ研究者から物理学ぶ

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さくら学院が昨日8月24日に神奈川・はまぎんホールヴィアマーレにて公開授業イベント「すごい物理学の授業」を実施した。

さくら学院「すごい物理学の授業」1部の様子。

さくら学院「すごい物理学の授業」1部の様子。

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さくら学院の公開授業は、毎回さまざまな分野の有識者を招き、生徒たちが講義を受ける恒例行事。今回は高エネルギー加速器研究機構・素粒子原子核研究所ニュートリノグループに所属する理学博士の多田将氏を講師に迎え、物理学の授業が行われた。

この日の公開授業は2部制で行われ、1部に菊地最愛、田口華、白井沙樹、山出愛子、倉島颯良、2部には水野由結、野津友那乃、大賀咲希、磯野莉音、岡田愛が出席。1部では、冒頭の自己紹介で山出が「今日は公開授業が終わるまでに物理学者になれるようにがんばります!」と意気込む。生徒会長として初の公開授業に臨んだ菊地は「今回初めて颯良が公開授業に参加するので、颯良の皮をむいてあげられたらいいなと思います」と5月に転入してきた倉島をサポートすることを宣言。そこで倉島が「緊張してます」と素直に心境を話すと、“気合委員長”の田口は倉島の背中に張り手を入れて気合いを注入した。

高エネルギー加速器研究機構・素粒子原子核研究所ニュートリノグループに所属する多田将理学博士。

高エネルギー加速器研究機構・素粒子原子核研究所ニュートリノグループに所属する多田将理学博士。[拡大]

ラーメンをすする菊地最愛。

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その後ステージには金髪にエナメルパンツという出で立ちで多田氏が登場。多田氏を観た田口は「プロレスラーみたい」、菊地は「メタルっぽい」と第一印象を口にした。1部で多田氏は、スライドを用いて「断熱膨張」をテーマに講義を展開し、気体が膨張する際に温度が下がることについて、コールドスプレーやエアコンの仕組みや、熱いラーメンを冷ます際の行動を例に解説。途中で菊地が「寒い所にいると鳥肌が立つのはどうして?」と脱線気味の質問を投げかけるも、多田氏は「鳥肌は毛を立てて熱を逃さないために出る現象で、人間が獣だったころの名残ですね」と、優しく丁寧に答えていた。さらに熱いラーメンを冷ます際、口をすぼめると体温よりも冷えた息を吹くことができる原理は、口の中で圧縮された空気が口から出る瞬間に圧力が下がることで起こる現象であることを温かいラーメンを使って検証。これについて多田氏は、エアコンと同じで断熱膨張は「(`・ε・´)フーフー (;´Д`)ハァハァ」で説明ができるとスライドを使って説明した。講義終了後、山出は「物理学者にはなれなかったけど、ラーメンはフーフーしたら冷えるよって仕組みがわかりました」と振り返った。

なお1部の終わりには、さくら学院が10月22日にDVDシングル(タイトル未定)をリリースすることが発表された。今作は楽曲提供およびプロデュースをTommy february6 & Shunsaku Okudaが手がけた新作。TYPE AとBの2種類が用意され、TYPE Aにはビデオクリップとダンスビデオが、TYPE Bにはビデオクリップとメイキング映像が収められる。父兄は新作を楽しみにしておこう。

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2部もメンバーの自己紹介からスタート。水野は「5人ともすごく緊張しているんですけど、優しく見守ってくれたらうれしいです、がんばります!」と挨拶し、大賀は「今日も希望の花を父兄さんの心の中にいっぱいいっぱい……咲かせちゃうぞ」とクールに決めて会場を沸かせた。

さくら学院「すごい物理学の授業」2部の様子。

さくら学院「すごい物理学の授業」2部の様子。[拡大]

1部に続いて講師として登壇した多田氏は「つくばにある研究所で働いています。『T2K実験』という長基線ニュートリノ振動実験というものをやっています。茨城県の東海村にあるJ-PARKという実験施設で人工的にニュートリノという素粒子を作ってそれを約300km離れた岐阜県の神岡町にあるスーパーカミオカンデという被験室に向かって打ち込んで、ニュートリノの性質を調べる実験をしています」と自己紹介をすると、大賀は「ああ、そういうことですね!」と軽快に返事をして父兄の笑いを誘った。岡田が「ニュートリノって新しい“トリノ”ですよね?」と質問して、多田氏から「実は、“ニュート”と“リノ”で区切るんです。ニュートはニュートラルからきています」などと父兄もなかなか知り得ない情報を引き出すなど、メンバーそれぞれ自由な質問を投げかけた。

多田氏は「波」について講義を実施。空間を伝わる波の持つ周期的な流さである波長について、音の場合はピアノやギターの構造を例に波長が長いほど低い音になることを説明した。その後、海や池の波は水、音が空気、光が電磁場の波であることに加え、青空の理由や夕焼けが赤い理由などを具体的に解説してメンバーを驚嘆させた。さらに多田氏は救急車のサイレンの音が近づくときは高く聞こえて、離れると低く聞こえていくというドップラー効果をなわとびを使って説明するなど、波にまつわるさまざまな事柄を紹介した。多田氏は最後に、「僕らの世代が思いもよらなかったようなものを皆さんの世代が開発してくれたらうれしいなと思います」と締めくくった。すっかり多田氏の講義に聞き入っていた5人。野津は「ギターとかピアノの音程が変わる仕組みとか、身近なことが知れてよかったと思いました」と感想を述べた。

なお次回の公開授業は9月6、7日に同会場にて実施される。6日は「動物の授業」、7日は「さくら学院も、伝え方が9割」というテーマの授業が行われる。

※記事初出時より、2部の写真を9枚追加いたしました。

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読者の反応

みねわきファクトリー(拳) @mine_ik

久しぶりの公開授業楽しかった。新入生の岡田愛ちゃん、どんどん話に入っていく感じ良かったです。さくら学院、ニュートリノ研究者から物理学ぶ - 音楽ナタリー http://t.co/vuWEPxlp42

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