“家族会議”でUKPアーティストが豪華競演
2014年8月22日 16:18
6 音楽ナタリー編集部
昨日8月21日に東京・新木場STUDIO COASTにてUKプロジェクト主催のライブイベント「UKFC on the Road 2014」の新木場公演の2日目が行われた。
1日目の公演と同様にUKプロジェクトの遠藤幸一社長が舞台に現れると、RIGHTTZA TENTで呂布とともにDJを行う下北沢のゆるキャラ・しもっきーを紹介。遠藤社長としもっきーが舞台袖へと捌け、ステージ前方に観客が押し寄せるとトップバッターの[Alexandros]が登場した。彼らは「Kill Me If You Can」や「Rocknrolla!」「Droshky!」といった骨太なロックチューンでド派手にオープニングを飾る。オーディエンスに全力で楽しむ様子を見せつけられた川上洋平(Vo, G)は「トップバッターだけど1時間くらいやりたいね。あー、楽しい!」と思わずシャウト。「starrrrrrr」や「Kick&Spin」などライブで人気の高いナンバーを届け[Alexandros]はステージを去った。
ニューロティカはスイカのかぶりものをしたATSUSHI(Vo)がステージを飛び跳ねながら歌いまわる「夏・スイカ・27才」でライブの口火を切る。その後あっちゃんはおなじみのピエロ姿となり、バンドは「チョイスで会おうぜ」「ア・イ・キ・タ」などパンキッシュなナンバーを連投しエネルギッシュなライブで会場を沸かせた。POLYSICSは「行くぜ、新木場! 歌って踊ってよろしくなー!」というハヤシ(G, Vo, Syn, Programming)の掛け声を合図に「ACTION!!!」「Rocket」などの楽曲を矢継ぎ早にドロップ。MCでは年内に新作リリースを予定していることが報告され、ファンが歓喜の声をあげる場面も。さらにPOLYSICSは「UKFC」ならではのサプライズを用意。ハヤシに呼び込まれてPOLYSICSと揃いのつなぎを着た[Alexandros]の白井眞輝(G)が登場すると、白井を含めた4名で「シーラカンス イズ アンドロイド」をアグレッシブにプレイしてオーディエンスを熱狂させた。
昨日出演したpirukuruと同様にUKプロジェクトのオーディション「Evolution! Generation! Situation!」で特別賞を受賞したCettiaは、この日唯一のソロアーティスト。大阪を拠点に活動する17歳のKarin(Vo, G)はイノセンスな歌声と心地良いアコースティックギターの音色で観客を魅了した。昨年FUTURE STAGEに登場、今年はFRONTIER STAGEに出演することとなったきのこ帝国は9月に発売が決定している新曲「東京」でライブをスタートさせる。佐藤(G, Vo)が“夏の曲”と紹介した浮遊感のある楽曲「パラノイドパレード」で場内を包み込んだかと思えば、「足首」や「国道スロープ」といったハードな演奏が特徴のナンバーを放つなど、彼女たちの魅力を凝縮したセットリストを展開した。
今年UKプロジェクトに仲間入りしたばかりのウソツキは、デビュー盤「金星人に恋をした。」の収録曲や開催地である新木場にまつわる新曲「新木場発、銀河鉄道」など表情豊かなナンバーでオーディエンスを惹きつける。続くthe telephonesは「electric girl」「HABANERO」などダンサブルなチューンで会場全体を揺らしていく。観客に休む暇を与えないthe telephonesは「Keep Your DISCO!!!」でラストスパートをかけ、「UKFC」に関わるすべての人に「Love & DISCO」を送った。
MAGUMI(Vo, Tp)率いるMAGUMI AND THE BREATHLESSは「Beautiful World」や「Parting Dance」などのグルーヴィなナンバーでオーディエンスを酔わせていく。その後バンドはMAGUMIによるボイスパーカッションも飛び出したラテン風のリズムが特徴の「Demonstration」で和気あいあいとしたムードを作り上げ、「Electric Discharge」でクールにステージを締めくくった。この2日間のうち一番の大所帯である勝手にしやがれはインストナンバー「黒い瞳」や9月発売のニューアルバム「パンドーラー」収録の新曲「ネヴァー・トゥー・レイト」など全6曲を披露。芳醇なホーンサウンドをたっぷりと届け、FUTURE STAGEのラストを彩った。
BIGMAMAは東出真緒(Violin)によるバイオリンの荘厳なイントロから「喜びの歌」をモチーフにした「No.9」で演奏を開始する。フロアに向けて金井政人(Vo, G)が「ここからが『UKFC on the Road』のクライマックスだぜ!」と言い放ち、「荒狂曲“シンセカイ”」が届けられるとさらにオーディエンスは熱狂。ラストに披露された「until the blouse is buttoned up」では客席に色とりどりのタオルが掲げられ、会場がハッピーなムードに包まれたところでBIGMAMAのステージは終了した。
2日間にわたってUKプロジェクトにゆかりのあるアーティストたちが名演を繰り広げた「UKFC on the Road 2014」新木場公演もいよいよフィナーレへ。大トリを務めるTOTALFATは「Invention ~Good morning,my treasures~」や「Summer Frequence」など爽快なロックチューンを畳み掛けていく。観客はその後投下された「夏のトカゲ」では場内の至るところでタオルを旋回、「Highway Mark4」ではサークルモッシュを大発生させるなどパワフルなバンドアンサンブルに全力で応えていく。終盤のMCでShun(Vo, B)は「『UKFC』のFCはファミリーカンファレンスです。家族会議。俺たちは家族なんです」と語りだす。そしてオーディエンスも含め家族であると話すと「愛すべき“家族”へ送ります」と告げて「Overdrive」を渾身のプレイで届けた。
アンコールではゲストとして招かれたthe telephonesの長島涼平(B, Cho)がTOTALFATとともに演奏を始めようとするも、予定していたものとは異なる楽曲が始まり唖然とした表情を浮かべる場面も。長島への盛大なドッキリを経て、TOTALFATは「PARTY PARTY」でライブを再開。同曲ではほかのテレフォンズメンバーやその他出演者たち、さらには遠藤社長までもがステージやフロアに現れ、会場一体がカオスな状態となりこの日一番の盛り上がりを見せた。そしてTOTALFATは最後に「Place to Try」を観客とともに合唱し、全国4カ所5公演が行われた「UKFC on the Road 2014」は大団円を迎えた。
なお10月にはスペースシャワーTVにて「UKFC on the Road 2014」の特番の放送が予定されているので、こちらもお楽しみに。
MAGUMI @magumi1963
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