ピエール中野、岩崎太整を迎えソロ作全曲紹介

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昨日8月11日、ピエール中野(凛として時雨)がソロミニアルバム「Chaotic Vibes Orchestra」の予約購入者を対象としたイベント「『Chaotic Vibes Orchestra』リリース直前前夜祭!! ~爆音上映会+スペシャルトーク~」を東京・タワーレコード渋谷店B1 CUTUP STUDIOにて行った。

左からピエール中野、岩崎太整。

左からピエール中野、岩崎太整。

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Chaotic Vibes Orchestra(初回限定盤)

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Chaotic Vibes Orchestra(通常盤)

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このイベントにはピエール中野と、今作でアルバムのトータルプロデュースを務めた岩崎太整が参加。冒頭、「なんでドラマーなのにソロアルバムを作ろうと思ったの?」という岩崎からの質問に対して、ピエールは「メンバーそれぞれTKはTK from 凛として時雨をやってるし、345はgeek sleep sheepとかやってるでしょ。僕は暇だったんですよ」と本音を明かした。また今作を手がける以前、岩崎はドラマーのソロ作品では本人が客演になってしまうケースが多く「ドラマー本人のアルバムとして成立しているのか」と疑問を持っていたという。そのため、ピエールとの打ち合わせの初期段階で「ドラマーだけのアルバムではなく、ピエール中野という人間がわかる作品にしたい」という旨を伝えたことも明かした。

ミニアルバムのオープニングナンバーである「Animus」についてピエールは「“ドラマーに特化したアルバム”の制作を考えたときに、ライブでは100台でパフォーマンスなんて人たちもいた。レコーディングでは海外のサントラで10数名が叩いていたので、それを超える20台のドラムに、管弦楽とボーカルを乗せて楽曲を作るっていうのは過去に誰もやったことがないと思って、企画を進めていきました」と振り返った。

続いて行われたのは、初回限定盤に付属するDVDに収められる「Animus」のドラムレコーディングドキュメンタリーの上映会。ピエールと岩崎は映像を見つつ、その場で当日の様子を解説した。この中でピエールは「ドラムオーケストラに参加している山村牧人さんっていうドラマーは僕の師匠。この人が使ってたソナーのドラムセットは僕が凛として時雨『#4』『Feeling your UFO』のレコーディングのときに貸してもらったもので、どうしてもその音を入れておきたかったんです」というエピソードを口にした。その後、岩崎は「Animus」にゲストボーカルとして参加しているアーティストORIGAとのやりとりに関して、ピエールと共有していた楽曲のイメージを英文や写真で伝えるべく準備していたが、Skypeでチャットをしたところ、日本語が流暢で円滑に制作が進んだという裏話も披露した。

このあと、KYONOをゲストボーカルに迎えたナンバー「SORA feat. カオティック・スピードキング & KYONO」のPVが上映された。この楽曲が、TK(凛として時雨)によるミックスであることについて岩崎は「TKさんは天才ですね。エンジニアもミックスをやるけど、ミュージシャンがやるミックスはその中で矜持みたいなものがあるから偏りがちなんです。でもTKさんはすばらしいミキサーだった」と太鼓判を押した。さらにKYONOについても「ボーカルディレクションがとてもうまく、ボーカルアレンジでもいろいろ意見を頂いた結果、作曲にも参加する形になりました」と語った。

Perfume「チョコレイト・ディスコ」のカバーでボーカリストに大森靖子を選んだ理由についてピエールは「この曲を歌うことについて許される人があまりにも限られていると思っていたので、滝くん(滝善充 / G / 9mm Parabellum Bullet)のギターメインのインストにするかって話にまでなった。だけど大森さんの歌だったらいけるだろうなって思って、デモを作ってくれた滝くんと相談した上で連絡しました」と説明。岩崎は大森について「彼女は自分で描いたおっかない絵と一緒にコードとか音名をメモっててね、歌い方の指示とかもとても細かく決めててすごかった」と語った。そして「ドラム実験」がテーマとなっている4曲目「double pendulum」について、ピエールは「エレクトロニカ、電子音楽に興味のない人にも知ってもらう機会になったらうれしい。agraphのほかの作品にも興味が出てくるはずです」とコメント。そしてソロミニアルバムのラストを飾る玉筋クールJ太郎「T.A.M.A NETWORK」はオリジナルの歌詞だとレコード会社はおろか、所属事務所からもNGが出るほどの過激な下ネタが満載だったため、書き換えた歌詞と、岩崎によるトラックが使用されたという。会場に完成音源が流されると、客席からは笑い声が広がった。

イベントの最後にはファンからの質問コーナーと、ピエール中野モデルのスティックが当たるじゃんけん大会が行われ、お開きの時間となった。なおミニアルバム「Chaotic Vibes Orchestra」は明日8月13日にリリースされ、10月29日には東京・LIQUIDROOM ebisuで今作のレコ発イベントが開催される。イベントの詳細は追って発表されるので続報にも注目しておこう。

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亀田誠治 Seiji Kameda @seiji_kameda

ナイスツーショットだ!👦👨RT @natalie_mu: ピエール中野、岩崎太整を迎えソロ作全曲紹介 http://t.co/y0pu39Y2tb #sigure

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