この日武藤はnishi-ken(Key)と楠瀬タクヤ(Dr)という強力なサポートメンバーを従えたバンドスタイルでライブに臨み、約2時間のステージを展開。nishi-kenがアレンジを施したオリジナルナンバーを会場に集結した大勢の彩未family(ファン)に全力で届けた。
サポートメンバーと彩未familyによるハンドクラップに迎え入れられ、シースルーのノースリーブブラウスにホットピンクのショートボトムを身にまとった武藤が登場するとフロアからは大歓声が沸き上がる。そして「QUATTRO行くよー!」という掛け声から「時間というWonderland」でライブをスタートさせた。間髪入れずに放たれたダンスチューン「交信曲第一番変口長調」ではポニーテールを揺らしながらキレのあるダンスを披露。同曲の特徴でもあるサビのコール&レスポンスも相まって、フロアの空気は急激に熱気を帯びた。
最初のMCではサポートメンバーの2人の人柄と、このライブで使用されている楽器を紹介。ドラム機材は80年代に一世を風靡したSimmonsの電子ドラムを海外から取り寄せ、キーボードはYAMAHAの最新型でライブではまだほとんど使われていないモデルだということを明かす。そして「女神のサジェスチョン」でライブを再開させると、「風のしっぽ」「とうめいしょうじょ」「桜 ロマンス」といったバラードナンバーを立て続けに熱唱し、数々のイベント出演やこの「TRIAL LIVE」を経て円熟した歌声で会場中を満たした。
前半戦を終えた武藤は「今まではたくさん練習してきて完成したものを完璧にステージで披露するっていうのが自分の中であったわけですよ。でもなんか私本当に今うれしくて……自分で殻を破れてる感じがするんです」と現在の心境を吐露。「これが“ライブ”なんだって今すごく実感しています。今までもライブは大好きだったんですけど、今はそれ以上に大好きで、もう押さえきれない! 言葉じゃ説明できないんですけど、本当に幸せなんです。私がいて、皆さんもいて、その瞬間に“楽しい”っていう気持ちが生まれて。それで終わりたくないって思うのかなって」と涙ぐみながら語った。
その後ライブはオーディエンスとのコール&レスポンスや振り付けをレクチャーするコーナー「AYMエクササイズ」へと突入。“タオル曲”としておなじみの「RUN RUN RUN」とアップテンポなナンバー「Seventeen」の2曲を武藤はタオルを振り回しながらパフォーマンスし、フロアを大いに盛り上げた。
本編の終わりに武藤は「本当にありがとうございます。ありがとう以上の言葉ってないんですかね? ……だからこそ私には歌があるんですよね」と笑顔を見せ、「明日の風」を歌唱。観客の大合唱に武藤は瞳をうるませながらも最後まできちんと歌い上げ、ステージをあとにした。
アンコールで武藤がステージに舞い戻ると、まだデモバージョンだという新曲「ドキドキ(仮)」を2回披露。そして「やっぱりやるからにはソロで一番を目指します!」と高らかに宣言したのち、「永遠と瞬間」「彩りの夏」の2曲を届け、アンコールを終えた。さらに今回はダブルアンコールも行われ、武藤は「Seventeen」を振り付きでキュートにパフォーマンス。大盛り上がりの中、キャリア初の渋谷QUATTRO公演に幕を下ろした。
武藤彩未「SUMMER TRIAL LIVE『20262701』」
2014年8月1日 渋谷CLUB QUATTRO セットリスト
01. 時間というWonderland
02. 交信曲第一番変口長調
03. 女神のサジェスチョン
04. 風のしっぽ
05. とうめいしょうじょ
06. 桜 ロマンス
07. RUN RUN RUN
08. Seventeen
08. A.Y.M.
09. 宙
10. 明日の風
<アンコール>
11. ドキドキ(仮)
12. ドキドキ(仮)
13. 永遠と瞬間
14. 彩りの夏
<ダブルアンコール>
15. Seventeen
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武藤彩未、“自分の殻を破った”真夏の単独公演!!最強のバンドセットでのライブでした!! http://t.co/c5zyBlYjoG