3月に発表した最新アルバム「Keeper Of The Flame」を携え、5月8日から全国を回ってきたthe HIATUS。移動以外はライブ三昧の日々を送ってきたというメンバーは、各地でのセッションを通して鍛え上げた強固なアンサンブルでオーディエンスを圧倒した。
この日のライブは、細美武士(Vo, G)が手を高く掲げたことを合図にスタート。伊澤一葉(Key)の弾く旋律を中心にアンビエントなサウンドが紡がれ、そこに重なる細美の歌声が「Roller Coaster Ride Memories」の壮大な音世界を描き出す。1曲目を歌い終えた細美は、ファイティングポーズを軽く決めると「どうもthe HIATUSです」と挨拶して「Thirst」へとつなげた。
細美は「2DAYSあるけど、明日のことは関係ない。俺たちには今日しかない」「コーストまで立ってるっていうのを目標にしてきたんだけど、今もう立ってるから、あとは思いきり楽しむだけ」と口にし、バンドメンバーとともに1曲1曲を力強く丁寧に奏でる。アコースティックギターを軸にした軽やかな音の掛け合いが響いた「Deerhounds」、細美がマイクを両手で包み込み優しく歌い上げた「Something Ever After」、ギャロップのようなドラムが高揚感を煽る「Horse Riding」など、新旧の楽曲が息の合ったセッションで披露されていった。
中盤で細美は「最高!」と感情を吐露すると、ライブの空気を崩さないようひと息つく間もなく次から次へと曲を畳み掛ける。また「Tales Of Sorrow Street」では
その後、観客の熱烈な声に応え、ダブルアンコールも行ったthe HIATUS。アンコールで細美は、何度もフロアに向かってお辞儀をし、感謝の思いを伝える。さらに音楽とともに歩んできた自身の人生を振り返り、「音楽が自分の夢だなんて思わなかったけど、ずっと飽きなかったのが音楽しかなくて。音楽がなかったらここまで生きてこれなかったかもしれない。バンドがあるのがうれしい。ずーっと裸一貫でお前らの前に立つわ。最後の1人がいなくなるまで」と述べると、「ベテルギウスの灯」「Waiting For The Sun」の2曲を熱演した。ダブルアンコールで細美は「もう1曲だけ!」と「Shimmer」を客電を点けたままでパフォーマンス。オーディエンス1人ひとりに語りかけるようにセッションをする5人に観客はシンガロングで応え、メンバーが去ったあともいつまでも拍手を送りその熱演を讃えた。
the HIATUS「Keeper Of The Flame Tour 2014」
2014年7月22日 新木場STUDIO COAST セットリスト
01. Roller Coaster Ride Memories
02. Thirst
03. Deerhounds
04. Storm Racers
05. Something Ever After
06. Horse Riding
07. Superblock
08. Silver Birch
09. The Flare
10. Monkeys
11. Unhurt
12. Tales Of Sorrow Street
13. Sunset Off The Coastline
14. Lone Train Running
15. Burn To Shine
16. Insomnia
17. 紺碧の夜に
<アンコール>
18. ベテルギウスの灯
19. Waiting For The Sun
<ダブルアンコール>
20. Shimmer
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