東名阪3都市を回るリリースツアーの最終公演として行われた今回のパーティには、星野の新作リリースを祝福すべく、
1回目のステージは、アルバム「E・I・E・N VOYAGE」のオープニングナンバー「ムーンライトに誘われて」からスタートした。星野はサリー久保田(サリー・ソウル・シチュー)が手がけた映像をバックに、アルバム初回限定盤のジャケットで着用しているシルバーのコスチュームで登場。満員のフロアを眺めて早くも感極まってしまったが、ライブが進むにつれ、レトロフューチャーサウンドと独特な語り口で徐々に場内を自分色に染め上げていく。「ワンダランド」から「星間連絡船」までの5曲ではダンサーのRINGO☆凛子とMIKUをバックに従え、ペンライトやシャボン玉を使ったパフォーマンスも。最後は電子ピアノによる弾き語りで「一緒に旅する君へ」をじっくりと歌い上げた。
小西康陽による7inchレコードを中心としたDJプレイのあとは、プロデューサーはせはじむとプロインタビュアー吉田豪、司会にニコニコ生放送 「星野みちるの今夜もちるアウト」でもおなじみのチャーミングを交えてのトークショーへ。壇上では「今後の星野みちるをどう売り出していくか」をテーマにした討論が展開された。吉田は開口一番「今日のMCも最高ですよ。何かしゃべるたびに関係者席がどよめいてるんですよ。このデタラメな感じがいいんですよ(笑)。個人的に好きだったのは『最高かー!』っていう呼びかけです。レスポンスしようがない(笑)」と星野のトークを絶賛。プロデューサーはせも「マイナス要素がプラスに変わる珍しい例」と個性を讃えた。また先日大きな波紋を呼んだ「CDジャーナル」掲載のインタビューについても、取材を担当した吉田による裏話がたっぷりと語られ、場内では爆笑とどよめきが頻繁に起こった。
AKB48時代のエピソードや飲酒時の様子など、普段ステージでは見られない素顔はどんどん明かされていくものの、「どう売り出していくか」の結論はなかなか見えてこない。星野は結局「成長しないのが成長みたいな(はせ)」「Ramonesみたいに、ずっと同じことをやり続けるのもいい(吉田)」という意見をそのまま受け「じゃあRamonesみたいにやっていきます」と至極軽いトーンで自身の目標を設定した。
その後、メインフロアの“Perseus Booth”にはクボタタケシが登場。トークショーの異様なムードを一変させるDJプレイを繰り広げる一方、同時進行のラウンジフロア“Polaris Booth”では、西寺郷太がDJとトークで観客を楽しませた。約45分のDJを挟み、メインステージはこの日2回目のライブコーナーへ。
このライブ後半戦では、Wack Wack Rhythm Bandのメンバーを中心とした1日限定のスペシャルバンド「流れ星楽団」をバックに従えた生演奏によるパフォーマンスが実現。サバンナバンド風シティポップ「ピーベリーを見つけたら」やグルーヴィーな16ビートの「この道で」、ラヴァーズロック風の「もう一度デジャブ」、夏にぴったりな“サンバ歌謡”「楽園と季節風」と、計4曲が生バンドによるアレンジで披露された。バンドメンバーが去ったあと、水を飲んで一息入れつつ「私お水嫌いなんですよ、実は。だってつまんないんだもん」と予想外の告白でまたも場内をどよめかせた星野だったが、最後は2ndアルバム収録のバラードナンバー「Wish on a starry night」を熱唱し、観客を魅了した。
アンコールの拍手を受け再度登場した星野は、大きなダルマとともに壇上へ。このダルマは来場者数が300名を突破した際に目を入れる予定で運ばれてきたものだったが、目標は見事達成。星野はマジックでざっくりと黒目を書き入れてファンと一緒に喜びを分かち合うと、改めてバンドメンバーとダンサー、ゲストたちを呼び込み、モータウンビートのポップソング「マジックアワー」でにぎやかに締めくくった。
星野はこのあと、8月2日に東京・タワーレコード新宿店7Fイベントスペースにてアルバム「E・I・E・N VOYAGE」リリース記念イベントを実施。8月10日にはライムベリーの自主企画イベント「TOKYOPLAYGROUND vol.3」、8月16日には
星野みちるの黄昏流星群 Vol.1 ~E・I・E・N VOYAGE Release Party~
2014年7月27日 clubasia セットリスト
1st STAGE
01. ムーンライトに誘われて
02. 私はシェディー
03. もうランデブー
04. ワンダランド
05. 恋のファンフェアー
06. 真空キッス
07. オレンジ色
08. 星間連絡船 ~Night Voyage~
09. 一緒に旅する君へ
2nd STAGE
01. いじわるダーリン
02. 離して、、、
03. 雨の中のドリーマー
04. 彼方へ
05. ピーベリーを見つけたら
06. この道で
07. もう一度デジャブ
08. 楽園と季節風
09. Wish on a starry night
<アンコール>
10. マジックアワー
<流れ星楽団 メンバー>
Alto Sax:小池久美子(Wack Wack Rhythm Band)
Trumpet:Tomoko(Wack Wack Rhythm Band / sloppy joe)
Keyboards:伊藤寛(Wack Wack Rhythm Band)
Guitar:山下洋(Wack Wack Rhythm Band)
Drums:和田卓造(Wack Wack Rhythm Band)
Chorus:レモン(Wack Wack Rhythm Band)
Tenor Sax:後藤正成(WUJA BIN BIN)
Bass:岩渕尚史(sloppy joe)
Percussions:及川浩志(Central / Blue Beat Players)
星野みちる 2ndアルバム「E・I・E・N VOYAGE」発売記念ライブ
2014年8月2日(土)東京都 タワーレコード新宿店7Fイベントスペース
START 15:00
TOKYOPLAYGROUND vol.3
2014年8月10日(日)東京都 Glad
OPEN 11:30 / START 12:00
<出演者>
ライムベリー / ふぇのたす /
料金:前売 3000円 / 当日 3500円(ドリンク代別)
サワソニ Vol.6
2014年8月16日(土)東京都 代官山LOOP
[昼の部]OPEN 12:00 / START 12:30
<出演者>
星野みちる / blue marble / Especia /
[夜の部]OPEN 17:30 / START 18:00
<出演者>
blue marble / ゆるめるモ! / ライムベリー / SAWA / and more
料金:前売 3600円 / 当日 4100円(ドリンク代別)
関連商品
星野みちる「E・I・E・N VOYAGE(初回限定盤)」
[CD+DVD] 2014年7月16日発売 / VIVID SOUND / HIGH CONTRAST / HCCD-9547
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