氷室京介、落雷&骨折に「必ずリベンジ」約束

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氷室京介がソロデビュー25周年記念ツアー「25th Anniversary TOUR GREATEST ANTHOLOGY -NAKED-」の最終公演を昨日7月20日に神奈川・横浜スタジアムで行った。

横浜スタジアムのステージに立つ氷室京介。

横浜スタジアムのステージに立つ氷室京介。

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7月13日に開催された同ツアーの山口・周南市文化会館公演にて、来年企画しているイベントをもってライブ活動を休止することを発表し、ファンを驚かせた氷室京介。横浜スタジアム2DAYSの初日である7月19日には、活動休止の理由を耳の不調によるものだと明かしていた。そんな中で行われたツアーファイナルは、彼の25周年を祝うべく集まったファンが集結。あいにくの曇天ながら、スタジアムは開演前から熱気に満ちていた。

この日は開演時間を回ってしばらく経つと、まずステージ両サイドの巨大なディスプレイに25年間の軌跡を追ったスライドショーの上映が始まった。スライドには時折、幼い頃や少年時代の氷室の写真がインサートされ、そのたびに客席からはどよめきが起こる。待ちわびた観客からの氷室を呼ぶ歓声が客席のあちこちから響く中、予定された開演時間を1時間ほど過ぎた頃、いよいよバンドメンバーとともに氷室がステージに登場。1曲目「WARRIORS」から早くも会場はヒートアップし、スタジアム中から気合の入ったシンガロングが沸き上がった。

その後も「WILD AT NIGHT」「Girls Be Glamorous」などのアッパーチューンを次々と畳み掛けるように披露。日本を代表するロックスターへと登り詰めた彼が、この25年間に培ってきたものをすべて解き放つように全身で音楽を表現していく。「1stアルバムのあの時期じゃなかったら書けなかった、すごく気に入ってる曲」と曲紹介された「DEAR ALGERNON」から、7月16日に発売された最新シングル「ONE LIFE」まで、彼はこれまでのソロ活動を振り返るようにライブを展開。耳の不調を感じさせない存在感のあるステージングでオーディエンスを魅了した。

「魂を抱いてくれ」を歌う前には、この曲を作ったときに妻が3人目の子供を妊娠していたと語り、普段は仕事場に連れてこない家族を招いてこの曲のレコーディングを行ったことや、歌入れが難航した結果エンジニアとケンカになったエピソードなどを吐露。さらに「自慢できるような結果を出せたかどうか知らないけど、1つだけ、25年間やってきて本当によかったと思うのは、こうしてこんなにたくさんの連中が熱い気持ちで声援を贈ってくれること」「俺みたいなたいしたことない人間が、こうして1つのキャリアを命がけでやってこれたのは、みんなの気持ちが俺を支えてくれたから」「頭のファンキーな奴に実家に火を付けられたり、ちょっと落ち込んだ時期も長かったけど、今回のツアーでみんなの前でパフォーマンスさせてもらったら、いろいろあるけとやっぱり俺の人生はパーフェクトだなと思った」と、ファンに感謝の言葉を述べていた。

また「魂を抱いてくれ」を歌った直後から、たまたま横浜港で開催されていた花火大会がスタート。その後ライブ本編終了までの間ずっと、ステージの後方の夜空がいくつもの打ち上げ花火で彩られていた。ライブが終盤に差しかかると少しずつ天候悪化の兆しが現れ、花火だけでなく不穏な稲光も夜空を明るく照らし始める。しかしライブの勢いはラストに向けてますます加速。「IN THE NUDE~Even not in the mood~」「LOVE & GAME」などでステージでのパフォーマンスはどんどん熱を帯びていき、観客も力いっぱい腕を振り上げてそれに応えていた。

「WILD ROMANCE」で本編が終了したのち、アンコールを受けて再びライブがスタートしたが、このあたりからポツポツと雨が降り始め、雷による閃光がどんどん会場に近付いてきた。そしてアンコール2曲目として「The Sun Also Rises」をしっとりと歌い上げている最中に、横浜スタジアムのすぐそばに落雷が発生。同曲の演奏が終わってから、ライブはやむなく一時中断となり、観客はスタジアムのコンコースに避難するようにアナウンスされた。1時間後、まだ雨脚は衰えぬままだったが、落雷の危険性がなくなったということでライブの再開が決定。突然のハプニングがあったもののツアーファイナルは無事最後まで行われることになり、来場者からは歓喜の声が沸いた。

もう1度ステージに現れた氷室は「最終日だから完璧にしたいと思ってたけど、昨日のリハのときに雨で濡れたステージでおもいっきり滑って。今日医者に行ってレントゲンを撮ったら、肋骨が折れてるって言われました」と告白。そんなことを微塵も思わせないパワフルなステージが繰り広げられていただけに、会場中から驚きの声が上がっていた。ここで氷室は「この曲は何百回も歌ってきたけど、命懸けで今日のを最高にしたいと思います!」と宣言し、ソロデビュー曲「ANGEL」を気迫に満ちた表情で熱唱。会場の盛り上がりも中断前をはるかに超え、ファンの力強い合唱がスタジアムいっぱいに響き渡った。氷室は歌い終えるとオーディエンスに向けて、骨折のため自分が満足のいくパフォーマンスでなかったことと、落雷でライブが中断になったことを謝罪。最後に「今日はケガをしていてこれ以上できないけど、また必ずどこかでリベンジをやると約束します!」と力強く誓った。

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「25th Anniversary TOUR GREATEST ANTHOLOGY -NAKED-」7月20日(日)神奈川県 横浜スタジアム公演 セットリスト

01. WARRIORS
02. PARACHUTE
03. WILD AT NIGHT
04. GIRLS BE GLAMOROUS
05. CALLING
06. 眠りこむ前に
07. DEAR ALGERNON
08. たどりついたらいつも雨ふり
09. ONE LIFE
10. BANG THE BEAT
11. Doppelganger
12. NATIVE STRANGER
13. 魂を抱いてくれ
14. IF YOU WANT
15. ROCK'N'ROLL SUICIDE
16. WEEKEND SHUFFLE
17. IN THE NUDE
18. LOVE & GAME
19. DRIVE
20. WILD ROMANCE
<アンコール>
21. NORTH OF EDEN
22. THE SUN ALSO RISES
<ダブルアンコール>
23. ANGEL

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