KAMIJO誕生日のキネマ倶楽部でアルバム発表

昨日7月19日、KAMIJOが日本での初ワンマンライブを東京・東京キネマ倶楽部にて開催した。

この日のチケットは完売を記録。KAMIJOの晴れの日を待ちわびたファンがあふれる中、雷の落ちる音とともに場内が暗転し、MEKU（G / ex. GALEYD）、DAISHI（G / MU）、IKUO（B / BULL ZEICHEN 88、Rayflower）、Shinya（Dr / DIR EN GREY）というバンドメンバーに続いて主役のKAMIJOが登場した。KAMIJOはマントをひるがえしながら「待たせたな！」と第一声を発し、1曲目にソロとしてのメジャー第1弾作品「Symphony of The Vampire」から「第一楽章『Presto』」を送る。その後「第二楽章『Sacrifice of Allegro』」「第三楽章『Royal Tercet』」「第四楽章『Dying-Table』」と立て続けに重ね、独自の世界観を表現していった。

「子羊たちよ、ようこそわが国へ！ ボンジュール!!」と挨拶を交わしたあとは、この東京キネマ倶楽部でのライブを想像して作ったという「Moulin Rouge」へ。さらにLAREINE時代の楽曲「冬東京」、ソロデビューシングル「Louis ～艶血のラヴィアンローズ～」の通常盤にのみ収録されている「幻想トリアノン」などを披露し、アッパーソングから美しいワルツ、幻想的な輪舞曲、シンフォニックなメタルナンバーまで多彩な楽曲で魅せていく。

本編最後のパートを前に、KAMIJOは衣装を黒から真っ白なものにチェンジ。「Versaillesの活動休止から1年7カ月ぶりの日本での正式なライブ。やっぱりステージというベッドはふかふかで、まるでトトロのようで（笑）、最高に気持ちがいい」とMCも堪能し、再びソナタ形式の「Symphony of The Vampire」より「第五楽章『Sonata』」「第六楽章『満月のアダージョ』」「第七楽章『Throne』」を連続して届ける。ラストはファンから人気の高いクラシカルなナンバー「追憶のモナムール」で締めた。

アンコールでは、当日誕生日を迎えたKAMIJOへのサプライズで、バンドメンバーや観客からバースデーソングの大合唱とケーキのプレゼントが。KAMIJOはそのお返しと言わんばかりに、9月24日にソロ1stフルアルバム「Heart」をリリースすることを発表した。これまでのシングル曲はもちろん、KAMIJOの真骨頂と言える楽曲や激しさを感じさせる新曲も含めた、バラエティに富んだアルバムとなりそうだ。

アンコール1曲目は、最新シングル「闇夜のライオン」に収録されたVersaillesのセルフカカバー「運命」。ラストはソロデビューシングル「Louis ～艶血のラヴィアンローズ～」を熱唱し、記念すべき日のライブは「ありがとう」というKAMIJOの言葉で幕を閉じた。

なお彼は9月にアルバムをリリース後、10月25日に同じ東京キネマ倶楽部でハロウィンライブを実施。この公演のバンドメンバーは今回の面々からドラマーが山崎慶（Venomstrip）に変わり、VersaillesのHIZAKI（G）の出演も決定している。また、11月から12月にかけては全国ツアー「KAMIJO TOUR 2014 "THE DEATH ARADE"」を行う。

※記事初出時、一部バンドメンバー名に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。