爆弾ジョニー、満員クアトロ狂騒の2時間

爆弾ジョニーが初のワンマンツアー「はじめての唯一人ツアー」の東京公演を、昨日7月6日に渋谷CLUB QUATTROにて開催した。

同会場にワンマンで立つのはメジャーデビューを発表した昨年12月以来、約8カ月ぶりとなった彼ら。チケットが完売していることもあってこの日のフロアはすし詰め状態で、メンバーの登場とともに観客の興奮は早くもピークに達した。りょーめー（Vo）はサングラスから瞳を覗かせ客席を見やると満足げに笑い、「よろしくクアトロ！」「かかって来いや渋谷！」と叫び、景気付けとばかりにアッパーチューンばかりをプレイ。メンバーの気合いのこもったパフォーマンスに感化されるように、オーディエンスも暴れたり、踊ったりと全力でライブを楽しむ。また「なあ～んにも」や「唯一人」では盛大な合唱が起こり、ステージとフロアの垣根を越えて会場が温かな一体感に包まれる一幕もあった。

ふんどし一丁のたいち（Dr）が予想不可能なアクションでメンバーをも驚かせたり、ロマンチック☆安田（Key）が小芝居込みの物販紹介で観客を笑わせたり、演奏以外でもオーディエンスを存分に楽しませる5人。りょーめーは「すごいねロックという音楽の熱量は。田舎の少年たちの人生を変えるくらいの熱量があるんだがら」としみじみと語り、ロックと出会えた喜びを吐露する瞬間も。そんな彼の言葉に賛同するように、大きな拍手と歓声が場内に響いた。

さらにアンコールでは2つのニュースがメンバーから告知された。たいちのドラムロールに乗せて、まずはりょーめーの誕生日にあたる12月4日に東京・Zepp Tokyo単独公演が行われることを発表。さらに新曲「終わりなき午後の冒険者」が、11月22日に公開される映画「日々ロック」の主題歌に決定したことがアナウンスされた。爆弾ジョニーの快進撃を印象付けるニュースに観客は快哉を叫んだ。なお新曲「終わりなき午後の冒険者」は昨日のライブで早速披露され、あっという間にオーディエンスの心をわしづかみに。5人の繰り出すサウンドに合わせて楽しそうに体を揺らし腕を高く突き上げる観客の姿が、それを物語っていた。

2時間にわたるワンマンライブは、りょーめーの「爆弾！」というシャウトに、観客が「ジョニー」と叫ぶコール＆レスポンスで終了。ツアーの次の地となる名古屋につなげる形で大団円を迎えた。

なお「はじめての唯一人ツアー」はこのあと、名古屋、大阪、福岡、仙台で展開。さらに爆弾ジョニーはツアー後は、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2014 in EZO」などの大型フェスへ出演する。