TK from
ツアーファイナルでTKは、ライブメンバーにBOBO(Dr)、日向秀和(B)、大古晴菜(Piano)、須原杏(Violin)を迎え、「abnormal trick」でライブの口火を切った。序盤はステージと客席の間に紗幕が引かれ、そこにメンバーのシルエットや、幻想的な映像が投影されるなど、楽曲と視覚効果を融合させたステージが展開されていく。緊張感に満ちたバンドサウンドとTKのエモーショナルな歌声、曲の世界観を盛り上げる映像美で観客の視線を釘付けにしていく。
「flower」の間奏で紗幕が上がり、演奏し終えたところでTKは「ありがとう、TKです」と小さく挨拶。12弦のアコースティックギターに持ち替えて披露した「haze」では、メンバーとともに疾走感あふれる演奏を聴かせ、感情のままに叫びながらギターソロを響かせる。勢いを保ったまま彼らは「12th laser」「Dramatic Slow Motion」「Crazy Tampern」というハイテンポかつアグレッシブなナンバーでライブの前半を駆け抜けた。
その後、アコギを抱えて椅子に座ったTKは「楽しめてますか? 僕はすごい楽しんでいます」と語る。そしてステージの後方で星空を思わせる電飾が輝き、ドリーミーな景色が広がる中で、しっとりとしたナンバー「fourth」を優しく歌い上げた。続く「white silence」ではTKがエレキギターを、日向がアコギを弾き、大古のピアノとともに憂いを帯びたアンサンブルを響かせた。
ライブの後半には7月23日リリースの1stシングル「unravel」から表題曲が届けられた。激しさと繊細さが同居する新曲を演奏したあと、TKが「新曲でした」と述べると、会場からは大きな拍手が沸き起こった。また過去のライブでもすでに披露されているメロディアスなナンバーでは、須原がキーボードで演奏に加わり、楽曲をきらびやかに彩った。本編の終盤、彼らは「Fantastic Magic」「shandy」で息を飲むようなアンサンブルを聴かせ、躍動感あふれるメロウなナンバー「contrast」を最後に送ってステージを去っていった。
アンコールでは、まずはじめにTKが会場を見渡しながら1人で登場。キーボードの前に座り、「ありがとうございます。ピアノの曲を歌います」と語ってから、ピアノ弾き語りの楽曲を披露した。さらにTKは音源化されていないエレキギター弾き語りの曲を届けたのち、「今日は重大なニュースがありまして」と切り出す。そして「BOBOが新しい短パンを履いています」と発言し、観客の笑いを誘った。その後TKはステージにメンバーを迎え入れ、ラストナンバー「film A moment」で渾身のパフォーマンスを見せてライブを締めくくった。
なおメンバー退場後、スクリーンを通して8月27日にニューアルバムがリリースされることと、10月にライブハウスツアーが行われることが発表されると、会場からは大きな喝采が送られた。アルバムの詳細は追ってアナウンスされるので、続報にも注目しておこう。
TK from 凛として時雨「TK from 凛として時雨 TOUR 2014 "contrast"」
2014年6月21日 中野サンプラザホール セットリスト
01. Abnormal trick
02. phase to phrase
03. flower
04. haze
05. 12th laser
06. Dramatic Slow Motion
07. Crazy Tampern
08. fourth
09. white silence
10. unravel
11. 新曲
12. Fantastic Magic
13. shandy
14. contrast
<アンコール>
15. 新曲
16. 新曲
17. film A moment
TK from 凛として時雨 ツアースケジュール
2014年10月8日(水)東京都 Zepp DiverCity TOKYO
2014年10月16日(木)宮城県 Rensa
2014年10月22日(水)愛知県 DIAMOND HALL
2014年10月23日(木)大阪府 なんばHatch
関連商品
リンク
- TK from 凛として時雨
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
シャリペコ(だれたすがた) @r_kohakusui
ナタリー - TK from 凛として時雨、音と映像で彩ったホールツアー完遂 http://t.co/gk99bu83tg