この公演は彼女の苗字“ムトー”にかけて6月10日に実施された“スペシャルライブ”。武藤はデビュー盤のプロデューサー本間昭光がアレンジした楽曲を生伴奏で15曲披露した。サポートメンバーはピアノに本間、パーカッションに平井堅などのライブサポートを行う坂井“Lambsy”秀彰、チェロに柏木広樹の3名。豪華なバックバンドを従えた武藤は、まっすぐな歌声を会場に集まった約500人のファンに届けた。
ステージに登場した武藤とサポートメンバーは、バラード曲「明日の風」からライブをスタートさせる。そして同曲をしっとりと歌い上げた彼女は「今日はいつもと違って大人っぽくお送りしようとがんばっている武藤彩未です。……やっぱ、無理ですわ。いつもの感じで行きますね」とおなじみの武藤節を炸裂させ、会場の笑いを誘った。
椅子に座った武藤はボンゴやジャンベ、カホンなどの民族楽器が生み出す独特な音色とピアノとチェロの繊細なアンサンブルに乗せて「宙」「Seventeen」を歌い上げ、「生演奏、これ覚えちゃったらまずいですね。本当に気持ちいいです」と笑顔をこぼす。続けて自身が尊敬するアーティストのカバーを3曲披露したのち、バラードナンバー「とうめいしょうじょ」でセンチメンタルな歌声で会場中に満たし、客席からの大きな拍手に包まれた。
中盤には新曲「風のしっぽ」や自身が所属していたさくら学院の「FRIENDS」をカバー。心地良いリズムに身体を揺らしたり、顔の横で振り付けたりとのびのびと歌唱していた武藤だったが「A.Y.M.」では様子が一変。坂井による激しいビートや本間と柏木によるスリリングな演奏をバックにクールな表情を浮かべて同曲を歌唱した。本編ラストには「永遠と瞬間」を披露し、余韻の残るステージをあとにした。
アンコールに応えて再登場した武藤はイヤリングが外れるというハプニングに見舞われるも、持ち前のキャラクターでピンチを回避。7月に実施するライブツアーのタイトルが「武藤彩未 SUMMER TRIAL LIVE『20262701』」に決定したことと、追加公演を東京・SHIBUYA CLUB QUATTROにて開催することを発表すると、客席からは大歓声が湧き上がった。
武藤は「今日、生演奏でやらせていただいてやっぱり歌うことって楽しいなって思いました。これからもずっと歌っていけるようにこれからもがんばります」と満足気な笑みを浮かべ、ラストナンバー「彩りの夏」を伸びやかに歌い上げる。そしてバンドメンバーが退場し、1人ステージに残った武藤は「武藤の日、最高!」と叫び、初めての“610の日”ライブを締めくくった。
武藤彩未「610の日 Special LIVE『A.Y.M Ballads』」2014年6月10日 東京都 Shibuya duo MUSIC EXCHANGE セットリスト
01. 明日の風
02. 宙
03. Seventeen
04. Eighteen(松田聖子)
05. 大丈夫だよ(川嶋あい)
06. セシル(浅香唯)
07. とうめいしょうじょ
08. 風のしっぽ
09. FRIENDS(さくら学院)
10. 桜ロマンス
11. 女神のサジェスチョン
12. A.Y.M.
13. 永遠と瞬間
<アンコール>
14. 時間というWonderland
15. 彩りの夏
※カッコ内はオリジナルアーティスト
武藤彩未 SUMMER TRIAL LIVE「20262701」
2014年7月20日(日)埼玉県 西川口Hearts
2014年7月26日(土)神奈川県 横浜BAYSIS
2014年7月27日(日)東京都 下北沢GARDEN
2014年8月1日(金)東京都 SHIBUYA CLUB QUATTRO(追加公演)
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ナタリー - 武藤彩未、610の日ライブで「これからも歌っていきたい」 http://t.co/lN5IsTF1ab 本日は610(むとうの日)という事で、豪華な顔ぶれのバンドセットでのライブでした!!