Dragon Ash、“いつも通り”の初武道館で再演誓う

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Dragon Ashが全国ツアー「Dragon Ash Tour THE SHOW MUST GO ON」の最終公演として、5月31日に東京・日本武道館にてライブを開催。約2時間半にわたる“ショー”を繰り広げた。

Dragon Ash「Dragon Ash Tour THE SHOW MUST GO ON」日本武道館公演の様子。(撮影:橋本塁)

Dragon Ash「Dragon Ash Tour THE SHOW MUST GO ON」日本武道館公演の様子。(撮影:橋本塁)

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デビュー18年目にして初めて武道館単独公演に挑む彼らを見届けるため、会場には各地からファンが集結した。待ち焦がれたオーディエンスのために、バンドが最初に届けたのは1曲目にぴったりな「The Show Must Go On」。紗幕が落ちた瞬間に割れんばかりの拍手が起き、場内の熱狂は一瞬で最高潮に達した。

Kj(Vo, G)は「いつも通りやろうじゃないか!」と叫び、広い会場の熱気を引き上げていく。レーザーが飛び交う中でプレイされた「Trigger」、DRI-V(Dance)とATSUSHI(Dance)がステージ両脇の花道で踊り、桜井誠(Dr)の硬質なドラムが光った「Run to the Sun」と、最新アルバム「THE FACES」の楽曲がさまざまな演出を交えながら披露されていく。長いツアーの中で練り上げられた楽曲の数々は、会場に高らかに響いていた。

「武道館でやることが俺たちにとっていいのか悪いのか。お前らにとっていいことかわからないけど、怪我しないで1年で一番楽しかった日になれば、やる意味があると思うんだ」と述べたKjは、ライブアンセムの1つである「Life goes on」を歌い始めた。その後は再び、「Neverland」「Walk with Dreams」など「THE FACES」からの曲が続き、オーディエンスはメンバーと一緒にシンガロングしたり、拳を突き上げて暴れたり、思い思いの形でライブを楽しむ。そんな観客を前にKjは、目を細めながら熱唱した。

ライブの中盤のハイライトとなったのは「こうやって来てくれるみんなと、コイツがいなかったら今のDragon Ashはない。ベース、KenKen!」という紹介から始まった「The Live feat.KenKen」。2012年にIKUZONE(B)が急逝して以降、たびたびバンドをサポートしてきた彼は躍動的なプレイを披露し、観客の喝采を浴びていた。また「Still Goin' On feat. 50Caliber, Haku the Anubiz, WEZ from YALLA FAMILY」ではYALLA FAMILYの50Caliber、Anubiz、WEZがステージに登場。盟友の初武道館を熱いリリックとラップで盛り上げた。

「Golden Life」「繋がりSUNSET」とメロウなナンバーで少し観客を落ち着かせたあとは、クライマックスに向けて再びアグレッシブなナンバーが投下されていく。アリーナのスタンディングエリアにサークルが生まれ、観客が笑顔でもみくちゃになった「百合の咲く場所で」、観客のシンガロングが一体感を生み出し、「俺はお前らみたいな馬鹿野郎が大好きです」とKjに言わしめた「Fantasista」と続き、いよいよ本編最後のブロックへ。「ROCK BAND」が始まると、12人編成のストリングスが登場。さらにSATOSHIとKO-JI ZERO THREEというゲスト2人も加わり、ステージは大賑わい。仲間との絆を感じさせるセッションに武道館全体が沸き立った。そして「いこうか?」という言葉を合図に「Lily」が始まった。バックに百合が花の映像が映し出され、メンバーは希望を描いたこの曲を全身全霊で奏でる。Kjは「I'm by your side」と曲の最後で観客に語りかけるように歌い上げ、柔らかな表情をたたえて「ありがとう。Dragon Ashでした」と挨拶した。

その後、本編の余韻を残したまま、会場には「VIVAコール」が響く。バラバラに飛び交っていたコールがひとつになった瞬間に、BOTS(DJ)とダンサーのコラボで見せる「Dance with Apps」からアンコールがスタート。その後に続いたのはデビューミニアルバム「The Day dragged on」から「天使ノロック」だった。発表当時はKj、IKUZONE、桜井のたった3人で奏でられたこの曲だが、HIROKI(G)、BOTS、KenKenが加わることで音の厚みや攻撃性が増していた。

「AMBITIOUS」でひと盛り上がりしたあとは、前日に36歳の誕生日を迎えたBOTSを祝うサプライズが観客を楽しませる。BOTSは両親やメンバー、ファンに感謝を告げ、「あともう1人感謝したい人がいます。彼もこのステージに立ちたかったと思うんですけど……」と亡きIKUZONEの写真を手にする。「たくさんのスタッフに支えられ、気持ちは8人でやってるんで。これからもDragon Ashをよろしくお願いします」とさらなる飛躍を誓う。

アンコール後半を飾ったのはストリングスの豊かなアンサンブルが彩った「Viva la revolution」、「THE FACES」の最後に収録されている「Curtain Call」の2曲。「Curtain Call」が始まると客電が点き、拳を突き上げた観客の姿があらわになる。メンバーは満員のオーディエンスを前に、観客へのお礼を込めた1曲をパフォーマンス。そして温かな拍手が起こる中で、7人は一列に並んでカーテンコールを行った。なおKenKenの手にはIKUZONEを模した“馬場さん人形”が握られ、彼らが“8人“でステージに立っていたことを観客に印象付けていた。

自分たちの築き上げてきた流儀を崩さず、初の武道館公演を完遂したDragon Ash。ライブは「また絶対やるから」という桜井の力強い宣言で幕引きとなった。

Dragon Ash「Dragon Ash Tour THE SHOW MUST GO ON」
2014年5月31日 日本武道館 セットリスト

01. Introduction
02. The Show Must Go On
03. Trigger
04. Run to the Sun
05. For divers area
06. Life goes on
07. Neverland
08. Today's the Day
09. Walk with Dreams
10. Here I Am
11. Blow Your Mind
12. The Live feat.KenKen
13. Still Goin' On feat. 50Caliber, Haku the Anubiz, WEZ from YALLA FAMILY
14. Golden Life
15. 繋がりSUNSET
16. 百合の咲く場所で
17. Fantasista
18. 静かな日々の階段を
19. ROCK BAND
20. Lily
<アンコール>
21. Dance with Apps
22. 天使ノロック
23. AMBITIOUS
24. Viva la revolution
25. Curtain Call

※記事初出時、本文中の曲名に誤りがありました。訂正してお詫びします。

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橋本塁(サウシュー&STINGRAY&KASVE) @RuiHashimoto

先日撮ったドラゴンアッシュのライブ写真ー!*\(^o^)/* RT @natalie_mu: Dragon Ash、“いつも通り”の初武道館で再演誓う #サウシュー
http://t.co/wXgUx0SU5Y

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