COILから佐藤洋介が脱退、今後は岡本定義ソロユニットに

2014年5月12日 17:32 220 31 音楽ナタリー編集部

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記事へのコメント（31件）

佐藤洋介が今年の4月にCOILを脱退したことが発表された。

COIL。左から岡本定義、佐藤洋介。

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COILはオフィシャルサイトに「COILからファンの皆様へ大切なお知らせ」と題してメンバー2人のコメントを掲載。佐藤はパニック障害によりCOILの活動が難しくなったことを説明し、「さんざん悩んだ結果、一回リセットしようと思いました」と脱退理由を明かしている。今後COILは岡本定義だけで活動を継続。岡本は「これからも変わらぬ応援を、是非とも宜しくお願いします」とファンに向けてコメントした。

COILは岡本定義と佐藤の2人による宅録ユニットで、1998年10月にデビューシングル「天才ヴァガボンド」をリリース。デビュー15周年となった2013年にはアルバム「15」のリリースや配信イベント「Augusta Camp 2013 Online Exclusive」に出演した。

佐藤洋介コメント

COILを応援してくださっているファンの皆様へ

突然のお知らせになってしまい、申し訳ありません。
わたくし、佐藤洋介は4月末をもってCOILを脱退いたしました。
岡本定義、スタッフ含め、話し合いの結果、というよりも、僕の勝手なお願いにより出した結論です。

2002年に循環器系の病気で倒れてから一度復帰できたものの
2008年のCOIL10周年オーガスタキャンプで再度体調を崩してしまいました。
その後、パニック障害の症状も加わり、
5年以上COILのライブはサダ一人に任せっきりになってしまいました。

2011年からは音源制作には復帰でき、早くライブにも・・・と思っていました。
しかし、パニック障害という病気はなかなか厄介なもので、思うように事は運びませんでした。

回復を気長に待ってくれているファンの皆、サダ、スタッフの気持ちに見える形で
結果を出したかったし、僕自身も「ライブや音楽活動をしたい！」と願っていました。

そんな僕の願いから、サダをはじめスタッフのサポートで一昨年から始まった生配信番組、
昨年からは「教えて！パンポット先生」としてマンスリー番組になりました。
番組内だけですが、リラックスできる雰囲気の中、ファンの皆とのやりとりやサダとのライブと少しずつですが、前進できていた気持ちでした。そして11月にCOIL15周年のWebでのオーガスタキャンプがオーガスタアーティスト皆の協力で実現できた時は本当にうれしかったし、その後もサダのソロライブのアンコールで念願のオンステージでの演奏もできました。

この調子でいけば、自分でもなんかいけるかも、なんて思ったりもしましたが…。
またしても厄介な病気が思い通りにさせてはくれませんでした…。

COIL15周年の2013年を自分なりに120％のパワーでがんばった結果、
現状できること、できないことが自分の中ではっきりしてしまったのです。

「COILの佐藤洋介」として、ずっとがんばってきたつもりです。
でも、倒れる前と同じような状況でオンステージできるのは、いったいいつになるのか。
今でもわかりません。
それまで、今までのようにずっとずっとファンの皆やサダに待ってもらってしまっていいのか・・・

また、自分が向き合っている病気にとって
こうしなくちゃいけない、ああしなきゃいけない、もとの形に早くもどらないと…。
と思うことが根っこの部分で、ずっとひっかかっていることでもありました。

そしてさんざん悩んだ結果、一回リセットしようと思いました。

音源制作だけでもかかわってCOILとして活動していく道もあったかもしれません。
けれど、そのスタイルでこの5年間やってきていろいろなことがどうしても中途半端になり
最終的にサダにはずっと負担をかけ続けてきたと思います。
少し状況が良くなったとはいえ、このスタイルでやり続けていくことのほうが
待っていてくれるファンの皆、サダ、スタッフにもよくないと考えました。

そして、本当に勝手な話ではありますが、なにもない状態にもどる選択をサダに伝えました。
サダには突然のことでCOILとして最後まで迷惑をかけてしまい申し訳なかったです。
最終的には僕の体調のことをふまえ脱退を了承してもらったこと、ほんとうに感謝しています。

岡本定義、佐藤洋介、二人でのCOILではなくなってしまいますが
COILは無くなりません！
COILはCOILです。
どうか、これからも変わらず応援して下さい。

直接お伝えすることもできず、そして突然のこのような報告になってしまい
待っていてくれたファンの皆、本当にごめんね。
そして、ありがとう。

これからはエンジニアが中心になると思うのですが、
自分のできることからマイペースに音楽活動は続けていきたいと思ってます。

なので、どこかでまたいつか……。

佐藤洋介