氣志團、結成17周年＆綾小路翔“16歳”祝った熱狂AXライブ

氣志團が4月26日に東京・SHIBUYA-AXにてワンマンライブ「氣志團結成17周年＆綾小路翔生誕日特別記念GIG『愛 羅 武 勇』」を開催。バンドの結成17周年と、“永遠の16歳”と自称する綾小路翔（Dragon Voice）の誕生日をファンとともに祝った。

このライブはこれまでにも行われたアルバムタイトルの名を冠したもので、開催はこれで4回目。今回の公演では2005年発表の4thアルバム「愛 羅 武 勇」の収録曲が次々と披露されたほか、サプライズゲストも登場した寸劇や、アコースティックセッションも展開され、見どころの多いライブとなった。

4thアルバムの1曲目「THE NIGHTS」がオープニングSEとして流れる中、メンバーが次々に登場。誕生日を迎えた團長が姿を現すと、彼のイメージカラーである赤のペンライトの光で包まれた会場にひと際大きな歓声が沸き起こった。氣志團は「夢見る頃を過ぎても」から演奏をスタートさせ、「～ENGINE～」では円陣を組んで気合い入れを行うなど、気迫に満ちたステージを展開していく。

MCで團長は「結成17年。今まで付き合ったどの女の子よりもお前らと長くいて、俺のこともよく知ってくれてるし、俺もお前らのことを誰より知ってるつもりです。いつもありがとう」「ただ、長く付き合っていくためには、常に新鮮さが必要だ。そうだろ？」とクールにコメント。そして「今日のライブタイトルは『愛 羅 武 勇』、ラブソングしか歌わないぜ」と宣言してから、エモーショナルなナンバー「一瞬の夏」を届けた。

「氣志團はじめてものがたり」と題された寸劇コーナーでは、星屑輝矢（微熱DANJI）が登場し、「愛 羅 武 勇」をリリースした2009年の氣志團に会うためにタイムスリップ。DJ OZMAのプロジェクトを始動した團長に「お前、最近おかしくねえか？ すぐ六本木行くし、なんかチャラチャラしてて」とメンバーが詰め寄るシーンでは、未来からやってきた星屑が「このあと、3年くらい活動休止するから」と暴露。團長は活動休止を阻止せんとするメンバーに囲まれて黒髪のおかっぱ頭にされ、学ランを脱がされてしまう。しかし学ランを脱がされたのは團長ではなく、DJ OZMAファミリーであるMC KOREA。彼はひさしぶりにステージに立ち「愛のコリア」を披露した。その後「～大関東～」の「ダンディ！ ダンディ！」というコールにあわせて、木更津の先輩で構成されたチーム・ワキガ汁のメンバー怒鬢魂力也（どびんこんりきや）が登場。怒鬢魂は房州弁でまくしたてるなど個性的なパフォーマンスで会場の笑いを誘った。

ライブの中盤に氣志團は「男帝-Dandy-」「結婚闘魂行進曲『マブダチ』」といったアップテンポな楽曲を連発。團長は「“永遠の16歳”と言っておきながら、結成17年ですからね。もう超えてるじゃん！みたいな」と笑いながら結成当初の思い出を語り、ライブ定番曲「愛 羅 武 勇」を熱く歌い上げた。そして本編のラストに彼らはアコースティック編成で「俺とおまえとGood Luck」「You & Me Song」を披露した。

アンコールでは、微熱DANJIがステージに現れ、「TEENAGE PIRATE」を届けた。デビュー10周年を迎える彼らに対して團長は「10周年を祝って、僕からプレゼントがあります」と切り出してから微熱DANJIの全国ツアーが秋に開催されることを発表した。その後ステージには鹿児島出身のアヴェル（Vo）とカイン（G）によるLucy～en～rouletteが登場。メンバー脱退により一度は活動休止を余儀なくされていた彼らは、桜島をイメージしたゆるキャラ・かごっしーを含む新メンバーを迎えて、メタルチューン「The Great Satsumanian Death Rock」を披露した。

ダブルアンコールでは、PV撮影とともに新曲「喧嘩上等」が演奏されることがアナウンスされ、撮影に備えて團長自らが振り付けを観客にレクチャー。準備万端で演奏がスタートするかと思いきや、團長にサプライズでバースデーソングが贈られた。そして“16”の形をしたバースデーケーキがステージに持ち込まれると、團長は驚きつつもうれしそうな表情を見せながらケーキ上のロウソクの火を吹き消した。その後改めて披露された「喧嘩上等」で会場の熱気は最高潮に。最後は5月末で営業終了となるSHIBUYA-AXに向けて團長が「ありがとう、AX！」と叫び、ワンマンライブを締めくくった。