このツアーはニューシングル「GOUNN」の発売を記念して、全国8カ所でのべ5万3000人を動員。最終公演の模様は全国57会場でライブビューイングされ、計3万人を動員する盛況ぶりをみせた。
ライブ本編は輪廻転生をキーワードに、「GOUNN」のテーマや世界観をもとにした演出で展開。久米明のナレーションが随所に盛り込まれ、サイリウムの使用NG、MC一切なしの4部構成で進行していった。定刻通りに会場が暗転すると、アリーナ中央の通路にロウソクを持ったスタッフが並び、会場後方から5つの光る玉を持った僧侶たちが登場。そのままステージ上に光る玉が置かれるとスモークが発生し、その中から白地に金をあしらった衣装を着たももクロの5人が現れ、「サラバ、愛しき悲しみたちよ」からライブをスタートさせた。
会場のモノノフ(=ファン)はサイリウムこそ使わないものの、オープニングから熱い盛り上がりを見せる。これに応えるように、ももクロも「天手力男」「words of the mind -brandnew journey-」などの人気ナンバーを連発した。ライブの合間には僧侶やダンサーがステージに現れ、独自の世界観を演出していく。その後に登場するももクロは毎回衣装を変え、「DNA狂詩曲」ではカラフルなジャケット、「猛烈宇宙交響曲・第七楽章『無限の愛』」を黒を基調としたタイトな衣装で観客を魅了した。またライブ中盤では純白のドレス風衣装で「空のカーテン」「ラフスタイル for ももいろクローバーZ」「月と銀紙飛行船」といったミディアム / スローナンバーパートを披露。「ラフスタイル for ももいろクローバーZ」では佐々木彩夏がステージ上で転ぶというハプニングもあったものの、5人はステージ中央のリフトアップなどのセットを使いながら、感情を込めて歌い上げた。
ライブ後半では「Z女戦争」「ピンキージョーンズ」などの楽曲で、会場は再びヒートアップ。「スターダストセレナーデ」では佐々木の「みんなの声を聞かせて!」という呼びかけにモノノフが大合唱で応え、「ツヨクツヨク」ではメンバーやダンサーたちがモノノフとともにタオルを回し、会場の一体感はピークに近付いていった。
そしてステージに3人の僧侶が現れ、宙に向けて文字の一部を書いていく。これらが合体したものが「GOUNN」であることがスクリーンにて明かされると、シングル「GOUNN」のアートワークでの衣装を身にまとったももクロが登場し、新曲「GOUNN」を力強く歌い踊った。パフォーマンスが終わるとスクリーンには釈迦の仏像が映し出され、紙吹雪が舞う中5人はステージをあとにした。
2時間にわたるコンセプチュアルなライブ本編が終了すると、ステージ上には5体の仏像が突如現れる。モノノフがサイリウムを手にアンコールを待っていると、謎のSEとともにももクロと同じ5色の衣装を身に着けた女性5人が登場。「私たちは、歌とダンスを届けるために地上に舞い降りた天使、Twinkle5です!」と名乗る彼女たちは、キラキラしたアイドルソングを1曲披露し、会場のモノノフを戸惑わせた。謎のアイドル・Twinkle5がパフォーマンスを終えると、百田夏菜子が「ちょっと待った!」と言ってステージ袖から現れる。ももクロと同じメンバー構成、同じ5色、しかも一部メンバーはなんとなくどこかで見たことがある顔ぶれということもあり、百田は「オイ、誰だよこの赤?」とTwinkle5のセンターに立つ阿部柚希に食ってかかる。しかし、逆にTwinkle5側から「誰ですか、あなた?」と詰め寄られ、最終的には緑色の衣装を着た原江梨子が百田を背後から殴って気を失わせた。そしてTwinkle5は百田をステージ脇まで運んで放置したまま、自身のオフィシャルサイトを告知して去っていった。
続いて「overture ~ももいろクローバーZ参上!!~」が爆音で流れ始めるも、百田は気を失ったまま。見かねた玉井詩織が百田を起こして一緒にステージを捌けると、overture終了と同時にステージ後方からももクロの5人が再登場し、「Chai Maxx」からライブを再開させた。Twinkle5登場に動揺したモノノフも、ももクロのパワフルなパフォーマンスに大興奮。彼女たちは1曲終えたところで、改めて客席に向けて挨拶や自己紹介をした。ライブ再開前まで気を失っていた百田は「なんか私、おかしくなかった?」とメンバーに問いかけるも、有安杏果が「みんな、何も見てないよね?」と客席に同意を求める。その後、以前ももクロが訪問した宮城・女川町のモノノフがライブを観に来ていること、女川小学校の生徒たちがももクロに向けてたくさんの手紙を書いてくれたことを報告。百田と高城れにはステージ上のボードに貼られた手紙の1部を読み上げ、感謝の言葉を贈った。
またアンコールでは12月23日に埼玉・西武ドームで開催されるライブ「ももいろクリスマス2013」で会場限定シングルが販売されることを発表。このシングルでは広瀬香美、高見沢俊彦(THE ALFEE)が作詞作曲した新曲が収録されることが明かされると、客席からは大歓声が沸き起こった。さらに「ももいろクリスマス2013」のライブビューイング決定と、8月4日の神奈川・日産スタジアム公演「ももいろクローバーZ ももクロ夏のバカ騒ぎ WORLD SUMMER DIVE 2013 8.4 日産スタジアム大会」のBlu-ray&DVD化も発表。会場内が喜びに満ちたところで、高城の「季節外れの七夕祭りだ!」という掛け声とともに「ももいろ太鼓どどんが節」がスタートした。「労働讃歌」「行くぜっ!怪盗少女」といったおなじみのナンバーで会場内が熱気で包まれると、再びMCに突入。ここでは「ラフスタイル for ももいろクローバーZ」の歌唱中にドレスの裾を自分で踏んで転んだ佐々木を、ほかのメンバーがいじり倒す。茶番が一段落したところで、百田が「ここから重大なことをします」と宣言。ニューシングル「GOUNN」のカップリング曲「いつか君が」をライブで初披露し、モノノフを喜ばせた。会場内にピースフルな空気が充満したところで、「走れ!」をダンサーたちと一緒にパフォーマンスして、3時間近くにおよぶツアーファイナルを締めくくった。百田は「みんなで1つになれたね」とうれしそうな笑顔を浮かべ、最後に5人は肉声で「ありがとうございました!」と挨拶してステージを降りた。
しかし、会場内の明かりがつき終演を告げるアナウンスが流れても、モノノフはアンコールを求め続ける。この熱い声に応えるように、佐々木を除く4人がステージに現れ再度感謝の言葉を口にしていった。年齢の関係で佐々木が22:00以降は稼働できないことを告げてから、高城は「皆さんの声、ちゃんとあーりんにも届いていると思いますよ!」と客席に語りかける。そして百田が「みんなの声を、そのまま西武ドームまで持っていきたいと思います!」「いいですね、モノノフの皆さんは温かくて」と話し、最後に客席上手から下手にかけてウェーブをしてステージから去っていった。
ももいろクローバーZ「ももいろクローバーZ JAPAN TOUR 2013 "GOUNN"」
2013年11月22日(金)宮城県 セキスイハイムスーパーアリーナ セットリスト
01. サラバ、愛しき悲しみたちよ
02. 天手力男
03. words of the mind -brandnew journey-
04. LOST CHILD
05. DNA狂詩曲
06. キミとセカイ
07. D'の純情
08. BIRTH O BIRTH(Oは/付きが正式表記)
09. 空のカーテン
10. ラフスタイル for ももいろクローバーZ
11. 月と銀紙飛行船
12. 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」
13. Z女戦争
14. ピンキージョーンズ
15. スターダストセレナーデ
16. ツヨクツヨク
17. GOUNN
<アンコール>
overture ~Twinkle5参上!!~
18. TwinkleWink [Twinkle5]
overture ~ももいろクローバーZ参上!!~
19. Chai Maxx
20. ももいろ太鼓どどんが節
21. 労働讃歌
22. 行くぜっ!怪盗少女
23. いつか君が
24. 走れ!
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リンク
- 週末ヒロイン ももいろクローバーZ オフィシャルサイト
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(JAPAN TOUR 2013 の記事が、まだ残っていた。)
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