日笠陽子、“チーム日笠の完成見た”初ワンマンを堂々完遂

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昨日10月27日、日笠陽子が初のワンマンライブ「Glamorous Live」を東京・新木場STUDIO COASTで開催した。

日笠陽子

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日笠陽子「Glamorous Live」の様子。

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日笠陽子「Glamorous Live」の様子。

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開場SEのドヴォルザーク「交響曲第9番 新世界より」がフェードアウトし会場が暗転すると、この日のCOASTに駆けつけた、あふれかえらんばかりの数の日笠ファンは怒号のような歓声とともに色とりどりのサイリウムやペンライトを頭上に掲げる。そしてツインギター、キーボード、バイオリン、ベース、ドラムという編成のサポートバンドが「Reclusive」のイントロを奏でる中、黒のタイトなTシャツにシルバーの細身のチェーンネックレス、同じくシルバーのチェーンをあしらった黒のショートパンツに黒のロングブーツ姿の日笠が、洋館を思わせるデザインのステージに登場。拳を高々と振り上げつつ同曲と「イノセント」という、日笠ナンバーの中でも特にアップリフティングな2曲を叩き込む。さらに「来てくれてありがとう!」「盛り上がっていくんだぞ!」という短いシャウトののちには、彼女自らが「アルバムのキーになる1曲」と語る「BALLOON」を連射した。

「改めましてようこそ」から始まった最初のMCもショートバージョン。「1人でMCはツラいんだ」「(仲のいい声優)井口裕香をここにくれ」と笑いを誘うと「長く話してもしょうがないということで」永野椎菜作詞作曲の「Rhythm Linkage」を披露。立て続けに永野のユニットTWO-MIXの大ヒット曲「JUST COMMUNICATION」のカバーバージョンを熱唱した。

ステージドリンクに口を付けた日笠に観客が「お水おいしい?」と、アニメソング系のライブ・イベントの定番のかけ声を送るも、彼女は「お水、おいしくない!」とお約束を粉砕する。再び巻き起こる大きな笑いの中「もう1曲カバー曲を」とツービートのパンキッシュなアレンジを施したTM Network「Get Wild」と、小室哲哉作曲の自身の楽曲「Through the Looking-Glass」を連投。そのアウトロのバイオリオンソロが鳴り響く中、一旦ステージをあとにした。

アルバムリードトラック「Glamorous Days」のPVでも見せたワインレッドのミニドレス姿で現れた日笠は、ウルトラレッドのサイリウムの光がまぶしいフロアを前に同曲を歌うと、サポートバンドとともに出演したPV撮影時の様子を振り返りつつ「念願のバンドとともに歌えてうれしいです」と喜びの言葉を口にする。その後には自ら「みんなはなんの曲が好き?」と話を振っておきながら、思い思いに好きな曲を叫ぶ観客をなぜか「うるせーなー!」と笑顔で一蹴。またもフロアの笑いを呼んだものの、直後には一転、バラード「終わらない詩」をドラマチックに歌い上げ、観客を魅了した。

終盤、白のタイトなドレスにお色直しした日笠は「ここから一気に駆け抜けていくんで、みんなついてきてください」という自らの言葉の通り、新曲「Seek Diamonds」とカップリング「Love My Melody」など、アッパーなナンバーを畳みかける。そして「(日笠の)ソロプロジェクトが始まって最初にレコーディングした“始まりの曲”」だという「めざまし時計」をピンスポットを浴びながら歌い上げたところで、ライブ本編は終了した。

直後に巻き起こった大「日笠」コール、大「陽子」コールに応え、黒のミニのワンピースをまとってステージに登場した日笠は、アニメ「戦姫絶唱シンフォギアG」のマリア・カデンツァヴナ・イヴのキャラクターソング「烈槍・ガングニール」を“絶唱”。続けて「今日初めてチーム日笠がひとつの完成形を見たな、と思えたのは、ここにみんながいてくれたから」と超満員のフロアに感謝の言葉を告げ、デビューシングル「美しき残酷な世界」でアンコールを締めくくった。

ところがフロアからは再び「もう1回」コールが発生する。ライブTシャツ姿で再びステージに現れた日笠が「でもね持ってる曲、全部やっちゃったのね」と、聴きたい曲を受け付ける「リクエストタイム」をスタートすると、またも観客がめいめい好きな曲を叫ぶ収拾の付かない展開に。そこで彼女は1人の男性客を「よし君だ!」と指名するも、その観客が「Glamorous Days」をリクエストすると「準備なしにシーケンスフレーズとバンドの入りを合わせるのは難しい」とバンドメンバーからの助言が。「ごめんね」を連呼しながら、2人目に指名した観客のリクエスト曲「Starting line」を改めて披露した。

「みんなで作る『Starting line』」が盛り上がりに盛り上がったことに喜色満面の笑みを浮かべる日笠は「もう1曲やってみようかな」と「いいニオイのする」女性専用エリアへと目を向ける。するとそこに日笠のラジオ番組の常連投稿者だという12歳の女の子を発見。その子が再び「Glamorous Days」をリクエストすると、日笠は「みんな好きなのね」と吹き出しつつも「12歳の頼みは断れないよ!」「やろう!」と先ほどの懸念とは裏腹にバンドとともに息の合ったプレイを見せつけた。

「そろそろ本当に終わりの時間が近づいてきております」から始まった最後のMCで日笠は2014年1月放送のアニメ「Z/X IGNITION」の主題歌を担当することを発表。さらに「じゃあその曲をここで歌っちゃいまーす!」とシャウトするも直後に「ウッソぴょーん」「だまされてやんのー」と続け、寸前まで大歓声を上げていたフロアから爆笑と大ブーイングを浴びてしまう。

これを受けた日笠は「こんなアーティスト、いないよね」と苦笑いしながらも「最後はみんなも大好きなあの曲です!」と「BALLOON」を改めてプレイ。オフマイクのまま「今日は本当にありがとうございました!」と繰り返しながら、ハイクオリティなプレイとコミカルなトークが織りなした2時間半のステージの幕を閉じた。

日笠陽子「Glamorous Live」
2013年10月27日(日)東京・新木場STUDIO COAST セットリスト

01. Reclusive
02. イノセント
03. BALLOON
04. Rhythm Linkage
05. JUST COMMUNICATION
06. Get Wild
07. Through the Looking-Glass
08. Glamorous Days
09. 終わらない詩
10. Seek Diamonds
11. Love My Melody
12. Starting line
13. Neo Image
14. めざまし時計
<アンコール>
15. 烈槍・ガングニール
16. 美しき残酷な世界
<ダブルアンコール>
17. Starting line
18. Glamorous Days
19. BALLOON

※記事初出時、本文に事実と異なる記載がありました。訂正してお詫びいたします。

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成松哲 @narima

その世界的理解と日本ならではの理解のギャップを上手にトリックに使った貴志祐介『新世界より』にはものすごく感心しましたが

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